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理系ジョが送る、異世界攻略冒険物語  作者: 福寿草
第二章   可笑し?お菓子?な家
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☆ その後 後編

「俺が心を読めない条件は一つ、最上級精霊・上級精霊と会話してる時だけだ。お前、何と話したんだ。」


でもあの子は、あまり威厳のない幼い女の子だったけど、精霊って小さい子でもいるのね。


「実はさ、アレンとヴィーがトール達と戦っている時、小さい女の子が『力あげるから遊んで』って言われたからその取引に応じたの。」


ざっくり教えると、四人は黙って顔を見合わせた。


「これは、、、」


「もしかしてもなく、、、、」


「マジか、、、、」


「やはり子わんこちゃんは、、、、」


ちょっと何よ、そんな変なこと喋って……………るけど、そこまで引くことないでしょう。


「ユイ。」


ヴィーがこの上なく険しい顔で言った。


「このことは私らだけの秘密よ。もし、誰かに行ったりでもしたらすぐにユイが人狼だとバレるわ。」


………………え?

この学園にも上級精霊も少なからずいるのに秘密なんだろ?

そもそもあの子が上級精霊かどうかも分からないのに。


「多分、子わんこちゃんが話したのは光の精霊だと思われますわ。」


え、、、、、えぇ⁈

あの子が、うわさの役立たずと言われる光の精霊様?

ムッチャ強かったんですけど、、、、

というか何で分かったの?


「そんな自由奔放な精霊は光ぐらいだ。それに、大気の精霊はお堅い精霊で、“試験ごときお前の力で何とかしろ”と、言うくらいだ。

そんな精霊が力を貸すと思えん。」


なんか、具体的だなぁ。


「二年前に課題テストで先輩達が大気の精霊に力を貸せと泣いて懇願したのを見たからな。」


うわぁ、それはご愁傷様です。

そして、自分の第一加護精霊が光で良かった。ありがとう、幼い少女よ。


「了解、この件については封印しておくわ。」


「そうした方がいいですわ。ところで、今日の夕食は何かしら?」


そこに、キッチンからカオリちゃんが出てきた。


「すみません、本日はガレット・ブルトンヌをはじめとするプロエリウムの郷土料理にしようと思いますが、食材が足りないので今から買い出しに行こうと思ってます。」


へー、プロなんとかは知らないけどガレット・ブルトンヌってフランス料理だよね?この世界にもあるんだ。


「あー、かおる。それならリオと一緒に行った方がいいわ。リオ、いいよね?」


「もちろんですわ、着替えてくるので少々お待ちになって。」


…………あれ?そういえばさ、


「学食じゃダメなの?」


「「「「「……………………………。」」」」




シーン




……………え、なんで、ここでだんまり?

普通、寮のある学校ならあるよね?


「そういえば、お前は知らなかったよな。」


いち早く、解凍したアレンが教えてくれるようだ。


「ここ、大魔法学校はいろんな国のお偉いさん達が集まってるとこなのは知ってるよな?俺が教えたからな。」


うん、なんか鼻に付く言い方だな。


「じゃ、一つ問題だ。人は寝る以外でいつ隙がうまれる?」


…………………はい?

隙?

ボケーとしてる時じゃない?


「なんか間違ってそうだから答えが言うと、『食事中』だ。食事中は、誰しも気が緩む。だから、人を殺すには最適なんだよ。そしてここは各国のお偉いさん、ヴィーのような皇女や皇子どももいる。そんな中で学食があったら、敵対してる国同士が学食に毒の入れ合いが始まるんだ。だから、学食はあるけど、誰も学食には手をつけないんだよ。」


なるほど、、、、

とりあえず、この学園が恐ろしいのは分かったわ。

学食に毒とか何?

物騒すぎんでしょ。


「カオリちゃん、行きますわよ。短剣はお持ちですの?」


「はい、持っております。よろしくお願いします。」


「は、ちょっと待って。買い物に行くのになんで短剣?」


五人はまたもや目を合わせた。

ごめんね、この学園は私の知ってる学園と、まっっっっっっっっっっっっっっったく違うもんでね!!!!!


「でしたら、、、、、」


お、今度はリオがいち早く解凍した。





「皆様ご一緒に買い物に行きましょう!!」




こうして、私達は今日の晩ご飯のために買い物に行くことになった。








今回もありがとうございました〜

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