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理系ジョが送る、異世界攻略冒険物語  作者: 福寿草
第二章   可笑し?お菓子?な家
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☆ 新たなる敵、ようやく登場

「ちょっ待て、お前、ほんとにフォースを知らないのか?」


キョトンとする、オネ………ゲフゲフ、トールだったね。

でも、これは知らなさそう。それに私達にもフォースがあるなんて、、、

というか、フォースって何?原型とか有るの?まさか、魔法とかじゃないよね。

私達が真剣にフォースとやらを考えていると、リオがこの場に相応しくないような笑い声をあげた。


「ふふっ、」


「おい、何笑ってんだよ。」


珍しくカイと同意。

早く、リオも探してよ。


「ごめんあそばせ。もしこのまま私達がフォースの存在を見つけれなければ、全員退学、になるのだと思えば滑稽ですわねと思って。ふふっ、」


「「「「………………っ⁈」」」」


この場にいる全員の顔が青ざめた。

いや、私だって異世界きて早々人に追いかけ回されるは悪魔に捕まるは、学生に戻るは、ってだいぶ一ヶ月でハードな人生を歩んだけど、学校入って早々退学は嫌だわ!

『宝探し』みたいな試験で退学とか人生の汚点だわ、わりとガチで。

てか、なんでリオはそんなケロっとしてんのよ!貴方、宰相の娘でしょうよ!こんなもので退学なんて親御さん泣くぞ!


「おい、早くフォースとやらを探すぞ!」


カイなんて、最初のクールさが無くなって焦りまくってますよ。


「そうだよ!今は一旦休戦よ!」


そうだね、今は喧嘩してる暇とか無いわ。だって、相手のを探し出す間に相手が私達のモノを見つけられるなんて本末転倒だもの。

トールも同じなのか慌てて身の回りのものを漁り始めた。




○○○○




「おい聞いたか、オーディック。」


「あぁ、まさかあいつらも同じ内容のミッションだとわな。」


ここはマモンの部屋。

トールとミスティア達の仲間の二人、オーディックとジュノスがいるところだ。


「俺たちも探すべきだな。」


「しかし、フォースって何なんだろな。」


「とりあえず、一度皆んなと合流したいな。」


「わーったよ。じゃ、信号送るわ。」


そう言いジュノスはトランシーバーらしき物に魔力を込め始めた。そして、、


“…………こちら、ジュノス。二人とも聞こえてるか?”


“おい!ジュノス!オーディック!お前ら、フォースについて知らねぇか⁈”


“知るわけないだろ。こっちだって初耳だよ。”


“そうだよ。で、ところで、ミスティアは”


“あ?アイツは、討伐じゃないか?”


“遅いな。大丈夫かよ、アイツ。その討伐の話を聞いただけで飛び出したけどさ”


“あー、またいつものアレン絡みだよ。”


“またかぁ?ホント、ぞっこんだなぁ、ミスティアは。”


“仕方ないだろ。あっちは初恋を拗らせまくりだし、男の方は自分に向けられている想いが全く分かってないんだ。仕方ない。とりあえず、俺たちだけでも、フォースを探すとしようか。”


“りょーかい。”


“わかった。”


こうして、三人はこの砦の散策を始めた。




□□□□


私達はあの後一旦、初めてこの森に着いたときの場所に行き隈なくフォースとやらを探していた。


「ねぇ!見つかった?」


「「そんな早く見つかるか!」」


「ふふっ、カイと子わんこちゃんは仲良しさんですねぇ。」


「「………………………。」」


誰が、こんなのと『仲良しさん』かよ。

あと、リオ。

いい加減、探して下さい。


「ってそういえば、アレンはまだかな?」


「そういえばアレンは森を焼きに行ったっきり戻ってこないな。」


「アレンのことなら大丈夫でしょうけど、いくらなんでも遅すぎですわね。」


森を焼いた?

もしかして、あの紅いのはまさかアレン?

敵を引きつける為に森を焼く人初めてみたよ。これだから、ディアドロイって言われるのでは?

ん?そういや、あの時窓から紅いのが見えたあと青い何かも見えたような……………


ザッザッザッ


「たっだいま帰りました〜。」


「遅かったな。」


「ごめん、ごめん。今回の敵は中々相性が悪くてな。でも、無事駆除できたわ。」



駆除って………………ひどいな。

相手の人に何をしたんだよ。


「そう?なら良かった。」


いや、良くないから。

人を駆除する、ダメ、絶対


「あ、そうですわ。アレン、貴方、フォースとやらを存じ上げてませんかしら?」


「ふぉーす?何だよ、それ。」


あー、やっぱ知らないか。

私達が何度目かのため息をついていると、


「あ!もしかして、紅い岩石のことか?」


ん?紅い岩石?

何だそれ?


「マモン狩りに行ってた時、自分の持ち物確認の時に俺のポケットに入ってたやつだけど、違うか?」


私達は、お互いの顔を見て歓喜した。


「「「「これで、私・俺達は勝てる・ぞ・ますわ!」」」」


しかし、その喜びは一瞬にして消えた。


何故って?

それは…………………。















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