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理系ジョが送る、異世界攻略冒険物語  作者: 福寿草
第一章 異世界転移
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☆ 異世界転移

本来は明日に投稿ですが、明日は家族旅行のため、今日にしました。

☆ 異世界転移




ガタンゴトン、ガタンゴトン


今日も電車に揺られ、スマホをしまい、毎日が始まる。


“シュー、○○○○、○○○○です。

車内にお忘れ物のない様ご注意下さい。”


さて、職場の最寄り駅に着いたようだ。私の職場は駅近なので方向音痴な私でも迷わず行けるので有難い。


コツコツ、コツコツ

ちらりと職場の電子時計を見上げる。

あぁ、そういえば今日は水曜日だったな。この頃忙しくて曜日を忘れてた。ん?今日は曜日?と、言うことは……


「おっはよー御座いますっ!」


やっぱり。


「マイちゃん、おはよ~。相変わらず元気だね。出張お疲れ様。」


と、言いつつ距離を置く。そうして、約0.5秒後スカッと風の音が聞こえた。どさくさに紛れて抱きつかないでね、とあれだけ言ったのに。

ちっ、とマイちゃんは軽い舌打ちをし、


「しっかし、先輩。すっごい美人ですよね〜。」


唐突にどうした、この子。大丈夫かしら?


「この間の出張中、色んな人と携わりましたけど、先輩程の美人さん居ませんでした。

あぁ、私、先輩以外の人が綺麗に見えないなんて………どーしましょ!うぅ、…………………こーなったからには!」


うん、私には貴方にだけ、背中に黒い悪魔の羽が見えます。それと、頗る嫌な予感がするのは私だけ?


「責任とってくださーい!」


やっぱり、ハグ。


「ちょ、ちょっとマイちゃん!」


「はいっ!」


うむ、満点の返事だ。って違う!


「此処、職場。私達の関係は上司と部下。

Are you OK?」


「えぇ〜、相変わらず手厳しいなぁ、結衣先輩は。まっ、それで変な虫が寄って来ないからい_」


「結衣ー。」


「いってるそばから害虫がきた。」


こらこら、ドス黒い顔しないの。

やってきたのは、害虫こと蒼井さん。言っとくが、彼とは課がまっっっったく違います。下の名前を教えた記憶も勿論、記憶にございません。


「おはよ、結衣。_ってなんだ、こいつも居るのかよ。」


「害虫は無視して行きましょう!」


「その害虫は俺のことか?」


「貴方以外誰も居ませんよ。」


彼は苦虫を噛み潰したような顔をしたが、直ぐにお得意の王子様スマイルというのやらをし、


「失礼だなぁ、俺はただ君の様に、結衣と仲良くなりたいのに。」


永久にお断りします。てか、油売りすぎた。


「もう、時間なので。マイちゃん、行こう。」


「はーい!」


「ちょ、ユ__」


虫だけに無視無視。

はぁ、疲れた。コレが毎朝。正直、シンドイです。まさか、自分の後輩にハラスメントまがいな事されるとは思いませんでしたよ。


自分のロッカーに、白衣を取りに行き研究室へと。


「お早う。また、絡まれたのか?」


部屋には、人の良さそうな此処の総合リーダーの小野教授。そして、あとに19人。


「お早うございます。ええ、いつもの如く。」


「何か良い殺虫剤無いんですかねー?あっ、今のプロジェクト終わったら開発しませんか?」


「んなもん、作れるかよ。」


あー、あと1人いた。


「安達さん、お久しぶりですね。」


会うのは3日ぶりだったかな。

有給取って、彼女と旅行とか、この贅沢者!

と、言う本音を心の片隅に閉まっておこう。後が面倒そうだし。


私達は今、このメンバーで薬品開発を進めている。今、医学界において漢方が注目を浴びており、それに伴い我が社も漢方を用いた薬品を開発しているのだ。

その為、我ながら忙しく、しかし充実した日々を送っていた。

そして、いつものことながら残業をして21時。ようやく帰れる、そう思ったときマイちゃんに呼び止められた。


「どうした?何か不都合が生じた?」


マイちゃんはただニコニコと笑い私に袋を突きつけた。何ですか、コレは?


「えへへ、お土産ですよー。」


ルクセンブルクからのお土産か、素直に嬉しい。中身は……………。


「ちょ、待ってください!」


??


「家までのお楽しみですよ。絶対に家で開けて下さい!絶対ですよ!」


はい?この子どうかした?いくら問うてみても『家で見ろ』の一点張りのため渋々頷き、結局家で開けることに。




家に着き、ひと段落ついて今は0時。

ようやく、ルクセンブルクからのお土産が見れる。……………変なものじゃありませんように。


ビリっ


袋を破ると、綺麗な、多分青をモチーフにした手鏡が入っていた。第一感想は


「なんだ、普通の奴か……………。」


別に、落胆したわけでは無いよ。ただ、マイちゃんがあれだけ言わなかったからてっきり、いい意味で凄いものか、悪い意味で凄いものかと思ってしまっただけで、、

鏡をみてもやっぱりいつもの私がいる。


……………………ん?


グニャリ


あれ?可笑しいな。

目が霞んで、身体が言うことを聞かない。何故か、心臓は痛いほど脈を打ち、身体は前へ前へ、上へ上へと進む。

そして、何かに流されるままマンションの屋上の一番角に立った。勿論、一歩前に行けばあちらの世界行き確定だ。


(嘘でしょ⁈このままじゃ、死__)


声がでたら、変わっていたのだろうか?しかし、身体は主人の命令を無視し、暴走した身体は前へと進み、奈落の底へと進んでいった。





これからシリアス回続く………かも知れない。

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