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製場妖の場合

初投稿の処女作です。良ければ読んでください!

キャラの名前の読みは

製場妖(せいばよう)

清杉聖(きよすぎひじり)

高溝創香(たかみぞそうか)

です。難しくてすいません…

「魔法士って、割と地味だ…」魔法士に夢を抱きすぎてたのにやっと気づいた時にはもう夢が叶ったあとだった




中学最後の冬休みが終わり、いよいよ受験だーと意気込んでいた俺は担任に職員室に呼び出された。

「なんすか?俺勉強しないとなんすけど…」

「なあ、製場、お前昨日身体検査やったの覚えてるよな?」

「まあ昨日のことですし…」

「その時魔力検査したよな?」

「え、そんなに低かったすか?まあお恥ずかしい(裏声)」

「お前少し黙ってろ」

「すんません」

魔力検査とは、今や日常で魔力を使わない場面はないという時代にあるこの世界で1年に1回以上検査することを義務付けられているものだ。俺が通うこの公立中学では、長期休暇明けに3回行っている。魔力は年齢を重ねる事に上がっていき、老いて行くにつれて下がっていく。

「製場、お前前回の数値覚えてるか?」

「まあ、俺5歳から変わってないっすもん、13すよ13、5歳児の平均ですよ」

「だよなー…いいか?驚かずに聞けよ?」

「だよなーてなんすかだよなーて、まあはい」

「これがお前の今回の数値だ」

そう言って俺の前に突き出された結果の書かれたプリントの魔力検査欄には「13→214」の数字が書かれていた。俺はこの数字がなにを表しているかを忘れ、とりあえず担任に告げた。

「センセー、これ間違ってますよ?数字間違えてません?もしくは誰かのと間違えてません?」

「残念ながらお前のだ。名前のとこ見てみろ」

言われて名前の欄を見るとしっかりと「製場妖」の字が…お、俺のだ…え??214????15歳の平均は79だろ?今まで学年で1番低かった俺がいきなり平均ぶっ超えるの?倍以上?え?

「センセーこれ夢じゃn」

「夢じゃないぞ」

食い気味できやがった…えぇぇ、とりあえず落ち着け俺。ん?214ってことはあの合格ライン超えたってこと?これはもしや…

「あ、あのー…俺高校はー…」

「ああ、わかってると思うが学園に編入という形になるな。詳しいことは後日話す。まだ質問あるか?」

学園とは、「魔法学園日本支部東京代表校」のことを指す。世界に5校しかなく、そのうちの1校である。魔法士になれる唯一の道なので入りたいものはとても多いが、学園の入学ラインは初等部入学時125を超えていなければならない。凡人の人生の最高点である22歳ですら86というのに5歳で125はまあ化け物だ。一学年10人という少なさで、もはや凡人には無縁の場所である。

「でもセンセー、学園って確か初等部入学時に超えた人しか入れないんじゃなかったすか?」

「あー、それなんだが、200を超えたものは特例がきいてな、何百年かに1人だし基本知るようなこともないんだか「魔法協会特別枠」と言うので編入してもらう。まあ、編入自体異例中の異例だからな」

「魔法協会特別枠…俺が?」

夢でもみてるのかなと思って、とりあえず壁に頭を思いっきしぶつけたら普通にめちゃくちゃ痛かった。


そこからは怒涛の日々だった。受験予定だった高校に断りを入れ、学園の関係者とうちの中学の校長と担任と俺の親と俺という拷問のようなメンツでの面談を行い、入寮の準備をして、学園へ見学に行き、説明を受け、編入先のクラスについての資料を貰い…気がついたら俺は中学最後の日を迎えていた。

「はぁー、まさか5歳から魔力が全く上がらなかった妖が、あの学園に入学するなんてなー…世の中わからないものだなー」

「幻燈、うるさい。俺が1番驚いてるよ、まだ夢かもなんて思ってる」

「でもまあ、幼なじみの妖が学園に入るって俺にとってはすごく自慢だぜ?だってあの学園だぞ?羨ましいなー、覚えてるか?出会った頃2人で学園に入ろうって話したの、あれ4歳だぜ?ウケるよなー言葉覚えたばっかなのに、テレビで見た魔法士に凄い憧れてさ、僕魔法士になる!ってさ」

「そんなこと言ってたか?てかよく覚えてるな…俺全然覚えてないわ」

「おいっそれが10年以上一緒にいる幼なじみへの態度かよ…あはは、俺てっきり妖とはこのままずっと一緒にいるんだと思ってたわー…」

「待てよ、それ俺死ぬみたいじゃん…まあ、俺もそう思ってたよ、でも学園は一般人には教えることが禁じられているような魔法も学ぶからな。情報漏れ防ぐ為なら全寮制でも足りないくらいだろ」

「まあなー…なあ妖」

「んあ?」

「頑張れよ」

思いがけぬ言葉に一瞬フリーズしてしまった俺の頭は、幻燈がこれが不安を抱えていることに気づいていて、背中を押してくれているのだと気づくのに時間がかかってしまった。

「…おう」

「よっしゃ、みんなんとこ行こーぜ!」

「だな」

幻燈の言葉で学園に入るというプレッシャーと不安でいっぱいだった俺の胸が少し軽くなったような気がした。


最初はキャラの生い立ちからーと思ってまずは妖について書いてみました。ゼロ話だと思ってください!次からは舞台が学園に移ります、是非次もよろしくお願いします!!

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