7話 腕試し①
長らく更新しないですいません!
以下を一部修正しました!
・スキル欄の過多なもの
僕が付いていくと筋肉ダルマこと、騎士団長のゲイルは模擬戦用の武器置き場の前で止まった。
そこには剣、槍、槌、色々な形の木製武器が置いてありどれもボロボロに使い込まれていて、年季を感じる。
「僕はここで何をするんですか?」
「うむ!見てわかるだろうが、腕試しの模擬戦をやるぞ!」
ん?
「……相手は誰がやるんですか?団長」
「それは勿論、俺だ!!!あ、でも手加減はするから安心しろ!!」
うへぇ、まじかよ……
模擬戦とはいえこんな見るからに強そうな奴とやらなきゃいけないのか?
「遠慮します!」
「力試しと言ったろうが、1割以下後からしか出さんよ。流石の俺も新人をボコボコにする趣味はない……それに真の勇者になるならこの程度はしないでどうするんだ?」
くっ、正論だな。
「わかりましたよ、やりますよ。すごく不安でしかないですけどね」
「まあ、最初はそんなもんだ!気にすんな!それじゃそこの中から好きなもん選んでこっちに来い!」
ゲイルはそういうと大剣を持ち足早に行ってしまう。
新人を置いていくのはどうかと思うのだが。
「さてと、どうするか……」
勿論、武器など持ったことはない。
あって精々竹刀程度のものでそれ以外など使い方もわからない。
どれにしようか……色々あるし、迷ってしまうな。
僕は取り敢えずでオーソドックスな片手剣を手に握る。
するとその剣はぼんやりと輝き始め、自分の手に馴染んでまるですごく昔から使っているような感覚がした。
兎も角、僕はゲイルの方へ向かう。
「おっ?来たな!……っておい、お前それなんだ?そんな光る剣なんて置いてないはずなんだがなぁ……鑑定してもいいか?」
「鑑定?」
ゲイルにもこの剣が光っているのは異常に映るらしい。
それより鑑定とはどういうことだ?
「……あいつらサボりやがったな。鑑定ってのはなステータスを心の瞳で見るってことだ。自分にも出来るから試してみろ、鑑定って唱えりゃ出来るはずだ」
「かん……出た!」
「はぁ?!」
なんかゲイルが叫んでいるが気にしない。
僕は自分のステータスを見たいのだ。
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カイト・トヅカ 17歳 人族
HP 300/300
MP 780/780
POW 100
MAG 50
SPD 68
DEF 49
LUK 500
【スキル】
剣技Lv.8
槍技Lv.9
風属性魔法Lv.7
聖属性魔法Lv.6
無詠唱Lv.-
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「おいおい……無詠唱かよ。というかステータスは見れたか?」
どこか呆れた様子でゲイルは話しかけてくる。
「あ、はい。見ても大丈夫ですよ」
「ふむふむ……能力値は修行を詰んだ戦士ぐらいか、まぁ勇者なら当然か……はぁ?!なんだこの幸運値!?頭狂ってんじゃねえの?…………………」
なんか芸人みたいだな。
ゲイルはこの後10回ほど「はぁ?!」を言い続けていた。
それほど異常なステータスだったらしい。
……自覚はないけども。
◇◆◇◆◇
「ふぅ……ともかくカイトの異常さは理解したぜ。その剣についてるのは多分剣術と魔法の効果だな。古の時代にそういう戦い方をする奴がいると聞いたことはあるが……本当にいるとはなぁ」
「ははは……なんだか申し訳ないですね」
「いや!いい。それでこそ闘い甲斐があるってもんだ!」
爽やかな笑顔で言い放ってるよ……。
ほんとに悪い人ではないみたいだ。
「それじゃあ気を取り直して模擬戦をするぞ!」
「はい!」
「いい返事に負けないくらいの結果を出せよ?」
僕とゲイルは向き合い構える。
さあ、戦闘開始だ!
Tips
スキル
生物すべてにつく。物事を出来るようにしたり上手くなるようにしたりする。