表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/41

09-血みどろの贈り物?-

今日は0時にもう1話更新します




 訓練後欲しい物があり探索すると収穫はあった。

オレンジに、マタタビ。何よりもバラがあったのだ。(全部ぽいものである)

あとは私に裁縫スキルがあることを願いたい。


 仕事場に行くと早速呼び出された。


「昨日のロウソクの件です」


 奥さんクマが薄くなったか?

効果があってよかった。


「あのロウソクはまだありますか」

「はい。用意できます」

「あのロウソクを売っていただきたいのです」


 よっしゃ!

お得意先ゲットだぜ!


「あれを使ってみたのですが疲れが取れたような気がしたのです」

「体に合いよかったです。

もう何度か売りに出しており価格は決まっているのですがよろしいですか?」

「あまり高価でなければ大丈夫よ」

「300Kです」

「買います」


 わーお、即決だ。びっくりした。


「3つくださる?」

「わかりましたが、寝るときは1つだけお使いください。

香りが強すぎるともしかすると効果がなくなるかと思います」

「わかりましたわ。」


 あと言うことは。

あー、ジャンプーか。


「こちらに来てからなのですが湯浴みをしていても頭がかゆくなることはありませんか?」

「あ、ありますね」

「頭のかゆみを取るものがあるのですが試してみます?」


 通販で説明文怪しいとか思ったけどセールスポイント探すのって大変だな。

なんて思いながら小瓶を取り出して机の上に置いた。


「気にはなるのですがいくらですか?」

「お試しといことで無料で。

気に入ったのならお願いします。」

「ナイアン受け取って。

それとこれなんですが昨日のお給料です」


 渡されたのは1500Kだった。


「スロット達から聞きました。

私の食べ物やワンちゃん達のご飯まで。

レシピも教えていただいたとか」

「あったほうが便利だと思いまして」

「・・・本当に助かりました。

そのレシピの代金だと思ってください」


 これのおかげで目標金額の半分になった。

あー、助かった。


「では今日もお願いします」

「はい、任せてください」


 わんこと戯れながら今日の仕事を終えた。






 夕飯を終えて、布とガラスのカップをもらってバラとオレンジを抽出しながら裁縫を始めた。


「って!また刺さったよ」


 白いバラが本当に赤いバラになってしまう。


「俺の血が混じったものです。どうぞ」


 ・・・受け取る奴がいてたまるか、猟奇的すぎるわ。

そして絆創膏なんて便利なものなんてない。


「布でも巻いておくか」


 止血なんてやり方わからんし。

自然に止まるのでも待つか。


 空が明るくなる頃にやっと完成し、瓶の中に布の花をいれて水とエッセンシャルオイルをいれ完成した。


「ぐあー、流石に疲れた。

腹も減ったし丁度いいだろ」


 薔薇の香りが広がっいく。

達成感が半端ないけど両手ミイラみたいになってる。


 コンコン


「おはようございます」

「おはようございます。

今日はお早いですね」

「寝てないからね。

いやー、俺なりに頑張って作った」


 そして腹減った。

きつくない朝食もこっちにきたから初めてだな。


「綺麗なお品ですね。香りも素晴らしい」

「よかった。これで駄作とか言われてたら折れてたかもしれない」

「貴族様なら喜んで買い取りそうですね。

応接室に置いておくだけで絵になりますから」

「あー、そういうのもありか。狙ってみるか」


 全然頭回らないけど。

今日職場に持っていくのはキャンドルとシャンプー、このバラのやつだな。


「では食堂に向かいましょう」

「お腹ペコペコだから楽しみだ」


 なお、朝食後の訓練でリバース気絶のセットで叱られてしまった。

オールはやめようと心に誓った。


「こちらがロウソクです」

「ありがとうございます」


 布でグルグル巻きの手で何とか渡して、商談を続けた。


「シャンプーのほうはどうでした?」

「はい、痒みもとれてすっきりしました。

ぜひ買い取りたいのですが」

「大きい瓶が500Kで小さい瓶が200K.

大きい瓶は1本しかお譲りできませんがよろしいですか?」

「はい、大きい瓶をお願いします」


 香りはリンゴのほうだけどそれは許してもらおう。


「それと、もう1つ作った物があるんですが」


 今朝作ったバラのインテリアだ。

価格としては400Kにしようかと思っている。


「綺麗なものですね」

「ありがとうございます。

バラの香りのする置物としてどうでしょうか」

「いいですね、ぜひ買い取らせていただきます」


 よし!一晩の努力が報われた!


「会談の際に使えそうですね」

「1つ400Kですね。

1つあれば中の液体がなくなりましたらおっしゃってください。

100Kで液体の補充をさせていただきます」

「ありがとうございます」

「となりますと合計が1800Kになります」


 がっほりと稼がせてもらった。

正直気が引ける、割り引いたほうがいいんでは?


「計算がお早いんですね」

「苦手な分類なんですけどね。

価格として大丈夫ですか?」

「安くて助かっていますよ。

3000Kは払うつもりでいましたから」

「働いてお金ももらっているのにできません。

次からは割引もさせてもらいます」


 もう、この人はお得意さんだ。

特典があってもいいだろう。そういえばこの人髪長いからバンドでも裁縫するか。


「ではまとめてお支払いします。

この袋の中に2800K入っています」

「失礼します。・・・はい、確認しました。

ありがとうございます」

「これからもご贔屓にさせてもらいますね」


 うっし、今日も色々と頑張って行きましょう。




「お前どの家のお世話になっているんだ?」

「えーっとそういえば名前聞いてなかった」

「まぁ、いい。気を付けておけよ」

「え?あ、はい」


 なんだったんだろう。

ま、いいや。オイルやらバンドやら作んないといけないからな。


「お?スキルが地味に上がってる。

これは楽になってるかも」


 昨日に比べると針を刺した回数が減ったな。

痛いもんは痛いけど。


 次の日早速職場に向かったがなぜか憲兵の数が多かった。


「何かあったんですか?」

「お前か。なんでも最近貴族様の殺害事件が多発しているらしい。

お前も怪しい動きをしないでくれ、殺されても文句は言えなくなるぞ」

「き、気を付けます」


 俺が主人公ならここで襲撃イベ。それを華麗に倒す俺。

これを張り切んなくていつ張り切るってんだよ!


「こちらをどうぞ」

「これは?」


 奥さんに髪バンドのようなものを渡した。

色は白だし紐式だけど。


「髪をまとめるのに使います。

こちらはいつも買っていただいてるのでサービスということで」

「ふふふ、ありがとうございます」


 そしていつも通りに仕事をこなそうと思ったら事件は起きた。


「坊ちゃま!」

「「え?」」


 庭で犬と戯れていると執事さんが声を荒らげた。

そして2人の動きが止まった。その瞬間矢が茂みから勢いよく飛んできた。


「キャン!」

「シュシュ!」


投稿は2~3日に一回。


誤字脱字があれば報告していただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ