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03-物流チート始まりますん-


 ・・・っち。

あいつはなんで私に媚を売らないんだ。

男なんて女に媚を売るために、貢ぐために生まれてきたんじゃないの?


 私---ゼルティ帝国の第一王女候補`アリス`は憤慨しながら部屋まで帰ってきた。


「姫様湯浴みの方は」

「今日はもういいわ」


 どうして?

完璧な容姿、完璧な地位。あの人はまさか男色家なのかしら?

それなら納得いくわ。


「ゼクト。あの勇者は男色家なのかしら?」

「いえ、誰にでも好意的ですがメイドなどに対しては一歩引き相手の様子を伺うような姿勢でございます」

「・・・となると男色家の線は」

「薄いかと」


 なら、尚更よ。

まさか私嫌われたのかしら。

でも嫌われることなんてしてないはずなのに。


「わからないわ」

「姫様明日もお早いですからご就寝を」

「わかっているわ」


 なぜかしら、無性に腹立たしいわ。

私からも色々と聞いてみようかしら。






「わっほい!?」


 額に冷たいものを感じて奇声を上げてしまった。


「な、なんぞや!?」

「♯¥∀」

「わからな・・・あ、はい」


 あの気付け薬をメイドさんから渡され一気飲み。

そして盛大にむせる私だった。


「おはようございます」

「お、おはようございます。ゴッホ・・・」

「少々時間が押しています、急いでご準備を」

「あ、はい。了解です」


 頭には霜ができているタオルらしきものが置かれていた。

濡らしたものじゃダメだったの!?


 着替えて食堂にむかうと3人は既に談笑を始めていた。

俺の入る余地はなさそうですねはい。


ドスンドスン・・・


「昨日は良く眠れましたか」

「気絶したかのように眠ったよ。

おはよう姫さん」

「おはようございます」


 うむ、今日も強烈なかほり。

寝起きの悪い俺ですら目が覚めるね。


「姫さんも良く眠れたかい?」

「昨日は疲れていたのか良く眠れました。

睡眠不足は美しくなりませんからね」

「お、おう、そうだな」


 既にニキビまみれのお顔がなんかおっしゃってらっしゃる。

絶対食生活が原因だってこれ。


「アリス食事の時間ですよ?」

「はいお母様ではまた」


 さて胃もたれと戦うか。


「先輩、お姫様とどんな話を?」

「昨日色々と手伝ってもらったからそのことでね」

「なるほど」


 朝食を半分ほど食べながらショウヘイと話し、メイドのドリーさんに教えられて朝は過ごした。


 で昼は口からレインボーしながら特訓を終わらせた。

ちゅらいね。


カズヤ

Attack:0 +0

Defense:0 +1

Speed:1 +0

Magic:1 +1


 上がったけどこれかきっついな


「キッチンって使えますか?」

「キッチンですか?使えますが私も同行させてもらいます」

「それはぜんぜん構いませんよ」


 肉肉しいのばっか食べてたからスッキリしたものが食べたいんだ。


「ここに人を入れたくないんだが」

「すいません。

でも肉以外のものを食べたくて」

「珍しいやつもいるもんだな。

使っていいのはこっちで指示出すからな」


 その後交渉した結果、野菜類と硬い黒パンを使って良くなった。

黒パンに余ったスープを少しかけて焼いて柔らかくし、野菜類を乗っけてかぶりつく。


「はぁ、これだよ。この野菜の感じがたまらん」

「んだよ俺らの料理がダメだってのか?」

「いっつも美味しいんですが肉ばっかてのは流石に飽きるですよ」

「贅沢な悩みだな」

「また使ってもいいですか?」

「まぁいいだろう。ただしその変なことしたら騎士団につきだすからな」


 久しぶりに野菜食べた。

もう夕飯までは満足だわ。


「こちらが夕飯です」

「・・・oh」


 そしてこの肉類しかない夕飯だった。


「はぁ、実力の差が広がると流石にテンション下がるな」


 ドシンドシン・・・コンコン


 とりあえず窓開けるか。


「どぞー」

「今日もよろしいですか?」

「こっちからお願いしたいよ。ホント助かる。」


 勉強はわかりやすいんだがとにかく近い。

なかなか困ってしまう俺だ。


「そういえば他の勇者たちは城下町に行ったそうですよ。

それで皆さんにお金を渡すことに決まったのですがいくらほどがいいですか?」

「うーむ、わからんから困らない程度で」

「・・・」


 急に黙るのやめてほしい。

すごく困る。


「ん?どっか間違えた?」

「いえ、欲がないなと」

「あって困るもんじゃないけど何もしてないからね」

「もっと欲張ってもいいんですよ」


 欲張るね・・・

衣食住に困ってないし欲がないといえば嘘になる。


「あー、シャワーか風呂に入りたい」

「しゃわー?」

「あー、水浴びかな」

「湯浴みのことですか?」

「そそ」


 そろそろ汗の臭いがキツくなってきた。

頭とか痒いし。


「今からでよろしいですか?」

「お?できんの?ではお願いします」

「ふふふ、わかりました。

ですが、時間かかりますし勉強の続きしますか」


 部屋から出て数分後に姫さんは帰ってきて準備ができたことを教えてくれた。

勉強も今日は切り上げて別室で違うメイドさん監修の元湯浴みを始めた。


 そりゃもう恥ずかしかした、お湯タオル桶、石鹸だけってのも斬新だった。

でも、かゆみも取れたしいいだろう。


 部屋に帰ってから急いで自作シャンプーを検索し明日作ろうと思い充電魔法で気を失いながら2日目が終わった。




「まそっぷ!?」

「おは・・・ざいます」

「あーうん。オハヨウございます?」

「!?・・・」


 そして渡される気付け薬だった。

流石に慣れはしたけどきっついな。

それと霜タオルは慣れませんやめてください。


「少しは覚えてきたようですね」

「軽い挨拶だけだけどね」

「他の勇者はまだ覚えてませんよ」

「夜中頑張ってるからね」


 主に悪臭との対決だが。

でも悪態は付けないよな、実際助かってるし。


「では朝食に」

「・・・はい」


 訓練で体バッキバキなのに朝食は胃ってつっら。

もう笑えてくるわ。


 全然慣れない朝食を終え、訓練所に行くと待ってたのはダンロン先生だった。


「俺だけですか?」

「他3人は冒険者として街に行ってもらってる。

あいつらの成長速度はおかしいからな。

お前も随分おかしいが」

「あはは、何も言い返せません」


 ん?ということはもしかして。


「今回は・・・」

「タイマンってやつだな。へばんなよ?」

「はは・・・」


 乾いた笑いしかでねぇ。

訓練後、ボロ雑巾とは俺のことだな。


「今日の夜暇か?」

「はぁ・・・はぁ・・・どし、って?」

「酒に付き合ってくんねぇか?

あいつらはたちがどうとかって断られたんだ」


 きちんと守ってるとかえらいな。

でも酒か・・・よし。


「おk・・・です」

「よし、んじゃ夜にお前の部屋に行くぞ。

後これだ」


 頭の近くに硬貨を5枚と布袋が置かれた。

お金か?


「50Kだ。

串一本で25Kだから困らんだろう」

「あざーっす」

「・・・俺は酒でも買ってくるか」


 ダンロン先生行ってしまったか。

変な間があったけどどんな酒を買ってくるのだろうかワクテカである。


「ふぅ・・・腹減ったな。

キッチンに行くか」

「お疲れ様です。

こちらをお使いください」

「あんがとー」


 濡れタオル気持ちいいな。

汚れた格好でキッチンに入るのもためらわれるしな。


「後、夜に用事できたから」

「かしこまりました」


 っでキッチンについたわけだ。


「飽きもせずによく来るやつだな」

「あはは、すいません。

それと夕飯後も来ても?

部屋で飲みするのでつまみを作ろうかと」

「あ?飲みするなら俺もついていくぞ」


 お?人数増えた。

これは嬉しいね。


「いいですね。

いっつもキッチン使わせてもらっている恩もありますし」

「んじゃ、作りたくなったら来てくれ」


 さてさて、本日はこれ。

パンケーキとベーコン野菜で軽食をね。


「パンじゃないのか?」

「一口どぞ」

「・・・うまいな。

勇者より似合ってるんじゃないか?」

「そうかもしれないですね。

あ、メイドさんもどーぞ」

「ありがとうございます」


 美味しそうに食べるな。

これはクッキーとかのレシピ作ってもいいかもな。


「あ、はちみつと重曹頂いても?」

「構わないが、何に使うんだ?」

「こっちに来る前の世界にあった必需品をつくろうかと」


 重曹等をもらったら花壇の香りの気に入ったものをいくつかもらい部屋に戻った。


「夕飯になりましたらお呼びします」

「お願いします」


 さてスマフォスマフォ。


「蒸留から始めるか・・・

夕飯に間に合うといいけど」


 キッチンなどからもろもろもらい蒸留を開始した時だった。


「ん?炎が赤い?」


 何を言ってんだこいつ?

と思う人もいつだろう。しかしだ、炎だけでなくこうオーラ的な?


「熱く・・・ない?」


 赤いオーラは熱くないけど暖かいものを感じた。

優しいけど恐ろしさも感じた。


「なんぞこれ?

って香りがえぐい!?換気しないと」


 なんてことをしているとエッセンシャルオイルができたので大きめの瓶におろした石鹸、お湯を入れしっかり混ぜ、エッセンシャルオイル等をいれたあたりでノックされた。


投稿は2~3日に一回。


誤字脱字があれば報告していただけると嬉しいです。

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