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アンはっぴーディファレントわーるど!?  作者: Mgl5566l
02勇者の知らない物語
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25-数年間の成果-

お久しぶりです。

ちょっと込み入って更新止まってしまいました。

さて、本題ですが石化解除の冒険を語るとグダってしまうことが目に見えたので丸々カット。

申し訳ありませんがペースを早くさせていただきます。

では是非お楽しみください。

「アグヴェル。次はどこを目指すんだ?」

「カズヤ、こいつで最後だ。

やっと魔王様のところに行けるぞ」

「・・・まじか。

やっと揃ったのか」

「あらら。これでカズヤとの旅も終わりね」

「これでパルム救えるんだから残念がるなよ」


 冒険を初めて3年。各地を巡り、情報に翻弄され死にそうに何度もなりながらようやく旅は終わった。

相変わらずステータスは上がらなかったがはじめよりも遥かにましになってる。


「こいつ結局使わなかったな」

「捨てても戻ってくるからな」

「あの部族は私にとって悪夢ですわ」


 今回の冒険中、とある部族に伝わる邪神像と呼ばれるものを譲ってもらったんだがこいつが大変だった。

捨てても戻ってくる、燃えない、物理で壊そうとしても透過してしまう。


 どうしてそんなものをって?文字通り神にも縋る思いだったんだよ。

おかげで俺とアグヴェルはゲッソリとした。なんであの部族女しかいないんだよ・・・

ウルは監禁されていたようで開放後忙しいわ暴走されるわで大変だった。


 冒険中は勇者の噂に耳を傾け、関わらないように動いていた。

おかげで影から勇者を見て会わないよう生活した。


 あとは裏切り者というレッテルはガッツリ貼られ、今じゃ賞金首ですはい。

中々高額だから結構狙われたりしたがアグヴェル、ウルが本当に優秀だ。

その時は後ろから毒やらを使って援護するのが俺の仕事になっている。


「さて、魔王様の元に急ぐか」

「あいよ。馬で3日とかか?」

「寝なければですけどね」

「あ、はい。5日かかりますね」


 馬に乗り5日、盗賊や冒険者に襲われたがアグヴェルとウルが血祭りにあげ俺が身ぐるみを剥ぎながら無事魔王の元にたどり着いた。


「止まれ、貴様何の用だ」

「魔王様に伝えろ、アグヴェルが帰っていたと」

「アグヴェル?聞かない名だ」


 あらら、これじゃ入れないかもな。

仕方ない、いつもの方法だな。


「番兵さん、この街ってどれくらい平和なんですか?」

「3年くらい前から随分と平和になったな」

「そうですか」


 あ、ダメだわ。賄賂が使えないし、どないしようこれ。


「うふふ、だらしないですわね」

「うまくいかないもんですな」

「面倒だ、こいつでいかせてもらう」

「あ、ちょアグヴェル」


 門番と戦闘始めちゃったよ・・・

あ、ならこれ利用させてもらうか。


 俺とウルは適当な布にアグヴェルと書いて応援を始めた。

あとはアグヴェルのことを知ってる人に見かけられれば完璧だ。


「こ、こいつ」

「どうした?そんなもんで門番が勤められるのか?」

「アグヴェル頑張れー」


 そんなことをしていると憲兵と野次馬が集まってきた。


「ま、待て!あなた、アグヴェルと言いましたか?」

「お?釣れた。

ハイストップ、話がわかる人がきたぞ」

「ん?もう終わりか」


 見たところ普通の憲兵のようだ。

話によるとアグヴェルの元部下で俺のことも多少わかるようだ。


「お、お帰りなさいませ、アグヴェル様」

「ああ、帰ってそうそうすまないが魔王様に話をさせてくれ」

「はい、少々お待ちください」


 おお、久しぶりに休めるかも。

・・・パルムが帰ってきたら俺はおさらばするしそれはないか。

ま、ウルと一緒にどっかに住むとかもありか?


「あ、あの」

「あ、憲兵さん。彼は素晴らしい働きをしてくれました。

アグヴェルにあそこまで耐えるとは驚きです」

「・・・手伝ってくれてもいいものを」

「ほらそこは騎士的な」

「お前は賞金首だろうに」


 どうやらアグヴェルと戦っていたのは新米で正義感が強かったようだ。

・・・正義感が強すぎるのも考えものだがね。


「あ、ありがとうございます」

「う、うむ。鍛錬を惜しむなよ」

「はい!」

「アグヴェル様御一行、こちらに。

魔王様が謁見したいと」

「あ、ありがとう。

アグヴェル、これで冒険が終るぞ」

「ああ。長かったな」

「残念ですが、嬉しくもありますね」


 久しぶりの馬車に乗り魔王城に付き懐かしき広間に付いた。

あー、懐かしい。俺は3年ここを目指してたんだな・・・


「アグヴェル久しいな。

そちらのものは」

「お久しゅうございます。

はい、例のものです」

「お久しゅうございます、魔王様」

「ふむ、皆の者。一旦下がるといい」


 3年前から全然変わっていない魔王様の声で皆下がっていった。


「お久しぶりだね、カズヤ君、ウルさん」

「本当にお久しぶりです、魔王様。

約束を果たしに来ました」

「お変わらずのようで」

「魔族の3年は一瞬だからね。

それより、期待していいんだね」


 魔王様の妻であるショネークさんとアイテム確認し全部揃っていることを確認した。


「カズヤさん、あなた呪いを受けているみたいね」

「はい?」


 呪い?

心たりがあれしかないんだが。


「これですか」

「間違いなくそれね。

しかもかなり深い呪いみたいね、諦めて」

「ふふふ、やはりあの部族根絶やしに」


 怖いから小声でそう言う事言うのやめろ。

ウルがどんな目にあったかはわからんから大きくは言えないし、後が怖いし。


 それにしても雰囲気的に相当あかんタイプのアイテムじゃんこれ

あいつらなんてもん渡してきてるんだよ。


「さて、石化の解除に行こう。

君も待ち遠しかっただろう」

「はい、これで冒険してたのが報われます」


 森の中に石づくりの厳重な守りの建物があり中も綺麗で、花などが栽培されていた。

その中に佇んでる像は異質だが幻想的にも見えた。


「パルムちゃん」

「パルム、これでやっと自由だぞ」


 パルムに調合した液体をかけると足元から石化が解け、俺の知っているパルムが姿を現していく。

あー、やっぱり可愛いな。でも、これが終わってももう会えないのか。それは残念だが仕方ない。


「・・・おはようパルム」

「おはゴフッ」

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