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アンはっぴーディファレントわーるど!?  作者: Mgl5566l
02勇者の知らない物語
18/41

18-お祭り事情-


 まずはそれぞれのギルドを作り、金の管理を任せる。

次に、街にお金をばらまく方法として、魔王様主催で祭りを開く。


「お祭り?」

「お金、使う。街、みんな、楽しむ」

「うーん、僕はやり方がわからないんだが。

それにそもそもお金がないんだよ」


 印刷の時間じゃー!

ジンバブエドルみたく子供たちのおもちゃにならないように気を付けないといけないけど。


「お金、作る」

「そんなことして魔族に影響はおよばないかな」

「小さい、きっと、平気」


 バタフライエフェクトなんて言葉もあるがなりふり構ってられない。

ある程度、おかしくなったら燃やすなりしよう、なんて甘い考え。


「そうなると、金が必要だ。

方法はないかい?」

「遅いけど、方法が、ある」


 お、言葉が繋がった?来たレベルアップ来た。

これで楽になるな。


「今すぐじゃないと間に合わないよ」

「他の国で、親しい、国は?」

「あるけど」

「条件出して、借りるのが、早い」

「それは困った」


 どうやら借りる術がないみたいだな。

うーむ、どうするべきか。流石にないところから金は生まれないぞ。


「いや待てよ。人材を担保にするのか」

「人材か。なら俺が、担保になる」

「え?それは困るよ。君には知識を貸してもらわないと」


 んなもん紙に書いて渡せばいい。

重要そうで重要じゃないのが俺の強みだからな。


「元勇者。肩書きだけなら、俺は優秀」

「・・・娘のお気に入りを渡すのはあまりやりたいことじゃなんだけどね」

「なら、早く発展させて。俺を取り戻して欲しい。

安全な生活が1番」


 ・・・もっと安全な方法あるジャマイカ。

俺はアホかよ。


「簡単な方法、あった。

情報を、売ればいい」

「・・・あ」


 さっきまでのやりとりは一体なんだったんだろうね。

勇者3人の情報は祭り1回分のお金に化けたそうな。

勇者に対する裏切り?知らんな。


 数日後、魔王中心に祭りは開かれた。

貧民街にはバイトとして、ビラを配り人数を集めながら金を渡す機会を作り。

それ以外の人には祭りへの参加という形でお金を回してもらう。


「熱いから、気をつけてね」

「あーん。あふ」

「気をつけて、言ったのに」


 パルムと祭りの偵察という形でデートをしていた。

串焼きとか美味しいけど、たこ焼きとかわたあめが恋しいです。


「ちょっと待ってて」

「ん?どこに行くの?」

「・・・トイレ」


 これはデリカシーのない質問をしてしまった。

近くのお店を見ると丁度欲しいものが置いてあった。


「け、人間がよく入れたな。商人かなんかか?」

「まぁ、似たようなもんですね。あ、これくださいな」

「人間のクセに丁度だな。でも気をつけなここじゃ殺されても文句は言えないぞ。

あーっと、それとあんたも魔王様の挨拶見ていきな。

あの人はこの街を救った素晴らしいお人だ」


 よしよし、お目当てのもんは手に入った。

でこの人ごみだ。迷子になったら目も当てられないぞ。

お、見つけれた。


「お待たせ」

「私こそ待たせちゃった」

「手つなごう。はぐれたら危ないし」

「・・・うん!」


 手が暖かいし、幸せな気持ちだ。

人だろうと魔物だろうと関係ないさ。


「周りからどう見られてると思う?」

「兄妹とか痛い、すね蹴らないで」

「・・・ふん」


『魔王様バンザーイ!』


 お、始まったな。これで少しは街も賑わってくれると助かる。


「お祭りってカズヤの案だよね」

「俺には、荷が重いさ。

それよりも」


 屈んで視線を合わせてからネックレスをかけた。


「これ」

「俺からの、プレゼント。

これからも、よろしくね」

「あ、う。・・・お願いします」


 パルムは泣いていたが笑っていた。

本当に可愛いな!この子が俺の嫁(暫定)ですよー!なんて叫びたいね。


 体力がなくなったパルムをおんぶして部屋まで帰った。

・・・やっぱり兄妹だろこれ。




「大変だカズヤ!」


 ノックもせずに部屋を開けてきた。

俺たちはお互いの口の中の感触を楽しんでいた。つまりは


「あの、ごめん」

「・・・お父さん、嫌い」

「ごふ。そ、そんなこと言わないで」

「早く出てって」

「はい」


 思わずポカーンとしてしまったが、これハズい!

顔でお湯をわかせるレベルだ。


「さ、続けよ?」

「いやいやいや、ちょっとは、お父さんの、心配を」

「お父さん・・・なろう?」

「股間を、撫でながら、言わないで!」


 こんな忙しい朝から始まった。

そういえば魔王様何しに来たんだ?


「みな、下がれ」

「はっ」


 結局呼ばれて魔王一家プラスαが集まった。


「ね、魔王さんを、許してあげて」

「うぅ、ごめんよパルム」

「カズヤが許すなら許す」

「ありがとう。それで、何が、あったんです?」


 パルムを撫でて機嫌を取りながら魔王さんに聞いた。

話したいこと離せないと魔王さんが可愛そうだ。


「あ、そうだった。

大変なんだ。勇者がこっちに来てるんだ」


 えー、あいつら来んのかよ。

本当に嫌だ。そりが合わないってレベルじゃないんだよな。


「何日で、つきそう?」

「遅くても明後日だろうね」

「行動力、ありあまりすぎ」


 対策らしい対策は考えてないんだけどね。

敵意がないこと示せばいいんだよな。


「じゃ、まずは日本風に、しよう」

「に、なんだって?」


 俺のお城改革が始まった。

中心は魔王様なんだけどね。俺はあくまで案をだして動いてもらってるだけだし。


 俺はその間、勇者滞在中にパルムがいちゃいちゃできないのが嫌と言い出したので部屋に篭ってる。

あぐらをかいてパルムを乗っけながらシャンプーを量産していた。


「ぎゅ」

「はいはい」

「むふー」


 さて、あとはなんだ?

旅館みたくしたかったけど畳は無理だな。料理に関しては問題ないだろう。


「明後日から、忙しくなる」

「残念。私も役に立ちたい」

「ありがとう。その時は、お願いね」


 体力残念子も強力な力は持ってるからな。

勇者に通用するかどうかは別問題としてだが。


「さて、作るもの作ったから、寝よう」

「そうだね、おいで?」

「それは、男のセリフだ!」


 明日に支障をきたさないといいけど。

・・・この子の相手は体力使うな。







「大変だ、カズヤ君!」


 そして今日もノックをせずに扉が開けられた。

デジャブってんな。でも今日はまずい、魔王さん許されないかな。


 俺はベットに寝転がり不自然な膨らみもあった。

そしてもぞもぞとパルムが膨らみから出てきた。


「・・・お父さん大嫌い」

「Nooooo!

で、でもパルム、一大事で」

「今がお父さんの一大事。

顔も見たくない」


 あ、真っ白になって部屋から出ていった。

これは時間がかかるかもな。


「元気の源」

「朝から、辛いから、やめてって」

「や、私の命令に従う」


 それを出されるとなにもできなくなるんだよな。

こういう時は頭を撫でて話を変えよう。


 コンコン


「朝からごめんなさい」

「ん、大丈夫。癒されてただけ」

「ふふふ、円満で羨ましいわ」


 それにしても忙しいな。

魔王さんが言ってた一大事ってもしかしてガチ?


「実は、勇者がすぐそこまで来ているらしいの」

「!?明日って」

「あれは遅くてもよ。

あなたにはこれから勇者の案内役をお願いします」


 あー、いつになく真面目なふいんき(何故か変換できない)だな。

これはぼけれない。


「あの人は任せて。私と遊んだ後だといっつもああなるから」

「!?あれくらいじゃないとダメなの」


 や、やめてあげて、男性陣は女性に弱いみたいなんだから!


「それじゃ、お願いね」

「わかりました」


 準備しないとな、あとは護衛か。

今日から忙しくなるなんて聞いてないぞ。


「頑張って」

「ありがとう、成功させてくるよ」


 魔王さんに用意された服を着たがそれからフードを被って外に出た。

この短剣は役にたつのかね?


 アグヴェイに護衛を任せひたすら勇者たちを待つと4つの影が見えた。

はぁ、話し合いがかったるいです。


「やあ、勇者諸君。お久しぶりですね」

「!?何者だ!!」

「あっと、すいません。首に剣は勘弁です。

アグヴェイ、まだ大丈夫です」


 1人は見えない速度で近づき、首に剣を当ててきた。

おー、血が流れない。


「血が流れてない。

すごいです、みんな成長したんですね」

「・・・その喋り方まさか」

「そういうわけです。さて話しましょう」

投稿は2~3日に一回。


誤字脱字があれば報告していただけると嬉しいです。

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