その後 その1
ゆっくりがいなくなった、その後の話
やぁ、久しぶりだね
今から、ゆっくりがいなくなった「その後」について、少し話そうと思う
〜その後〜
僕はゆっくりがいなくなった後も、変わらず毎日仕事をした、土日は家にいるか、同僚と飯でも食べるくらいだが。
そう、ゆっくりがいなくなってから、遊びに行く時間は減った、会社では仲良くしてる人も多いのだが、どうにも気が乗らない
ゆっくりの時は何故だろう?時間がないと解っていたからか?このままだと何も残らないと思ったからか?
まぁ、それもあるだろうけど、一番は......そうだな......
ゆっくりだったから、かな
犬とか猫とか、寂しさを紛らわせるような生き物は沢山いるけれど、僕はゆっくりといる方が楽しかった
理由はそう......ゆっくりだったから
意味が解らないって? はは、そうかもね
例えるならばハンバーグが好きな理由が「ハンバーグだから」とか言ってる様なものだもんな
けど、それ以上の理由が僕には見つけられない、いや、うまく言葉で表現出来ないんだ、高校の時は文系だったんだけどね、恥ずかしいよ
でも、僕は僕が考えついた理由「ゆっくりだから」に不満はないよ
あれは、あの一週間は、ゆっくりがメインヒロイン、さしづめ僕が主人公といった所だったから
主人公、一回なってみたかったんだよ、小さい頃からね
それはともかく、あの一週間はゆっくりと過ごした、それが「ゆっくりだったから」の最大の理由、かつ最大の思い出なんだ
おっと......そろそろ時間だ、仕事のに向かおう
「行ってきます、ゆっくり」
......もちろん、あの手紙を持って
僕は会社に向かう
end