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PC☆レボリューション  作者: ポーラ・ポリタス
第四章 ~岡崎夕貴 沙夜~
27/42

放送部員の作戦1

「おおっ!?ちゃんと本になってる!!?」



私に見せてくれた同人誌(完成版)は、ものすごくいい出来のものになっていた。


なんというか、私が考えたキャラクターが絵にされているのというのもすでに感動ものだ。



「次の同人誌即売会で売るから、楽しみにしててよ」



「うん」



「放送部の仕事もあるから、これで失礼するね」



パソコン部にわざわざ足を運んでまで、私に本を一つ見せてくれた。


これでもっと、創作意欲がわくというものだ。






「で、これがその作品っ!」



「へぇ、かなりいい完成度ですね」



「本当。手伝ってもらってよかったよー。BLじゃないのがちょっと残念だけど」



「ははは」



ここは放送部。


真朝が描いた本ができたということが話題になり、その話で部室が盛り上がっている。



「これ、書いたのがパソコン部の人なんですよね。ペンネームPPC?誰ですか?これ?」



「気になる?」



「気になります」



私には内緒の噂話が広がっていた。










「ここがパソコン部の部室……」



私は、放送部の一人、岡崎おかざき 夕貴ゆうき


パソコン部に来たのはほかでもない。


TEACHER LOVEを描いたもう一人の原作者を探すためにだ。


正直に言おう。


実は、私は真朝ちゃんのBL趣味が嫌いだ。


女のオタク趣味が大体腐女子扱いになるのも納得がいかない。


大体、腐女子はあまりにも目立ちすぎなのだ。


その趣味があまりにも変わりものすぎるのも原因だろう。


当然へんてこな趣味なのだから、へんてこ扱い受けるのは当然だ。


だが……。


それを他のオタクにまで押し付けるのだけは勘弁してほしい。


私みたいな純粋にゲームや漫画、アニメにいそしんでいるオタクからしてみれば、大層ご迷惑な話なのだ。


それを、このPPCとかいうやつが直そうとしてくれているのだから、なんというありがたき人間。


この世から腐女子を一人でも排除すべく、私は行動に出たのだった。






「優華。じゃ、今日も待っててねー」



「はいはい」



私たち二人は、茶道部の部室で別れた後、私が一人で部室に向かう。


今日は上野先輩も、千夏ちゃんも部活に来れないらしく、私一人になる。


でも、執筆なら一人でもできるから問題はないのだ。


私が部室に行くと、部室前には見慣れない女子が一人いた。



「ん?どうしたの?」



「パソコン部の人ですか!?」



「うん……そうだけど……」



「じゃあ、あの。PPCっていうHNの人知りませんか!?」



「!!? ど、どうして!!?」



「この本について話をしたいんです!!」



この本、として出されたのは、先日見せてくれた『TEACHER LOVE」完成版。


薄い本状態のものだ。



「ど、どうしてそれを!!?」



「やっぱり知ってるんですね!!?教えてください!!」



放送部の人は、こうやって人に質問攻めするのが得意なのだろうか。



「そのHNは、私の、やつだけど」



「えっ!じゃああなたが、PPCさん!!?」



「そ、そうですけど……」



どんどん私の方に顔が近づいてくる。


そして、どんどんと質問をかぶせてくる。



「よかったー。会えましたよー!」



「で、なんですか…?話って……」



「あなたって、腐女子に興味ある人ですか!?」



「ふ、腐女子…!?」



腐女子とは、この前見せてもらった、いわゆるBL系のものが好きな人。


さらにいえば、男性同士の恋愛を見て萌えるという非常にマニアックな思考および趣味を持つ人たち。



「べ、別に興味があるわけじゃないよ……。私そんなにオタクではないと思うし……」



「えぇー!!?そうなんですか!!?」



この子は、パソコン部をオタクの集団かなんかと勘違いしてるんじゃないか?



「そういえば、この話は確かに普通の恋愛ものっぽい話でしたもんね。なんか、小説を読んでるみたいだった」



「ま、まぁ……。もともと私、小説を書くみたいなイメージで書いたんだし」



この子は結局なんのために来たのだろう。


私がとうとうわからなくなったとき、彼女が言ったのだ。



「腐女子排除にご協力ください!!!」



「はい!?」

なんという仲違い。今まで仲良くやっていけたのだろうか。

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