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PC☆レボリューション  作者: ポーラ・ポリタス
第三章 ~安城真朝~
24/42

パソコン部員の理想

この章は短い話の連続になりそうですね。

刺激の強すぎる本を見させられたあと、どんな話にするかを考えることになった。


BLはどうやら私のためにやめることになったが、恋愛ものにするのは変わらないようだ。



「どんな恋愛がいいかな?」



「普通の恋愛でいいんじゃないの?」



普通に一人ずつの男女――そうだな、高校生くらい?その男女が恋に落ちるっていうか―――――



「『普通の恋愛』って何!?春香ちゃんは恋愛したことある!?」



「へっ!?私!?そ、そんなの、あるわけないじゃん…」



男子に喋りかけたことなど、上野先輩以外はあまりないのではないか…そう思うほどなかった。



「じゃあどうやって恋愛の話を書くの…?想像?」



「一応、少女漫画は読んだことあるから、それが参考になったらいいなって思ってるけど」



私が知りうる限り、恋愛に関することなどそれくらいしかない。


あとは、体験談でも聞いてみるか…。



「知り合いに、彼氏とか彼女とかいる人はいないの?」



「うーーん……」



優華にそんな話を聞いたことはないし、千夏ちゃんも聞いたことない。


上野先輩と尾鷲先輩は仲が良いけど……どうなんだろう。



「とりあえず、一度シナリオを練ってみるよ。もしかしたら、参考になることがあるかも知れないし」



「うん。じゃ、頼んだよ」



さて、どんな話になるのだろうか―――――










「私に彼氏……?ないない。彼氏なんかいたらあんたなんかと一緒に帰ったり、あんたの家に泊まったりなんかするわけないでしょ」



「……あんた『なんか』って……」



毒づきながらも、どうやら優華にはそんな人はいないということが分かった。


そうかそうか。優華にはいないのか。



「えー?彼氏…?……………………いないなぁ」



千夏ちゃんに聞いたら、恥ずかしさと悲しさを併せ持った声で言われた。


ごめんね?そんなこと聞いて。



「優華ー。彼氏を持つとしたら、どんな人が良い?」



「なにそれ?なんで私にそんなこと聞くの?」



「恋愛ものを描くのに、どんなキャラクターがいるかってこと。主人公はそんなに個性を出さないで、どこにでもいそうな主人公なんだけど、あとは恋人のキャラね。女の子向けだから、男になるわけだけど。理想の男ってどんなのなんだろうなーって思って」



「自分の理想の男を考えたらいいじゃない」



「そうなんだけど。好きな男とか考えたこともなかったから、まったく浮かばないんだよぉー」



かれこれ16年。


彼氏いない歴=年齢だ。


そもそも、そのうちの半分は、友達いない歴でもある。


自分で言ってて、悲しくなる人生だ。


そんな女に、突然好きな異性を聞かれてすぐ答えられるだろうか。


答えは「NO」である。



「うぅー。身長高いのは基本でしょ?イケメンであればなお良し。運動ができればさらにいい。あとは、女の子のことを真剣に考えてくれて、私の悩みもいつも聞いてくれる。どんなときにも優しくて、常にレディーファースト」



「あんた……そんな高望みすぎ……」



「わかってるよ。そんな男この世にはいないって。でも創作上ならいてもいいなーって思って」



「…………で、そんなハイスペックな男と、どこにでもいそうな女が結ばれるの?無理じゃない?」



「少女漫画って、だいたいそんな感じじゃない?」



全国の少女漫画愛読者を敵に回すのもそれくらいにして―――



「でも………恋愛ものにするには、どんな男にするかよりも、どんな展開にするかだと思うよ」



「尾鷲先輩……」



パソコン部に行くと、珍しく尾鷲先輩がいた。


どうやら今日はバイトはないようで、執筆に来ていたのだ。



「だって。たとえばそのハイスペックな男と普通の少女が恋するって言っても、高校生なのか、社会人なのか、はたまた小学生中学生なのかでも全然変わってくるし。男女間での年齢に違いをつけてみるとさらにもっといろいろと広がるよ」



「『どこにでもいる普通の高校生と、イケメン先生との禁断の恋』とか、『イケメン小学生と、高校生との偏愛』とか、『社長と秘書』とか。少女漫画で知ってるのをあげてもいっぱいあるしね」



千夏ちゃんもどうやら少女漫画を読むらしく、いくつか例をあげてくれた。


ただ、中身はどんなやつなのかは聞かないでおこう。


主に2番目あたり。



「そのあたりは、完全に作者の好みの問題だろうし。作品を描く二人で考えるべきなんじゃないかしら?」



「ま、そうですよね」



今度もまた、二人で考えることになりそうだ。


私の初作品…いったいどうなることやら……。



「そういえば、尾鷲先輩って、理想の男性とかっています?」



「へっ、私の理想…?」



同級生組には聞いたが、先輩には聞いていなかったのだ。



「…………私のことをよく考えて……私のことに一生懸命になってくれたり……私のことをかばってくれたりする人……かな」



いつもクールな尾鷲先輩が、顔を真っ赤にした瞬間だった―――――

もうしょうがないなぁ。みんな彼氏がいないのなら俺がみんなの彼氏に……嘘ですごめんなさい。

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