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PC☆レボリューション  作者: ポーラ・ポリタス
第三章 ~安城真朝~
23/42

パソコン部員の超薔薇

作者の趣味とは異なるジャンルです。

作者の趣味とは異なるジャンルです。

大事なことなので2回言いました。

「いきなりじゃ、刺激が強すぎるよねー」



「………………うぅ」



先ほど私が読んだのは、いわゆるBLというジャンルだった。


男性同士の恋愛やその絡みを描いたものらしく、一定の人々によって熱く支持されているそうだ。


また、男性同士があるということは、女性同士というものもあるということだ。


なんというか、人間の性癖の限界のなさを知った。



「パソコン部には、こういった趣味の人いないんだ」



「うぅーん……。私は違うし、千夏ちゃんがそういうのが好きだとは聞いたことないし……。男の上野先輩は論外として、尾鷲先輩もそんなこと聞いたことないなー」



というか、尾鷲先輩はパソコンにすでに、18禁としか思えない作品(異性同士)を書いてあるから、きっとそんな趣味は持ち合わせていないのではないかと思う。



「興味とかない!?」



「うぅ、えっと、あまり、ないかなー……。私には刺激が強すぎて……」



「そっかぁ。それもそうかもね」



彼女がちょっと残念そうな表情を浮かべた。


とはいえ、私にはこの世界に踏み入るのにまだ早かったのだ。



「そうかー。そうなると、やっぱり普通の作品にするしかないかー」



「えっ。もしかして、二人でBLを描くつもりだったの!?」



「そうだよー。でも、さすがに初心者じゃ、難しいよねー」



衝撃の真実である。



「でも、BL以外のものは、私描いたことないんだよなー」



今度は彼女が描けないという状況。



「そんなにBLが好きなの?」



私は聞いてしまった。


だって、普通に考えて、男性同士の恋愛なんて、普通ならありえない。


というか、普通は同性同士で恋愛なんてできないだろう。


社会的にも、日本はまだ冷たいし、私に言わせれば、生命の理に反しているという思いさえあるのに。



「もう大好きよー!!やっぱり恋愛って言ったら、男同士のこんな恋愛だよー」



「えっ」



「三次元の恋愛なんて、みんな幻なんだから!!結局、BLにはかなわないの!!」



「そ、そう……」



彼女の表情がいきいきと輝く。


この表情は、エガ動に投稿してるときの千夏や、小説を書いてるときの尾鷲先輩を思い起こさせた。



「私が一番好きなのはね。このバトル漫画にでてくるキャラクターの二次創作なんだけど――――」



それは、とある有名な少年誌に掲載されているはずの漫画の単行本だった。


内容はごく普通の少年向けのもので、熱い主人公がみんなを引っ張る、そんな感じの内容。


あまり少年漫画を読まなくても、なんとなく雰囲気で察することができた。



「この赤い髪の男の子と、青い髪の男の子の絡みが一番好きなんだーー!!」



そこにあったのは、さっきの少年向けの雰囲気とはうって変わって、ただの恋愛漫画、いや、それもかなり偏ったそれがあった。






こ、こんなの、は、恥ずかしい、よ――――


どうしたんだよ。本当は「こういうの」好きなんだろ?――――


んっ――――す、好き、だよ――――






「――――――――!!!!」



またさっきのような、キスシーンに向かう。


どうやら、こういった漫画での、キスはかなり定番らしい。


それも、ディープキス、というやつ。


片方が女性なら、こういうのも悪くないかもしれないが、これはちょっと。



「この二人、原作でも、どう見たってカップルみたいな発言ばかりしてたから、カップリングのなかでもかなり人気なんだー」



「カップリング……」



「そう。原作のセリフでね、『お前のことを、一番分かってやれるやつになりたい』っていうんだよ。かっこよくない?」



「あぁー。確かにかっこいいね」



その原作のシーンを見せてもらう。





なんでだよ。なんで、俺の居場所が分かったんだ――――


仲間をかばうため、わざわざ味方を裏切ってまでこんなことをしたんだろ。それくらいお見通しさ――――


…………どうしてわかった?――――


俺たち、昔からの付き合いだろ?3年前に誓ったじゃねーか。『お前のことを、一番分かってやれるやつになりたい。だから、お前も、俺を一番理解してくれる人間になってくれ』って――――


…………そうか。確かに。でも、今度の闘いは、俺たち兄弟の闘いだ。お前は……俺の仲間を守ってくれ――――





どうしてああなった、と言わざるを得ない。


原作のシーンから察するに、どうやら絆を確かめるシーンなんだろうと思う。


だが―――



「こんなの、完全に告白にしか聞こえないよねー」



「そ、そう……?」



やはり私には、まだ手の届かないジャンルのようだ―――――

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