パソコン部員の捜索
「よかった~。仲直りできて」
「うん。千夏ちゃんもありがとう」
私たちがやってきたのは、すぐ近くにある大きなデパート。
食料品売り場のみならず、飲食チェーン店であったり、服関連やその他さまざまな店がある、ショッピングモールのような形のデパートだ。
ここに優華と千夏、そして私を含めた三人でやってきた。
「じゃあどこ行く?」
「私は特に行きたいとこないから、春香と千夏が行きたいところでいいよ」
「う~ん。じゃあ、ゲームセンターにでも行く?」
ゲームセンター……。
確かにここにはそういった施設もある。
でも、ああいうところには私はあまり行ったことがない。
この際、行ってみるのもおもしろいだろうか……。
「じゃ、そうしようか」
「うん。私は何でもいいけど」
優華も特に否定はしていなかった。
では、行こうかな。
ゲームセンターがあるのは、私たちのいる階ではなく、さらに数階上に上ったところにあるのだ。
「うぁああん! おねえちゃあああん!」
「!!?」
「迷子かな?」
ところが、私たちが階段で上っていく途中の階にて、大きな声で泣いている女の子がいたのだ。
見た感じの年齢は、保育園の年長から小学校の低学年くらいか。
「どうしたの…?迷子かな…?」
声をかけたのは、千夏だった。
「あのね…っ…………! お姉ちゃん、いないの……!」
「そう……。じゃあ、お姉ちゃんたちと一緒に探そうか…」
そういって、私たちの方を見る。
確認だろうか。
「そうだね。泣いてるところを放っていくわけにもいかないし。優華もいいでしょ」
「当たり前じゃん」
「名前は…?なんていう名前かいえる?」
「琴音、ですっ。5歳」
「琴音ちゃんね。私たちと一緒に行こうか」
彼女の手を千夏が握り、私たちはその階を歩き始めた。
しばらく歩いていると、
「あっ!!琴音!!!」
「お姉ちゃん!!!」
琴音ちゃんのことを呼ぶ女性の声が聞こえた。
その方を振り向くと、私たちの学校と同じ制服を身に着けている女性が、安堵したような表情でかけているのが見えた。
「すみませんっ!ありがとうございます!」
その人は私たちに頭を下げた。
「全然気にしなくっていいよー。よかったねー琴音ちゃん!」
「うんっ」
琴音ちゃんの頭を撫でてあげると、お姉ちゃんに会えたことがうれしかったのか、満面の笑みを浮かべていた。
「あ、あの。お礼がしたいんですけど……」
「別にお礼なんて……ねぇ?」
「うん。別に私たち好きでやっただけだから。お気遣いなく」
とりあえず、お礼は断っておいた。
別にお礼なんて求めてなかったし。
なにより、琴音ちゃんの笑顔を見れたから別にいいや。
私はそう思い、本来の目的である、遊びを開始したのだった―――――
「よかったねー。琴音。いいお姉さんに探してもらえて」
「うんっ」
「でも、今度からは迷子にならないように、気を付けないとね」
「うんっ」
二人姉妹での買い物の帰り道―――
「でもあの子たち…どっかで見たことある気がするんだけどなー」




