番外編【再開のお知らせ】
人とのしばらく喋らないと、人との接し方を忘れるし、アルバイトに1ヶ月入ってなかったら久々で動きに慣れないなんてことあると思う。
そして自分と三年近く向き合わなかったら自分がどんな人間だったか分からなくなるんじゃないだろうか。
「俺ってどんな人間だったっけ」
俺、双馬時雨が三年ぶりに自分を振り返ってみた。一体今まで何をしてきたのか、俺はどうやって仕事をしてきたのか、どういう経緯で執事になったとかだ。
「セクハラはしてきた。でもそれ以外にもやったことがあるはずだ」
そう、セクハラをしたことを覚えている。我が屋敷「鳳咲家」には2人の主人と1人の使用人がいる。
その人達に日々セクハラまがいの事をしては怒られたり、時にはイチャイチャしたり、ラブラブな関係になったり…したような気がする。
でもそれだけじゃない。もっと善良な行いをしてきたはずだ。
「どこからツッコめばいいかわからないけど、あんたは少なくともセクハラしかしてないわよ!」
「ええ!!?」
俺に酷いことを言ってきたのは鳳咲家の主人鳳咲早月である。細かいところは1話を確認してくれ。
「俺ってもうちょっと健全な主人公だと思うんですけど…」
「あんたのどこが健全なのよ!全世界と全異世界の主人公に謝りなさい!!」
「俺って異世界を超越するほどなんすか!?」
どうやらただのドスケベ野郎でした。俺の自己分析は終わり。
「それにしてもお嬢とこうやって話すの久々ですね!」
「あー確かにそうね。もうしばらくアンタの顔拝まなくて済む期間あってもいいけど」
「またまたそんな事言っちゃって~、照れ隠しなのわかってるんですよ? さ、お互い服を脱ぎあってラブラブシュチュエーションを!!」
「というわけで本題に入るわ」
「え、俺のこと無視ですか!?」
★
そんなわけで、ろくな思考回路できない時雨に代わって私が説明するわ。
作者は無駄に大学生活充実しちゃったからこの作品疎かにしたとか、就職活動の息抜き久々にこの小説読んで続き書かなきゃって使命感に駆られた訳じゃないわよ!…うん。
「まぁぶっちゃけ怠惰すよね」
「そうね」
そんなわけで今年から再開する目処が立ったわけで番外編たるこの回を更新することにしたの。まぁ文章も久々で内容もお粗末なものだけど、三年ぶりに再開させるってことで大目に見てくれると嬉しいわね…。
「ところでお嬢、前回どんな話で終わりましたっけ?」
「え?あ、うーん確かバレンタインだった気がするわ」
「ああ!そうですよ!バレンタイン!お嬢が俺にチョコを作ってくれないっいうから部屋に引き籠ってるんだった!」
「へっ!? そんなこと言ったっけなぁ」
あ、そうだった。バレンタインの前日私は変な強がりをしたせいで今更チョコを作りづらい状況になってしまったんだった。
そこで私は傘神に説得されて作ることにしたのだが、結局それから3年経ったのだ(物語上1時間も経ってないことにする)。
「今頃ショックで泣いてるんだろうなー。本編の俺」
「本編の時雨!? 今のアンタは別の時雨なの!?」
「はい、パラレルワールドの俺です!」
「パラレルとかあるの!?」
まぁ、実際今回は番外編中の番外編だからそうだろう。
ていうか思い出したけど最後途切れた回は笠神が説明していた回だったわね。
「笠神のやつ無駄に意味深なこと言ったけどなんか今となってはネタよね」
「思い出がどうの言ってましたけど、ぶっちゃけこの物語に深い話もクソもないっすよ」
微妙な回でブチってしまい申し訳ないわ…。これからは色々と気をつけなきゃいけないわね。
「で、早月お嬢結局この話は終わりなんすか?」
「いえ、そんなことはさせないわよ…惰性とはいえ51話も進んでるんだからこのまま円満完結させなきゃ私の気が収まらないわ!」
「ということは俺の早月お嬢とラブラブハッピーエンドとハーレムエロエロエンドがあると!!??」
そんなことある訳ない。と心では言うが言葉には出さないでおこう。ここは無視。
しかしこの物語一応ラブコメ的なの括り扱いされているらしい。ラブコメって誰か時雨とくっつくってことなのかしら…。選択肢って私、早苗、楓の三択ってことになるの?
「いっそここで終わらせるか…」
「お嬢!?物騒なこと言わんで下さい!!」
最終回を迎えると言う事は時雨と私が付き合ったりすることがあるかもしれないということね。
…………。
あ、え、まずい。一瞬想像してしまった私がいる。これはまずい末期だ!
「なんか俺すげえ悪いこと言われてる気がする」
「しね」
「率直に言われた!?」
そんなわけでこの物語は今年から再開するらしいので、今まで読んでくれてた人もこれから読んでくれる人も改めてよろしくお願いします。ってことを代わりに伝えておくわね。
「早月お嬢…」
「なによ?」
「や ら な い か」
「え?だからこれからやるって、、」
「え、やらしてくれるんですか!?」
「あっ、しまった!違うわ!!訂正!!」
「二言は無しですよお嬢!デュフフ!」
「ぎゃあああああああああああ」
そんなわけで再開します。
3年も経つと読者もいなくなってしまったと思います。自己満で再開させますね。
3年間ずっと放置してしまい申し訳ありませんでした。
正式の再開の目処は就職活動によって変わるのですが7月からは定期的に更新が見込めると思います。
今から6月までは3年間離れていた時雨たちともう少し慣れるまで番外編という形で月1程度で更新できたらと思います。再開と言ったものの本格始動は七月ですが長い目で見守っていただけると幸いです。
これからもよろしくお願い致します。