第45話 何か予定ある?
ネタ切れ。ネタ切れ辛い
季節は過ぎ冬。俺にとっては最悪の季節となってしまった。
「クリスマスなんて破壊してやりたいぃいい!」
「これがクリスマスに予定がない男の末路ってやつね」
早月お嬢は冷たい視線を俺に向けた。やめて! 興奮するからさ!
「って早月お嬢だってどうせ予定なんてないんでしょ!」
「フッ」
「鼻で…笑った…だと…!?」
「残念ながら私は友達とクリスマスパーティーやる約束してるの~!」
なん…だと…? 早月お嬢がクリスマスには友達と予定があると? そんなの嘘だ。ありえない! よりによって俺というものがありながら!
「早月お嬢に友達がいただなんて!」
「ハァ!? いるわよ! っていうか知ってるでしょアンタ!」
「千里さんのことですか? てっきり友達料金払ってるのかと」
「友達料金!?」
「月額3000円で仮の友達になってあげるってやつ」
「してなーい! 妙にリアルな金額ね!」
「あ、でも増税したし少し値段上がりました?」
「私に聞くな!」
まぁ、冗談はこの辺にして。クリスマスに早月お嬢がいないとなるとセクハラ相手が1人欠けることになってしまう。これはあってはならないことだ…!
「まぁ予定のない時雨の嫉妬ってことにしておくわね~フフ」
「もうイイもん! 楓さんと早苗お嬢と遊ぶもん!」
「さり気なく笠神と鬼船を除外してる…」
「楓さんにサンタコスしてもらうもん…ふっ…グヘヘヘヘ」
「あ、コイツやばい」
「今更混ざりたいとか言っても仲間に入れてあげないんですからね!」
「いや、正直混ざりたくない」
クリスマス…もう嫌だこんなの! 滅びよぉぉぉ! こうなったら早月お嬢が嫉妬するほど楽しいクリスマスパーティーにしてやる! 待ってろよ! 俺がガックリ肩をおろしていると早月お嬢が俺に声をかける。
「…今更言いづらくはなったんだけど…クリスマス・イヴはパーティーでいないけど…クリスマスは空けてあるから」
「!?」
「アンタ頭働いてなかったのね」
「…何だ…ハハッ……そういうことかよ。やっぱり早月お嬢は俺と過ごしたかったんだ…」
「悟ったかのような顔をして何言ってんのよ。そんなわけ無いでしょ」
わかってるそれはただの照れ隠しだってことをな…。
「これで俺は安心してサンタコスの衣装を作れる…」
「アンタが作るの!?」
「そうですけど」
「サイズは!?」
「あ、それ聞いちゃいます? もちろん知ってますよ」
「わかってる……わかってるんだけど。1回殴りたい」
「是非!」
「やっぱいいや…ていうか着ないから」
何か来週の土日どっちか更新予定とか言っておいて毎回日曜日な気がするのでこの際今度から日曜日に更新する!と宣言しておく