第37話 胸揉めぬ
誰か助けて! 受験から解放されたい!!
おっぱいが揉みたい。切実におっぱいが揉みたい。いや、割とガチでね。
「とは言ったものの揉ませてくれる相手がいない」
これが一番の悩みどころである。この屋敷には3人の女性がいるがそのうちの全員が俺に惚れているはずなのだが誰一人として揉ませてくれないし、手も繋がらせてくれない。こんなことあってはならない、あってはならないことだ!!
「しかしどうすればいいのか」
自分なりには頑張っている方なのだが、何で受け入れてくれない…。
…何か考えているだけで悲しくなってきた。だっておっぱいが無いから…
「嗚呼、揉まばや、揉まばや」
まぁ、いくら自分が揉みたいからといって誰が揉ませてくれようか。…何か毎回ある度にこんなこといってる気がしてならない。4話に一回くらい言ってそうだ。
つーかさ、何なのこれ、何なの俺の扱い。一応これ、ラノベ的な展開になると信じてたんだけど…。
あれ? 最初に言ってたことと矛盾してる? あぁそうだよ! 俺は全然モテないし、セクハラしまくってる変態野郎さ!
そろそろ新しいヒロイン出てきてもいいんじゃね? 何か途中から登場したヒロインって結構主人公に積極的な子とか多いじゃん? 俺もそういう子がほちぃ。
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まぁ、これがフラグと思った方、別に何もありませんよ。
「さて、仕事でもするか」
ただ毎回俺が愚痴って妄想して終わりじゃないか。何か最近口だけの男になってきたとも言えなくも無い。
「そうとなったら早速セクha…仕事に繰り出すか」
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「早月お嬢、急でなんですが結婚してください」
「将来性が無いのでお断りするわ」
「なんてリアルな断り方!!?」
別に俺に将来性が無いわけじゃないよね!? 確かに召使っていうこの職に縛られてるけどさ!!
俺はこの程度では引かないぜ、俺はまだ本気を出していないだけさ!
「ぶっちゃけ早月お嬢俺のこと好きじゃないですか?」
「何その衝撃の事実!?」
「え? もう既存の情報かと」
「知らないの私だけ!?」
「自分の胸に手を当ててくださいよ」
「いや、やっぱり知らない」
「ですよねー」
いつから俺が好きだと錯覚していた? やはり俺が好きだと思い込ませるのはやはり不可能。
じゃあ次のパターンへ
「早月お嬢って俺のことぶっちゃけどう思ってますか?」
「え?」
「俺のこと好きですか?」
「…」
早月お嬢は少し戸惑ったように考え込んでしまった。…フフフ。これは良い効き目じゃないのか。 早月お嬢は顔を上げ、俺と目を合わせて…
「…ふっ」
「鼻で笑われた!?」
これは割りとショッキング! まぁここからフラグをどんどん積み上げていくつもりだけどね! もう30話後半まで来てるけどね!
「じゃあいいですよ! 早苗お嬢と遊びますから」
「早苗寝てると思うけど」
「フフ、それがいいんじゃないですか」
「時雨! アンタ一体何する気よ!」
「えー? べっつにー?」
「腹立つわねその顔!!」
早月お嬢が冷たいから早苗お嬢のところでいたづらしてきたほうが楽しいよね!
「じゃ、そんな訳で!」
「行かせるかー!!」
俺の腕を早月お嬢がグイと掴んで俺を制した。
「もう、強引なんだから」
「分ったわよ、早苗の代わりに私が相手してあげるから」
「ま、まさかエロエロなことを!?」
「ちがうわよ! 普通に遊ぶんでしょ!」
「え~早月お嬢と遊ばなくちゃいけないんですか~?」
「ぐっ…こいつ…」
拳を握って何かを堪えているご様子の早月お嬢。どうやらそんなにこの俺と遊びたいようだね!
「まぁ、冗談ですけどねー。俺仕事で忙しいんでお嬢と遊んでる暇ないんですよー」
「ほんとよ、さっさと仕事をしなさい!」
「はーい」
そういって俺は仕事に戻る。というのは嘘である!!
こうやって早月お嬢を油断させておいて俺は早苗お嬢の部屋に行きいたづらをしに行くという寸法である! さすが俺! 頭いいー!
「完全に顔に出てるわよ」
「何だと!?」
次回更新12月中旬になります