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第35話 マイプレシャス

これが世に言う受験鬱病だ。

「ふぅ、お早うございます! 今日も良い天気ですね!!」


 平日の朝っぱらから俺は元気いっぱいだった。つーか元気出さないとやっていけないでしょ?


「時雨…一つ言っていいかしら?」


 何か驚いているというか恐れているのか良く分らない顔をしている早月お嬢、恐る恐る俺の顔を指差して、


「何で私の下着を被ってるの!」

「……?………何だと!?」

「何だとじゃ無いわよ! 何で朝っぱらからアンタが私の下着を頭から被ってるのかって聞いてんのよ!!」

「し、しまった…!! 昨晩のお楽しみのままにしてしまった!!」

「何よ昨晩のお楽しみって!!?」

「何って……」

「何を言うかは私には理解できないけど、やっぱり聞くのをやめておくわ!」

「え? 別にいやらしい事には使ってませんけど…」

「むしろいやらしい事以外の使い方って何なのよ!?」


 朝から早月お嬢は元気だなー、おかげさまで俺も元気になりましたとさ。しかし早月お嬢も顔を真っ赤にしてしまって、可愛いなまったくエロイ事したくなるじゃないか。


「仕方ないですね、返してあげますよ、ハイ」

「い、いらないわよ! さっきまで時雨に何されたか分からない下着なんて!」

「えぇー、そんなこといったら早月お嬢の下着ほとんど使えないことになっちゃうじゃないですかー」

「…ま、まさか今私が履いている下着も……」

「すでに俺の範疇にある」

「ぎゃああああああああああああ!」


 早月お嬢も喜んでる、俺もうれしいよ!! 


「まぁ脱ぎたてホカホカの物には今のところ盗んだことは……ん? あったっけっか?」

「ぎゃああああああああ!!」

「安心してください! 早苗お嬢にもやってます!!」

「その言葉に一体どこに安心する要素があるというの!?」

「むしろ俺という存在が安全っていうね!!」

「しねっ!」

「ぐあああああああああああああああああっ!?」


 早月お嬢の足が俺の股にダイレクトアタック!! 俺のライフポイントはゼロ!! 


「ぐぎゃああああああああああああああああああひあすhdfぁういhふいh」

「あ、何か危機を感じて蹴っちゃった…」


 はぁ、はぁ……俺の息子が…息子が悲鳴を上げている…! これは俺の子孫繁栄のピンチを訴えているのか!? つーか死ぬ! このままだと死んじゃうよ! 

 鈍い痛みというべきか、鋭い痛みというか…もう何か生か死に関わるのではないかと思うほどの激痛が体中にいきわたる。


「し、死ぬ……死んじゃう!」

「大丈夫時雨!? こんなことになるなんて思わなくて…」


 まて、これはある意味違う扉が開いちゃうかもしれない……ごめん、嘘!


「一度くらいは……揉みた…かった…」

「し、時雨えええええええええええええええええ!!」


  

             


「変態という名の執事です。」完! ご愛読ありがとうございました!!


あれ、主人公…


次回更新果たしてするのか

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