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第32話 たまにはいいじゃないか

夏休み中は投稿多めに……という俺の目標は達成できなそうです(笑)

…いや、ほんとすいません。

「早苗お嬢見て下さい、あの男女のカップル」

「それがどうしたの?」


 俺は目の前を仲睦まじく買い物を楽しんでいるカップルを見て言った。

 まぁ、あれだよね、殺意沸いちゃうよね。だって羨ましいんだもんっ

 

「くっそ腹立つ…ちょっと乱入してこようかな…」

「やめて、恥ずかしいから」


 俺がカップルに乗り込もうとした時、早苗お嬢に腕首を掴まれて静止されてしまった。

 あ、と俺はあることに気付いた。そういえば俺って早苗お嬢と2人きりで買い物なんだよな…。お嬢の誕生日プレゼントを買いに行くといってもこれはデートというやつではないのか! 

 そうとなったら即実行に移すか! とは言っても…まず何をすれば良いのだろうか…。取り合えず手を繋いでみよう!! 

 俺はそーっと自分の手をお嬢の小さな手に伸ばした。


「ていっ」


 弾かれた。


「お嬢! 手くらい繋いだっていいじゃないですか!!」

「手は嫌」

「じゃあ肩!」

「嫌」

「それじゃ俺は何処に触れればいいというのだ!!?」

「別に何処にも触れなければいいと思う」


 そんなんじゃつまらないじゃないか、どうせなら色んなところを触りたいでゲス。


「さて、まずはぬいぐるみの店行きましょう」



「猫のぬいぐるみ…熊、羊……」


 俺から見るとどれもこれも全部ありきたりな感じがするし、早月お嬢がこのようなものを集めて何になるのだろうか…いや、女の子の気持ちは俺には分らないのかもしれないな。

 

「早苗お嬢~どういうのがいいんですか?」

「うーん、私には全部同じに見える」


 早苗お嬢もこれじゃないか、ぬいぐるみについては良く分らない。じゃあどないするの。


「やっぱし結構時間かかりそうっすね」

「…そうだね」


 このままだ本格的に帰りが遅れる。今のうちに笠神さんに電話しておかないとアカンね


「早苗お嬢、ちょっと電話してきますね」

「?…わかった」


俺は早苗お嬢の許可を取り、店から出て自分のスマホを取り出す。

 …俺ってば、まだガラケーの呪縛から解き放たれてない哀れな人種なんだ…とか最初のほうはスマホなんて邪道だし! とか、まだガラケーだぜ? とかほざいていた時期が俺にもありました…。今はスマホ! サイコー!!

 まぁ、いいや…取り合えず電話しよ。


『もしもしー、どうしたの時雨君?』

「あ、今早苗お嬢と一緒デパートいるんですけど」

『ああ、通りで帰りが遅かったわけだね…それでどうかしたの?』

「あ、いや今日帰り遅くなると思いますんで、飯もこっちで済ましておくんでよろしくお願いします」

『わかったよ、じゃあ気をつけて』


 笠神さんとの短いやり取りをした後、電話を切ってすぐに早苗お嬢のほうへ戻る。


「早苗お嬢ー、取り合えずメシ行きましょう!」


 

 

次の更新、8月中旬もしくは9月上旬の予定です。

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