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第31話 いざ、買い物へ

更新遅くてすいません…。受験勉強が忙しくて執筆している暇があまりないのですよ。

それでも夏休みには更新頻度を少しでも多くできるように頑張ってみます。


授業が終わり、帰りのHRホームルームを行い。俺は教科書全部カバンに詰め込み席から立ち上がった。これから早月お嬢の誕生日プレゼント選びに行かなくちゃいけないんだ。


「じゃあ俺先に帰るけど早月は1人で帰れるか?」

「は!? むしろ一人のほうがいいわよ!」


 どうやら1人で帰れるらしい。早月お嬢も大人になったものだ。

 それにしてもどうだろう、早月お嬢に対して学校ではタメ口で屋敷ではちゃんと敬語を使い別けているんだぜ。どうだろう、俺って演技力高いんじゃない? これは元々は輝のアドバイスだ。俺が早月お嬢に対して敬語を使ってることに違和感を感じたらしく、親戚なら普通にタメ口でもいいだろ的なことを言われたので早月お嬢の許可を得た上でのこういう喋り方をすることになったのだ。


「じゃあ、気をつけて!」

「う、うん」


 俺は早月お嬢が教室にいる中、猛ダッシュで廊下に飛び出し東祭とうさい中学の校門前に向かった。



 10分程度校門前で待っていると、多くの学生達が校舎から出てくる。沢山いる俺の見知らぬ学生がいる中、俺の良く知る子が現れた。


「お嬢ぉおおおおお!! 早苗お嬢ぉおおおおおおおおお!! こっちこっち!!」


 俺は早苗お嬢がこの俺の存在に気付いてもらうために全力で叫んで手を振り続けた。すると早苗お嬢は俺と目が合った瞬間、何故かお嬢はすぐに俺から目を逸らすように顔を下に向けながら歩いてきた。

 

「お嬢、どうしたんですか? 気分でも悪いんですか!?」


 俺が声をかけても早月お嬢はまったく反応を見せずこちらに向かって歩いてくる。…と思ったらお嬢は俺を素通りして行った。あれ? 俺の存在に気付いていない?

 俺はすかさずお嬢にもう一度声をかけてみる。


「早苗お嬢!? どうしたんですか!? ねぇ!?」

「……」


 え!? 何で無視するの!? ねぇ何で!? 俺嫌われるようなことしましたっけ!? 俺は咄嗟に早苗お嬢の肩を掴んだ。すると早苗お嬢は物凄い嫌な顔で振り向いて言った。


「え? 誰ですか…? 警察呼びますよ?」

「まさかの不審者扱い!!」

「すいません、離してくれませんか?」

「何故に敬語なんですか!? 俺ですよ、貴方の愛人、双馬時雨ですよ!!」

「愛人はいません…」

「昔はあんなにも愛し合っていたのに、今までのは全て偽りの関係だったのね!!」

「いやいや」


何とも流れが悪いこの会話。いや、まぁ仕方が無いのか俺が少し調子に乗ったのだが…反省はしていない。


「で、これから何処へ行きましょうか! カラオケ、ショッピング、最後はもちろんラブリーなホテルに寄って!!!」

「今日の予定はあくまでお姉ちゃんのプレゼントを買いに行くだけでしょ」

「つれないなー」


まったく、この期に及んでまだ照れているとは、そろそろお嬢も大人への一歩を踏み出してもいい頃だと俺は思う。

 

「さて、早速ですがデパートにでも行きますか。そこが妥当ですし」

「遠いところは嫌だよ」

「何言ってるんですか、さっさと行きますよ!」


 いまいち気が乗らない御様子の早苗お嬢を半ば強引に手を引いて歩き出す、もちろん目指す所はラブ……流石に真面目にデパートに行くことにします。一応こういうことはちゃんとやっとかないとタダのクズキャラになってしまう気がするからね。まだクズキャラじゃないよね?



 早苗お嬢の中学から大体30分程度歩いたところにあるデパートにたどり着いた。

 ここまで来るのに意外と時間がかかってしまったから帰る時間を含めると屋敷に戻るのは恐らく夕食には間に合わないだろう。後で笠神さんに連絡を取っておう。


「さて、早苗お嬢まず何をしましょうか!」

「時雨が決めてよ」


 昨日まで誕生日プレゼントは俺のブロマイドでも良いではないかと思っていたのだが強く楓さんに否定されたので止むを得なく他のものを買いに来たわけで特に何を買おうとは決めてはいないわけで…ぬいぐるみは候補にはでたが果たしてこれでいいのかという疑問もある。


「やっぱり俺が彼氏になってあげるってのが一番かなー、なんて思ってるんですけど」

「それはお姉ちゃんが可哀そう…」


 そんな可哀そうかな? すごく良いと思うんだけど…早月お嬢もハッピー俺もハッピー! 一石二鳥の最高のプレゼントなんだけどなぁ…。

 俺は今一度深く考えてから、


「やっぱり、アクセサリーってのがプレゼントの王道ですよね!」

「じゃあ、その店に行こう」








次回更新は6月の下旬または7月上旬になります。

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