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第30話 いつやるか


「楓さんお早うございます。おっぱいの調子はどうですか?」

「何ですか早朝からのセクハラ発言は!」

「最近セクハラをすることに快感を覚えてきたんスよ」

「変態ですよねソレ!?」

「失礼ですね。俺は断じて変態ではないですよ!!」

「そこまで言い切ると清々しいですね」


 以前変態という名の執事とか言ってた気がするけど帳消しだ! 相殺だ!


「…でおっぱいの調子は!? できれば揉ませて下さい!」

「嫌ですよ!」

「恥ずかしがらなくても良いじゃないですか~、減るもんじゃないし」

「減る減らないの問題じゃないんですよ!!」

「じゃあいつ揉ませるんですか! 今でしょ!!」

「いやいや、今流行の台詞使っても無理ですよ!」


 何てガードが固い女性なんだ…。これじゃいつになってもおっぱいを揉めないじゃないか…。


「あ、そういえば時雨君、今月は早月お嬢様の誕生日なんですよ、知ってましたか?」

「勿論知ってますよ! 19○○年10月18日の金曜日、確か夕方に生まれたんですよね?」

「…え……っと、そこまでは知りません…でした」


 …? 明らかに楓さんの反応がおかしかった。別に俺は何も変なことは言っていないはずなんだが…。


「やっぱし誕生日パーティーとかやるんですか?」

「もちろんですよ! 毎年しっかりやってるんですから!」

「じゃあ今年のプレゼントは「俺」ですね!!」

「それはキモイです…」


 あ、今完璧に引かれた。俺そんな気持ち悪いこといってないと思うんですけど。

 それにしてもプレゼントとなると俺も何かを調達しなくてはいけないなぁ、学校帰りにでもどこか店にでも寄って行くとするか。しかし、早月お嬢が好きなものといったら何だろう…。


「お嬢の好きなものって何でしたっけ? あ、俺以外でお願いしますね」

「夏休みの旅行に行ったとき早月お嬢様はぬいぐるみ集めが趣味だと言ってたじゃないですか」

「あ、そういえばそうですね!」

「…あ、でも早月お嬢様の部屋にはあんまりぬいぐるみは置いてませんでした…よね?」

「そのことなら大丈夫ですよ、ベッドの下、クローゼットの奥に結構入ってますよ」

「そ、そうですか…」


 楓さん、何故そのような冷たい目で俺を見るんだ。別に俺は何も変なことは言っていないじゃないか。別にお嬢の部屋を探索してもおかしいことは何もないじゃないか!

 さて、そうとなったら何か良いぬいぐるみを選ばなくちゃな! あ、俺のぬいぐるみってよくない? どう?


「あ、早苗お嬢にイタズラするの忘れてた」

「思い出さなくていいですし私が変わりに行きますから時雨君は学校の準備しててください!」


 何ということだ。この人俺の楽しみを根こそぎ奪うつもりなのか!? そんなことはさせん! させんぞおおお!!


「イタズラはしません、だから俺に行かせてください!」

「絶対しますよね!?」

「俺がそんな事するわけ無いじゃないですか!!」

「信用できません!」

「ひどいわ! 私ってそんなに信用されてなかったのね!」

「急にキャラを変えないでください! 分りました行っていいですから!」

「やったー!! ひゃっほぉぉっぉおおぉぉおい!! うっひゃあああああああああああ!」

「く、狂ってます!」









今月末か来月上旬更新予定。

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