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第16話 仲良くなるには名前から

3日前からノロウイルスになりましたw

今はだいぶ楽ですけど。

色々あった昨日ではあったが無事終了した。何ていうか大変だったんだよ。変な奴に絡まれるしね…転校生(正確には転入生)っていうのがこんなにも大変なものだとは思ってもいなかったんだよ。昨日が幸い金曜日だったため本日は土曜日のため休日だ。


「で、何でアンタが学校にいる訳を聞かせてもらおうかしら」

「話せば長くなります…それは俺がお嬢が風呂に入っている間パンツを漁っているときでした…」

「ちょっとストップ! どういうことよそれ!?」

「まぁまぁ、そんなことはどうでもいいじゃないですか」

「私にとってはとんでもないほどの危機だと思うんだけど!?」

「一昨日のことですけど…」

「え? 無視なの!?」

「…厨房で笠神さんに言われたんですよ」


 一昨日の夕方…俺が早苗お嬢の宿題を手伝った日、夏休み最後の日だ。俺達使用人が厨房で夕食の準備をしているとき、笠神さんは俺に早月お嬢の通っている学校に入学してもらうように頼まれたのだ。

 色々と急だったのだが俺には拒否権はなかったようだ。入学自体はすでに高校に話はつけてあったそうで夏休み明けの始業式には俺が転入することになっていたらしい。

 何故そこで俺が派遣されたのかというと現在海外にいるご両親が我が子がいったいどのような高校生活を送っているのかが心配になったらしく、ちょうど高校生の歳の俺を早月お嬢の同級生として、いわゆる監視役としての任を任された。今まで知らなかったことだったのだが、早苗お嬢が中学3年生になった今年の4月に鬼船さんが早苗お嬢のクラスの副担任として赴任していたそうだ。

 俺がいつも鬼船さんを見掛けないのはただ引き籠ってたばかりかとばかり思っていたがこういう理由があったそうだ。

 しかしながら心配性なご両親だ…。まぁ、俺も早月お嬢と長時間会えなくなるっていう事態はなくなるからいいんだけどさ。


「…何でよりによって時雨なのよ」

「いいじゃないですか~早月お嬢も俺と離れ離れにならなくて嬉しいでしょ!」

「むしろ会えないほうが嬉しいわよ」


 相変わらずのお嬢の照れ隠しには困ったものだ。俺としてはそろそろデレてもいい頃合になってもいいと思うんだけどさ。


「……最悪力ずくで…」

「何か物凄く最悪なことを考えてない!?」

「何を言うんですか、俺はいやらしい事しか考えてませんけど?」

「それを私は最悪なことだと思ってるんだけど!」


 最悪だとは失敬だな。俺はあくまで純粋にいやらしい気持ちしか考えていないというのに。


「…まぁ、それはともかくとしてね、何で学校だと私のことをちゃん付けで呼ぶわけ!? 昨日ずっと鳥肌立ってたの我慢してたんだから!」

「嬉しくてですか?」

「気持ち悪くてよ!」


 うん、残念だ。早月お嬢は学校ではお嬢様という立場を大変嫌がっているからなるべく「早月お嬢」と呼ぶのを学校ではやめて「早月ちゃん」と度々呼び直しているという大変面倒なことをしてあげているののに…。


「じゃあ早月にします」

「何か親しい感じがして嫌よ!」

「実際親しいほうじゃないですか」

「アンタの勘違いよ!!」

「えぇ!?」


 衝撃の事実! 今までの楽しいと思っていたのは俺だけだったのか!


「いや、むしろいいですね」

「何がよ!?」


 結局俺は早月お嬢をなんと呼べばいいのだろう。早月ちゃん、早月もだめとなると…


「さっちゃんでいいっすね!」

「何その都市伝説に出てきそうな名前!?」

「さっちゃんはね~身長が短いのホントはね~♪」

「歌うな! それに余計なこというな!」

「お胸もちっちゃいか~ら、いつも子供と間違えられるんだよ~♪悲しいねさっちゃん♪」

「うるさいわ!」

「あ、一応4番までありますけど最後まで聞きます?」

「もうそこまで考えてあるの!?」

「ちなみに最後まで聞いた人、女の子限定で俺が襲いに行きます」

「恐ろしいわ!」


 


 結局「早月」呼びでOKになりました。



3月まで検定やら模試やら学年末やらで勉強せないけません…。ちょくちょく投稿していこうと思いますけど今回みたいに短めになります。お許しを…。

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