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Lost Days  作者: 陽炎煙羅
四章 Losing games~そして負け試合は始まる~
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さすれば少年は目を覚ます …2

 しばし俺は上半身を上げた格好で硬直する。


 ……空気にそぐわなすぎるぞ。なんで魚。……腹が減ってくるだろうが。

 というか美味そうにアジみたいなの食うなよ。当てつけか。


 あちらは食事に夢中らしく、今だこちらには気付いていない。

 薪に串刺しの川魚か。……実にワイルドだ。


『……響輝。早く話を進めろ。このままではコメディーになってしまいかねん』

「何の話だ」

 

 俺は魚を頬張っているそいつを見る。……美味しそうだ。

 そいつは見た目的にも実に奇妙な衣服を身に着けていた。


 まず第一に、白い服を着ている。……何と表現すればいいのか、とにかく和風なテイストの服で、上下両方が白づくめだった。

 そして、その上に黒いローブのようなものを羽負っている。白と黒で嫌でも目立つ格好だな。


 第二に、そいつは髪の毛が白……いや、銀色か? ……とにかく、そんな色だった。

 ローブを脱げばまさしく全身真っ白である。


 そして第三に、そいつは俺より一歳年下、もしくは同年代くらいの、女だったのだ。


「……んぐっ……」

 ……どうやら魚がのどに詰まってしまったらしい。胸に手をとんとんと当てている。


 そこでようやくその非常に白くて黒い格好の少女は、俺が起きていることに気付いたらしく、串刺しの魚を一本取り、砂をかけて火を消し、こちらに向かって歩いてきた。


「おはようございます」

 開口一番、朝のご挨拶をされてしまった。……常識のある人間に遭遇出来たことは幸運に思う。


「……おはようございます。時に今はいつ何時なのでしょうか?」

 丁寧口調が移ってしまった。

 …………。


「街が閉ざされて一夜が明けました。今は朝の八時二十三分です」

 白衣の少女はさらりと返答する。

自問自答

 Qそんな新キャラで大丈夫か?

 A……どうでしょう。

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