表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lost Days  作者: 陽炎煙羅
三章 Getaway run~そして始まる逃避行~
50/261

しかし前も後ろも塞がれて …2

 「響輝君は何か見たの……?」

 ……言えるか。偽物のお前に騙くらかされて、フラグ立ちを腰の端末が予言してたなんて言えるか。


「まあ、ちょっとな」

「そう……なんだ」

 後いくら不安定だからって腕を回すな締め付けるな痛いだろうが。



 予想はしていたことだが、ウェストブリッジの四車線には、車が一台も走っていなかった。

 ……走っていなかっただけで、ひっくり返っているのが一台あったが。


 夕日が沈みかけている。橋の上に伸びている電灯が次々と点いていく。


 ……逢魔が時といったか。そろそろ奴らが動き出すころだ。

 

 橋の中間に差し掛かった時だった。

「響輝君……」

 戌海が後ろを指さす。


 振り向くと、橋の街側から濃い霧が迫ってくるのに気が付いた。

 やばいな。さっさと前に行かなければ。

「スピード上げるぞ」

 ペダルに力を込める。


 しばらく早めに走っていたが、また、気が付いた。

 ……前からも、つまりは街の外側からも、白く濃い霧が迫ってきていた。

「……くっ」

 こいつは予想外だ。一本取られたな。


 霧の中に良く目を凝らすと、いくつかの黒い影が見えた。

 ……あの霧の中に何体もの怪物がいるなんて、……想像もしたくないな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ