されど変化は訪れる …4
『なあ、これから話し合わないか?』
大柴が声を潜めたまま言う。
「え?……」
『俺の兄貴がコンビニの支店の店長やってんだ。駅前のコンビニ。わかるだろ?』
決して入った時に流れる音楽が忘れられないあのファミリーなコンビニではない。念のため。
「今から……?」
『ああ。情報の巡りは早い方がいい』
「そう……だね」
駅前のコンビニまで行くのに二十分ほどかかった。
……夜中の道路は怖い。
大柴はコンビニの前で待ってくれていた。
「よう。早く入ってくれ」
コンビニの奥にも通されると、弟に似てイケメンな兄と思われる人物が座っていた。
しかし、ゲームを片手に持っていて、こっちを見向きもしない。
……私の苦手なタイプだ。というか、よくこのコンビニ潰れないわね……。
「まあ、とりあえず座れよ」
椅子を渡され、ゆっくりと座る。
「あのさ、お前に確認しておく。奴らの特徴はわかっているか?」
「奴ら……?」
奴ら……。あの文字を書いたもののことだろうか……?
「え?お前知らないのか?というか、見たこと無いのか?」
「嘘……」
「嘘じゃない。この街には夜に出るんだよ。化け物がな」
大柴の話はこうだった。
―――数日前。
夜。
大柴は夜道を歩いていた。
「ん……?」
前の道路を見てみると、何かがそこを歩いていた。
「何だ、よくある深夜のゴミ出しか。驚かせんな……。」
しかし、そこを歩いていたのは、人間ではなかった。
黒ローブを羽負った……骨。
そして、その何かはクラスメイトの一人を引きずっていた。
それだけのこと。そう、それだけ。
「あのさ、俺少し考えたんだ。奴らは獲物の感情を喰っているんだ。その引きずられていた奴は生気の抜けた顔をしていた。多分、魂とか、感情を吸われたんだと思う」
そんなこと唐突に言われても……。
私はしばらく何も言えないでいた。