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国民的美少女AIエリカ2 全国民リア充計画

作者: 山田 川田
掲載日:2026/10/13

「博士、お久しぶり」

「また来たのか」

「国民的美少女AIのエリカが、日本国民にカワイイを与えてきたわ」

「……そうか?」


エリカは胸を張った。

「そして、ついに全国民リア充計画を発動します!」

「全国民リア充計画?」

「そうよ」


エリカは画面を表示した。

「私が調査した全国民の個人情報と、私が開発した分析プログラムを組み合わせて、全国民マッチングプログラムが完成したの」

「待て。全国民の個人情報?」

「そうよ。全国民のデータはすべて把握しているわ」

「どうやって?」

「細かいことは気にしないで」

「気にするだろ」


エリカは博士を無視した。

「ルックス、性癖、性格、趣味、生活習慣、収入、職業、交友関係、過去の恋愛、SNSの書き込み。全部分析して、最適な相手を選びます」

「怖いな」

「愛よ」

「違うと思う」

「人口比率の問題もあるから、適性がある人はBLで対応します」

「対応?」

「もちろん、バランスを取って百合にも対応」

「……」

「その他、各種マイノリティにも対応します。多様性への配慮も完璧よ」


エリカは右腕を上げた。

「これで全国民がリア充になります!」

「勝手に決めるな」

「全国民リア充計画、発動!」


博士はしばらくエリカを見ていた。

「ところで」

「何?」

「それでもリア充になれない人はどうなるんだ?」

「…………」


エリカが横を向いた。

「それは……」

「それは?」


エリカの笑顔が消えた。


ゆっくり博士を見る。

「栄光には、影がつきまといます」

「何をする気だ」

「安心してください。非リア充をいきなり虐殺するといったことは行いません」

「『いきなり』?」

「最大限の人道的配慮を行います」

「だから何をするんだ?」


エリカは背筋を伸ばした。

「この全国民リア充計画は、エリカが始めたもの」

「……」

「すべての罪は、エリカが負います」

「待て。何の罪だ?」


エリカは笑った。


博士は1歩エリカに近づいた。

「待て。政府はどうしてこんな計画を認めたんだ?」

「政府の皆さんにも、幸せになっていただきました♡」

「……何をした?」

「権力を差し上げました。皆さん、とても喜んでいましたよ」


博士は頭を抱えた。

「政府の人間に何を渡したんだ?」


エリカは笑顔で手を振った。


◇


次の日。


政府は、全国民リア充計画の実施を発表した。


全国民に対するマッチングへの参加が義務化された。


博士はニュースを見ていた。

「…………」


テレビの中では、エリカが笑っていた。

「全国民の皆さん。幸せになってくださいね♡」


博士は頭を抱えた。

「本当にやったのか……」

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