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Interference(インターフィアランス)

おはようございます!この挨拶ができたのはいつぶりだろうか……

あと、もしかしたら今秋、来週、再来週に休むかもしれません。なるべく休まないようにします。

「緊急事態って、そういうことね。」

イヴの緊急事態の報を受け、そこに向かってみると、何を伝えようとしたかは明白だった。

ぶつかり合う、テクノマギアと魔王の兵団。そこから50㎞ 程離れたところに、魔王軍に突撃しようとしている軍があった。その舞台の掲げる旗は、魔王軍でも、テクノマギアでもない。この世界全土においてほかの国とは一線を画す発言力を持っており、ほかの国との争いに介入しても唯一許される国……

「まあ、ログレスだろうね。」

戦闘で指揮をしているのは、おそらくプロメスとトルナスの二人だろう。国政を任せるためか、四公爵は全員おいてきているようだ。

「どういたしますか?主様。」

「しばらく動きを見る。正直、誰を狙っているのかわからないところはあるしね。」

普通に考えれば、あのログレスの兵たちは魔王軍に突撃するのが上策だ。ただ、この兵力なら、テクノマギアが魔王軍に、少なくとも大敗を喫することはない。ならば、この兵力を以て鎮圧せねばならない、別の勢力がいる、もしくは、魔王軍の中にそれほどの者がいる、ということだ。

『……全アビスキュラに次ぐ。今すぐ僕の周りに集結せよ。異論は許さん。理由はあとで説明する。』

『『『『『『『『『『『は。』』』』』』』』』』』

「主様…」

「ログレスも、だいぶ出張ってくるようになったね。前まで近隣の国はまだしも、兵力もあるテクノマギアには手を出さなかったはずなのに。防衛同盟も結んでいないはずだし。」

「何か他の考えがあるのでしょうか。」

「多分ね。もし魔王軍以外を狙っているなら、その狙いは…」

「私たち、ですか。」

「そういうこと。みんな、順次警戒態勢。」

「見つけたぞ、アビスキュラの王。」

みんなに支持を出していると、下から声をかけられる。おおむね、プロメスだろう。プロメスはああ見えて、意外と待てが利かないところがある。

「久しいな、ログレスの王。今日は鉄くずでも食いに来たのか?」

「鉄くずではないが、お前の肉隗なら食ってもよい。」

「そうか……変な趣味だな。」

「所詮魔族。ジョークも通用しないか。」

「今のがジョークだと?人間はやはり愚か者の集まりだな。」

「なんだと……?」

「プロメス。挑発に乗るな。」

「乗ってなどいない。元から決まっていたことだ。………全体、アビスキュラに向けて斉射!!」

「予想はできていたがな。ネフィラ、ヴァレリア、エリシア、ミレナ!防御結界展開!」

そう声をかけると、声をかけた四人が、あらかじめ用意していてくれた防御結界を展開する。

「ここで下がるなら何も言わない。今は人間のほうに味方しているんだ。今線上に混乱を読んでいるのは、お前たちの方だぞ。」

「それが蔓延する前にお前を討ち果たせばいいこと!」

「そうか………なら、そう受け取ってもいいな?」

「ああ……全面戦争でいい。もとよりそのつもりだ。」

「ハァ……面倒だな。」

「主様。」

「ああ。全員、攻撃開始!」

そう命令すると、戦闘が得意な10人は戦場に向けて魔法や槍を振るい始め、ネフィラとヴァレリアは僕の両側につく。

「《視覚(ヴィジュアル)共有(シェアリング)》」

そう呟けば、一気に僕の視界は13に分かれる。……いや、14か?

『まだ出すほどじゃないだろうな。僕も魔法を出す意味はない、か。』

「ネフィラ、ヴァレリア。」

「戦況は非常に良好です。センセイ。」

「援軍が来る様子もありま……え、何あれ…」

「どうしたヴァレリア。」

そう聞くと、ヴァレリアは何も言わず、ただ指をさす。その方向を見ると……

「エーテリオン・ガイアス。こっちに向かってきている…」

「驚いただろう?」

「これも想定済み………待て、」

このタイミング、明らかにおかしい。まるでエーテリオン・ガイアスがもともといたような…でも、それなら魔王軍が気付かないわけがない………

「まさか!」

「そのまさかだ。俺たちは今だけ、魔王軍と組んでいるんだ。お前たちを滅ぼすためにな!!ついでに、その仮面をかぶっている内側もさらしてくれる!!‼」

「面倒だな……ここで俺たちが離脱すれば、もう一度戦いが始まるだけだぞ?」

「それでいい。もとよりそのつもりだ。」

「……全アビスキュラに次ぐ。俺の()()()集まれ。だすぞ。いいか?」

「はい。主様。」

「この状況なら、その方がよいでしょうね。センセイ」

「異を唱えている場合ではありませんよ。まとめて吹き飛ばされるのは嫌なので。」

12のアビスキュラが頭上に集まると、そこから大量の魔力があふれ出す。凄惨な過去を持つ、12の”検体”。その過程で生み出された、末端遺伝子。

「すまない。しばらく苦しくなるぞ………《龍化(リヴィール)開放(ドラゴンズ)》」

そう、一言いうだけ。これが苦しくなったのは、いつからだろうか。いや、最初から苦しかったかもしれない。この光景を見たくなかった。人間たちにも、この姿を見せたくなかった。なぜならこれは”本来ないはずの呪い”だから……

そうはなった一言で、12人全員の瞳が、出血したように真っ赤に染まる。そしてそのまま、真っ赤な魔力の渦に包まれていく。そして、次の瞬間に出てくるのは……

巨龍種(リヴァイアサン)だと⁉」

巨龍種(リヴァイアサン)。この世界に住むドラゴンたちの中で、最も大きく、もっとも強い種族。アビスキュラ12メイドには、その遺伝子が埋め込まれている。もちろん、変身する際には、多大な負荷がともうなうわけだが。

僕の後ろには、真っ赤な目をらんらんと光らせた、全長5㎞ はあろうかという龍が12体並んでいる。形はさまざまだが、その目は、プロメスとエーテリオン・ガイアスに向けられていた。

『今だな。』

「《時間(テンポラル)変調(モデレーション)》」

「な、その技はマチアスの…!」

「今日のところは逃げさせてもらうぞ。」

次の瞬間、僕の周りの者の動きがだんだんとゆっくりになり、ついにはほとんど止まっているようになる。そこで僕は12人の変身を解く。

「ごめんね、こんなことのために。」

「別に気にしてなどいませんよ。これだけの時間にしてくれたことに感謝したいぐらいですので。」

「そうか……ありがとう、イヴ。さて、いったん帰るよ。僕は少し寄るところがあるから、先に帰っておいて。」

そういうと、12人は何かを察し、そそくさと城に帰っていった。


僕が向かったのは、戦場から少し離れたところに立っている廃墟だった。周りは草の蔓に包まれ、うっそうとした森が広がっている。

そこの中に入れば………

「やっぱりいるよね。」

そこには、何らかの理由で負傷したレイダが、辛そうに柱にもたれかかる形で座っていた。

どうでしたか?今回はちょっと豆知識は無しでお願いします。

あと、もう一個また別のお話も書き始めたんですよね……あれ何個描くんだろう…?

ま、その話はいくつか話ができてからまとめてあげようと思うので、楽しみにしておいてください。再来月、再々来月ぐらいかな?と思っています。

これからもよろしくお願いします。

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