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人型戦闘機発進  作者: 銀河乞食分隊
機動宇宙服
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機動宇宙服 日本連邦軍

 日本連邦軍は日本連邦の人口75億人をベースに大小2万隻1200万人という数を誇る。

 日本連邦軍は組織が巨大なために佐官以上の高級士官は、かなりの権限を持っている。

 少佐辺りでも20世紀で言えば大佐級の権限を持つ。

 大佐ともなれば少将並みだ。

 何故かと言えば、将官の数をいたずらに増やさないことで組織の運営がやりやすく、意思統一や意思決定も早くなるだろうという考えからだった。

 その代わり昇進は容易ではない。士官学校を出て勤続30年、営門少佐で退役も少なくはない。将官はめったに見ることの出来ない雲の上の人。大佐となればかなりの上級指揮官。大尉が事実上軍の主力中級指揮官階級となっている。

 将官は准将以上で600名ほど。

 2万隻1200万人を600名ほどの将官で管理運用しようというのだ。多岐にわたる業務と広大な管轄範囲にこの人数は少ないだろう。


 そして「いざ、鎌倉」となっても、初動に短時間で対応できる実戦部隊は戦艦や宇宙空母から駆逐艦や警戒艦までの8000隻400万人を越える程度だ。即応部隊ともなるとさらに少なく2500隻100万人ほどになる。他は後方で交代要員として待機と訓練をしている艦・部隊と星域管制(星間治安維持を含む)や基地要員の人数と艦だ。せめてこの倍は実戦部隊がいないと広大な宙域に拡がっている銀河連合の防衛はおろか日本連邦防衛もままもならないと考えているのが日本連邦軍だった。目指せ総兵力2000万人だが完全志願制であり前途は厳しい。


 最近、再びアルガレータ法国の危険性が増していることから、応募が増えているのが幸いだ。


 警察・消防は4000万人。地上・スペースコロニーと各種衛星が担当。区域は衛星軌道周辺までが管轄になっている。人間の活動領域が広く環境が厳しいので勢い人数も多い。地表だけならこんな人数は必要ないという。

 だから目標4万隻2000万人で即応4000隻200万人は連邦軍が星域管制と星間治安維持もしているのを考えると決して多くは無い。

 多くは無いが、日本連邦軍が銀河連合軍主力の一翼を担っていることを考えれば少ないのかも知れない。

 銀河連合軍の5割は各星系からの派遣軍であり、日本連邦軍はその1割を占めていた。



日本連邦軍 階級


士官        


元帥        1名    日本連邦政府主席

大将        10~15名

中将        50~80名

少将        150~200名

准将        300~400名


大佐        1000~1500名

中佐        2000~3000名

少佐        5000~8000名


大尉  特務大尉  4~6万名 

中尉  特務中尉  5~8万名

少尉  特務少尉  6~10万名

准尉        定数無し



下士官


軍曹        定数無し

曹長        定数無し

一等兵曹      定数無し

二等兵曹      定数無し

伍長        定数無し




兵長        定数無し

上等兵       定数無し

一等兵       定数無し

二等兵       定数無し 


定数無しは募集しても足りないので設定無し



特務と准尉は兵や曹からの叩き上げ士官で、軍内では2階級上くらいの権威を持っている。権限は階級相当。佐官まで上がると特務は付かない。昇進すると士官学校並みとは言わないまでも、それなりに高度な戦術・戦略教育と士官たるにふさわしい教養や礼儀の教育を受けることになる。教育には時間が掛かるため2年から3年、学校と部隊を行ったり来たりする。そのときの階級として准尉が用意されている。それを嫌い辞退する者も居る。

佐官になると特務は外れる。徳川機関少佐は兵曹上がりの佐官で将官からも一目置かれている。


日本連邦軍士官学校は50校あり、毎年合計1万人の少尉を送り出している。


曹は下士官養成ための各種軍学校を出るか、兵の中から成績優秀な者を選抜して昇進させる。伍長は兵から昇進した者が任命される。伍長になると曹教育を受けなければいけない。伍長には1年在籍の後、二等兵曹に昇進する。


技術・機関・主計・医療・法務という専門職下士官・士官の場合、職種が階級の前に付く。

戦術教育や戦技訓練を受けており、戦闘部隊の指揮を執ることも可能である。


軍学校卒業生から少将まで上り詰めた傑物が2名もいる。

二等兵からも大佐になった傑物が20名ほど。


研究員・技官は専門職軍属で、研究員が曹長相当。技官が中尉から大尉相当とされているがはっきりと決まってはいない。

戦術教育や戦技訓練は受けていない。


 軍においては退役年齢が、一般兵50才。曹55才。尉官60才。佐官以上が65才。しかし兵はともかく曹や士官は軍が延ばせと言って退役を延長させる例も多い。



 時間運用は地表と衛星軌道および星域内が当該惑星の1日を24時間になるように割り振り運用。星ごとに自転速度が違うので仕方が無い。

 日本連邦軍は地球の24時間運用である。これは活動域が特定の星系にとどまらないためだ。これは銀河連合標準時間運用で他の宇宙軍も同じである。



 この時代、平均寿命は人種や国を問わず93才まで延びた。全体の病死事例が減っているためで人間という種の寿命自体は千数百年間延びていない。生物学的限界と言われている。25才から50才くらいまでがもっとも肉体的能力が発揮できる年齢になっている。そして通常の定年は65才だが希望すれば70才まで延ばせた。


次回更新 12月21日

次回「ルシンドラ 冒険者への道」


説明回は終わりです。

他の国には有り余る数の将官がいる国もあります。

ルシンドラ調査隊や万久里と人型戦闘機の関係者は高級士官の数が多い特殊な編成です。それだけ重要度が高いとも言えます。


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