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人型戦闘機発進  作者: 銀河乞食分隊
機動宇宙服
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機動宇宙服 仕方なし

人型戦闘機の活躍が実現するのか。

作者の常で、例によって屁理屈で飛ばし屁理屈でどうにかする。

なお、全ての登場人物・登場企業・歴史等の舞台設定は全て作者の妄想に基づく架空の世界設定です。


先にお礼をしておきます。

いつも誤字訂正ありがとうございます。

『おい!それじゃ無理だ。帰ってこい』

「これしか無いんです。やります。全滅よりマシでしょう」


 基地司令にそう言って、搬入口から出ていく船外作業用人型重機。通称ゴリラ。

 あちこちに廃棄された機体から剥がした装甲板を溶接してある。左手には溶接用レーザートーチが括り付けられ、右手には機載用30ミリガトリング砲が抱えられている。弾倉はケースレス弾なのでそれほど大きくない。

 両肩と腰、それに両足にはロケットモーターが多数取り付けられている。恐ろしいことに背中の燃料タンクは剥き出しだ。

 照準装置は、廃棄された戦闘機のものをゴリラのナビシステムに接続してある。精度は分からない。

 そして機動力として作業用通船に乗る。通船は速度よりも搭載量と目標との間隔を保つ精度が優先されている。こいつにもロケットモーターが多数追加されている。燃料タンクは本体内蔵分だけでは足りないので、長距離用追加タンクが正規位置の他にいくつも剥き出しで追加されている。

 対空ミサイル数十発も無理矢理取り付けてある。

 1発当たれば盛大に汚い花火となるだろう。


 でも、もうこれしか残っていない。残っていないのでは無くて、無いから無理矢理作ってしまったのだが。

 場所は、アテルジオ星系。要衝でも無く、最前線でも無い。そんな中継点のような星系にある基地がアテルジオ補給基地だ。


 そこに敵襲があったのは、5日前。上位基地に救援要請を出すも『敵の攻勢が当該方面全面に仕掛けられており、戦力に余裕無し』と返答がきた。

 敵戦力は大きくなかったが、攻防3倍の法則は宇宙空間では通用しない。どちらも被弾すれば空気が抜けて損害が発生する。そして攻める方は高速で移動し上下左右360度どこからでも攻撃できる。陸兵同士が地上で戦う陣地戦とは違う。




「西中尉。こんなに散開して良いのですか」

『なんだ、安室一等兵。散開しなければ1発で全員御陀仏だぞ』

「それはそうですが、心細くて」

『整備隊員は単独で遠出しないからな。私たち戦闘機乗りとは感覚が違うか』


 この西中尉が言い出しっぺだった。もう戦闘機が無い。修理も出来ないほどの損傷ばかり。なら使える部品を船外作業用人型重機と通船に取り付けて戦闘機代わりにしようと。

 基地司令に許可は取らなかったようだ。許可を取っていれば引き留められなかっただろう。

 改造船外作業用人型重機と通船は5機。戦闘機パイロットは3人。他は負傷や未帰還でいない。残りのふたりは整備隊員の中から、整備の腕では無くて通船や船外作業用人型重機取り扱いの上手い奴から選ばれた。

 通船は人型重機から操作出るので今回は無人だ。


『アテルジオ補給基地だ。似非(えせ)戦闘機どもよく聞け。アルガレータ法国のクソどもが接近中だ。そちらを目標にしたらしい。機数は8機。無理しなくても良いぞ。帰ってこい』

『そうおっしゃいますが南雲基地司令。今はこれしか防衛戦力がありません』

『西中尉。基地には対空砲火も少なからず残っている。8機程度なら相手に出来るだろう』

『遠距離阻止は基本です』

『戻る気は無いと』

『阻止します』

『健闘を祈る』

『ありがとうございます』


「西中尉。良いのですか」

『良くは無い。しかし、これしか手が無い。司令はああ言っているが、基地には数基の対空砲と対空ミサイル発射機くらいしか残っていないのは知っているよな。』


 整備隊も基地の応急に駆り出されたので知っていますよ。


『西中尉。江間です。11時方向下方20度、距離1600キロに反応。先ほど基地から言われた8機と思われます』

『江間少尉はそのまま監視を続けろ。戦闘に参加するな。編隊の目が潰れると困る』

『了解』


 基地周辺の警戒衛星で基地はかなりの視界を持っている。問題はこの編隊にそれとリンクする機能が無いことだ。偵察機の探査装置を積み込んだ江間少尉の機体が編隊の目だが、応急過ぎるやっつけ仕事のせいか能力は20%程だと聞いた。

 江間少尉は戦闘機隊でも偵察機に乗っていた。操作はお手の物だろう。


『江間少尉。目標を各機に割り振れるか?』

『8回に分けて発射しますが、よろしいですか』

『8回か。全機で1機を8回か。それとも敵を乱してから各個撃破か』

『全機で1機を8回です。演算能力が低下していますのでその方が良いと考えます』

『わかった。それで実行せよ』

『了解』


『各機、江間少尉。示された機影をマークせよ』

『『『「『了解』」』』

『では1回4発発射を設定』

『『『「『了解』」』』

『確認した。発射タイミングはこちらで制御する。発射ボタンには触らないように』

『『『「『了解』」』』

『こちらで最後まで管制できるのは無理だと考えます。最後は各機で対応になるのので注意して下さい。では1回目発射』


 ディスプレイの攻撃待機状態という黄色い点滅が8個の敵マーク上で点滅している。それが機体の微振動と共に1個が赤の点滅になった。ミサイル残数が4発減った。

 残り7個の内、2回発射され2個が赤の点滅になったところで


『各機、江間少尉。敵が散開した。発射は管制できない。各個対応に切り替え』

『『『「『了解』」』』

『敵照準波感知。ECM作動。これより電波状況が悪化する。注意されたい』


 3分後。ディスプレイの赤点滅8個の内が3個が消えた。3機を撃破したらしい。

 後5機。こんな適当な兵器もどきで3機も撃墜した。びっくりだ。




次回更新 12月09日 05:00

次回「機動宇宙服 構想」


8機なのに4機と数字を間違えていたの訂正しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 聞いたことが有るような名前がチラホラと……この世界の機体は変形するに違いない(断言) [気になる点] 無反動ガトリング砲……後方に弾体と同質量を放出しないと無反動にならないのですが、ガトリ…
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