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あれから4年の月日が過ぎた。俺は今、庭で魔法の訓練中。っていっても、無魔法の玉を動かしたり、形を変えたりと、ただ魔力を消費させて回復を待つだけなんだけどね。魔力は使えば使うほど回復時の魔力量が増える。
そんな日課をしていると、隣の家から青い瞳にピンクの髪を肩ぐらいで切り揃えた女の子がこちらにトテトテと歩いてきた。
「なにちてるの?」
将来は可愛くなりそうだなぁと思っていると、まだ舌足らずな言葉で話しかけてきた。
「秘密の訓練だよ。」
「ひみちゅ?」
女の子は「秘密」という言葉がわからなかったのか、コテンっと首を傾げて聞き返してきた。
「そうだよ、誰にも言っちゃいけない内緒の訓練なんだ。」
「じゅるいっ!まりあもやる!」
うっは、めんどくさいな。
女の子はそう言って木でできた柵を潜り、俺んちの庭に入ってきた。子供は苦手なんだよなぁ。
「へー、マリアちゃんって言うんだ。僕はアレン、よろしくね。」
「うん、あれんっよろしく!まりあもひみつやりたい!」
「うーん、誰にも言わないなら教えてあげるよ。」
「わかった。まりあ、だれにもいわない。」
まぁ、最悪バレても雷の魔法さえ見せなければ平気だろ。
とりあえず、鑑定しとくか。
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名前 マリア ♀ 4歳
種族 人族
レベル1
職業
HP15
MP30
STR9
VIT8
AGI7
スキル
魔法属性
ちなみに俺のステータスはこんな感じ。
名前 アレン ♂ 4歳
種族 ハーフエルフ
レベル1
職業
HP25
MP1260
STR15
VIT12
AGI20
スキル
気配遮断Lv5
魔法属性 雷Lv3
ギフト
神眼Lv1(鑑定眼)
反射Lv1(自身に触れたものを任意で反射させる)
アイテムボックスLv1(Lv×10㌧)
&@+*\?
雫(脳内妻)
健康な体(あらゆる状態異常、病気や呪いにかからない)
成長速度10倍
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