あれ?領主ですか…
いやー、7話書いてる時にハチさんの曲聴きながら書いてたらもう筆が進む進む、なんでだろ?
竜の肉を売った後に土地を買ってきた。
大通りとはちょっと遠い、人があまり通らない道に僕は鍛冶屋を立てることにした。
僕の作る装備は人が持つにはちょっと危なすぎるしね、まぁそんなもんを店の中に置いとく気はないが。
基本的には他の鍛冶屋よりもちょっとだけ性能の良い武器しか置かないつもりだ。
まぁ、知る人ぞ知る名店みたいな?そんな感じなら僕もだらだらしながら生活できるよね!完璧な人生予想図!
まぁ、しばらくは客こなさそうだけど。
まぁ、それはともかく開店一週間後にしようと思う。それまでに店に置く武器を作らないとね。
あ、ちなみに土地の値段は金貨三十枚だったよ!
鍛冶屋を開いても安く買い叩かれないようにせんとなぁ…
そう思いながら買った土地に『鍛冶場作成』を使っての鍛冶場を出現させる。
おし、店兼鍛冶場兼自宅の完成!
そして武器がいくつか出来上がった。
よし、今日はもう風呂入って寝よう、明日は竜の素材を取りに行った後は店で売る装備をつくらなきゃいけないからね!
あっ…着替え…どうしよう…
やってしまった、まさか着替えを買い忘れるとは…流石にもう服屋も締まってるよなぁ。
まさかの服がないと言う事態に悩んでいると、パサリ、と上から紙が落ちてきた。
なんだこれ?と思い、拾ってみると、どうやら手紙のようだ、あぁ、差出人が察せたよ。
「やーやー、鈴さん、お困りの用ではないですかぁ?
最初っから完璧な人生予想図(笑)が崩れてしまいましたねw
でもそんなあなたにこのやさっっっし~い女神さまが手を差し伸べてあげるよ☆
あぁ、なんて優しいんだろうね、わたし!感謝の念がオーバーヒートしそうなんじゃない?
まぁ、『アイテムボックス』の中に入れとくから絶対着てね!
以上、女神ちゃんでした♥」
…うぜぇ、何?感謝の念がオーバーヒートって、お前のウザさがオーバーヒートしそうだわ。
いや、着替えはありがたいけどね?だけど僕が死んだときから豹変し過ぎじゃない?
はぁ…まぁいいや、着替えを見てみるか。
そう切り替えてアイテムボックスから服をだす、瞬間硬直した。
「そうだった…ボク、今女の子だったね…」
そう、僕が硬直した原因は服だ、すべてが女性用の服で、ほぼ和服だ。
「どんだけ和服推してるんだ…」
あ、和服だけじゃなくて鍛冶用の服も入ってる…ズボンだけ。
なんで上がないの?と頭に?マークを浮かばせていると、また上から紙が落ちてきた。
なになに…
「やっぱり鍛冶やってる女の子ってズボンにさらしだよね!ってことで探せばさらしもあるとおもうよ!
あ、和服は私服ね!」
うーん…鍛冶の服がズボンとさらしって…まぁ悪くはない?むしろ動きやすそう?
和服てなんだかんだ言って動きにくいからなぁ…まぁ、ありがたく貰っとくか。
で、問題第2、下着
そうだよ、下着どうしようかな?
あ、上は晒しでいっか。
で、問題はパンツなんだけど…ま、ブリーフっぽい感じだし、大丈夫かな?
よし、風呂入るぞ!
問題第3、風呂
僕は鏡の前で悶絶していた。
うん、自分の体が直視できないよ?
ナニコレ、僕めっちゃかわいいやん!
目は眠そうなジト目ではあるが、顔は整っている。
そして体の方も胸は大きく腰は少しではあるがくびれており、お尻も少女にしては少し大きい、だが、バランスがとれており、その少女の魅力をより引き出している。
スタイルいいなぁとは思ってたけど!思ってたけど!
ふぅ…ふぅ…。
これは自分の体だと自分に言い聞かせて風呂に入る。
おおぉ…すごい良いお風呂じゃないですかぁ(^^♪
さて、お風呂に入る時はちゃんと流してから入らないとね♪
お?いい湯加減ですなぁ…
「ふぅ…」
多分、僕の顔は真っ赤になっているだろう、それものぼせたからとかいう理由ではなく。
「体洗うのも一苦労だなぁ…」
何があったのかはあえていうまい。
さて、寝るか、おやすみなさい。
おはようございます。
「いい朝だなぁ。」
そういいながらカーテンを開けると、もう日がかなり高かった。
「あちゃー、もう昼過ぎか、寝すぎちゃったなぁ。」
ちなみに今の僕の服装はさらしにパンツだけだ。
「さっさと着替えてギルドに素材を取りにいかなきゃな。」
グルグルゥゥゥ…
「ん?そういえば昨日からなんも食べてないや…行きながら屋台でもあれば買い食いしよっと。」
よし、準備も出来たし行くか…
冒険者ギルドの前についたが、僕の両手には屋台で買った串焼きでいっぱいである。
「もっちゃもっちゃ…これは買いすぎたなぁ。」
そういいながら串焼きをアイテムボックスにしまって、冒険者ギルド中に入る、やはり中は昼間なのに喧騒に包まれている。
「このおっさんたちは暇なのかなぁ…」
そうつぶやき呟きながら昨日の受付さんのいるところまで行く。
「すいませーん」
「あ、リーンちゃんかにゃ?待ってたにゃ。」
「すいません、お待たせしましたか。」
「いや、どちらかといえば待ってたのはギルドマスターだにゃ。とりあえずついてきてほしいにゃ。」
「わかりました」
受付さんについていくと、執務室と書いた扉の前まで来た。
すると受付さんがノックをして
「ギルドマスター、リーンさんが来ましたにゃ。」
「おう、入ってくれ。」
中からギルドマスターの声がした、へぇ、あの見た目でも執務とかするんだな。
「リーンさん、ここから私はついていけないのにゃ。」
「わかりました。」
「失礼します。」
そういって中に入ると、中には椅子に座っているギルドマスターと、その横に静かに立っている青年が一人。
「おう、よく来たな。」
「えぇ、竜の素材を受け取らなきゃ行けないですから。」
「あぁ…それがな…」
ギルドマスターが凄く申し訳なさそうな顔をする。
うわぁ…面倒事の予感…
隣の秘書?さんが説明を始める。
「何処からかはわかりませんが、情報が漏れたようで、ここの領主が竜の素材を売れと言ってきています。あと、竜を狩ったものの身柄を引き渡せとも」
「あ、失礼、私の名前はシックと言います。一応そこのおっさんの秘書です」
「お前上司に向かっておっさんはないだろ」
名前はどうでもいいんだけど、やっぱり面倒事か!
「あの…それって断ることはできませんか?」
「一応ギルドからできることはできる、だがそれをすると今度は領主がギルドを介さずに接触しようとする可能性がある。できる限り情報は漏らさないようにするが、多分時間稼ぎくらいにしかならないだろう。」
「素材を売るのでボクに関しては干渉しないとかはできませんか?」
「わからないが、やってみよう」
あぁ…憂鬱だ…
え?あんまり主人公が無気力に見えないって?
安心して下さい!今はまだ気を張ってるだけなのですよ!