あれ?お客さんですか…
ども、リーンです。
勇者襲撃から三日経ちました。
それで、あの後、ちょくちょく領主の代行?っぽい騎士が来てるんだよね。
何度も何度も館に来いと。あのね?用件ぐらい言おうよ?何で壊れた機械のように館に来いとしか言わないの?ふざけてるの?馬鹿なの?死ぬの?
まぁ、最悪、無理やり連れてかれそうな気がするので。その時はおとなしくドナドナされます。
さて、今日もお仕事お仕事。
カランカラン…
お、お客さんが来た。
入ってきたのはごっつい剣士風の男と、いかにも魔法使いしてますって感じのひょろっひょろの男だ。
「いらっしゃいませぇ…」
一応仕事なので接客はするが、やる気はない。
するとごつい方が呆れた様子で
「おいおい…その接客の仕方はないだろうよ…」
別にいいじゃん、他の武器や行ってみてよ。気難しいドワーフしかいないよ。おっさんじゃないだけいいでしょ。
そう思いながら無言でぐでっていると魔法使い?っぽいのが
「狐族…ですか?でも毛色は銀…尻尾が九本…貴方…なんですか?」
なんでもええじゃろ…。
「なんも買わないならおかえりください…眠いんです」
「いやいや…見知らぬうちに鍛冶屋なんて出来てたから見に来たんだが…」
「一応いろんな店を回っているのですが、いいものがあれば購入しますよ。」
あ、そういう感じですか…
「あー…はい、何か御要望があればそれに合った武器をお出ししますが」
そういうと二人は要望を言い出した
「俺は両刃の両手剣だな…できればそこそこ重いやつ」
そこそこ…150kgぐらいのやつ出してみよ。持てないだろうけど。
「私は風魔法特化の長杖ですね…長さは170cmぐらいで近接にも使えるものが良いです」
風魔法と近接?とても近接戦闘ができるようには見えないけど…
「わかりました、練習場があるので、ついてきてください…。」
そういうと二人は怪訝そうな顔で
「練習場だぁ?そんなもんあるほど広くは見えねぇが」
魔法使いもそれにうなずいている。
「説明めんどいんでとりあえずついてきてください」
そういって歩き出すと二人は怪しげな顔をしながらもついてきた。
店の裏口のドアを開けると…あら不思議、そこには広い練習場が!
みなさん、もうわかるよね?そう、空間魔法である。
2人は口をあんぐりとあけてフリーズしている。
「あの?試し切り…しませんか?」
と言いつつ練習場内に藁の的を出現させる。
この空間魔法、便利なもんで、指定した範囲なら、なんでも出来る。いや、ほんとに。
して二人冒険者の方を見ると、未だ固まっている。あほかこいつら
もういいや、ほっといて武器持ってこよっと。
っと、武器を持って帰ってくると、信じられないようなものを見たような顔ではあるが、なんとか持ち直したようである。
「っと、お二人さん。この武器でどうでしょうか」
剣士の男には普通に見えるバスタードソード。魔法使いには薙刀っぽい風属性の長杖を渡す。
すると二人は
「ちょっとこれなん「さっさと試し切りしてください、そして買ってってください」」
そういうと二人はなんか呟きながらも武器を持って的に武器の性能を試し始めた。
「この剣重いな!いいじゃねぇか!」
マジかよ…あ、身体強化使ってら。
魔法使いのほうは
「この杖はいいですねぇ!近接にも使えて魔法の威力にも申し分はありません!ひゃっはぁぁぁぁ!」
おい、魔法使い、剣士より達者な近接技術を披露するんじゃない。普通に引くから。
「「この武器買うぜ(います)!!!」」
「はーい」
「値段は両手剣が金貨一枚と大銀貨三枚。杖が金貨三枚になります。」
「ぐぅ…やっぱり高めなんだな…」
「でも、この性能なら妥当なんでしょうね。」
「そうだな…」
そういって、無事に武器を買って行ってくれました。
ちなみに、うち、防具も扱ってます。




