前へ目次 次へ 5/47 CAGE 1 本当にこれで良かったのか。 正しいのか、過ちか。何度も何度も自分に問うた。 でも。はっきりとした答えが見える事はなかった。 結局は、信じるしかなかった。自分と、あなたを。 決心したはずなのに。それでもずっと心は揺れている。不安で押しつぶされそうだ。 あなたに何かあったら、私は――。 「しっかりしろ」 私の肩に冴木主任のがっしとりした手が置かれる。分厚く、そして、何よりも頼れる手だ。 「はい」 私は頷いてみせた。 決めたのだから。 あなたの為に。