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幸福偏差値  作者: greed green/見鳥望
五章 幸福の崩壊
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CAGE6

「乱れてるな」

「……はい」


 まるで自分の事を咎められているようで、私は思わず俯く。

 全部私のせいだ。私のわがままが、否、私という存在が全てを巻き込んでしまった。

 咎められているようではない。実際咎められているのだ。咎められて当然だ。


「冴木主任、どうしますか。まだ様子を見ます?」


 八木君が私達の方を見る。事態は緊迫しているが、彼の態度は落ち着いたものだ


「どう思う?」


 冴木さんも同じく私を見る。


「まだ……まだ、です」

「そうだな」


 一度私に対応を確認したのは、なにも私の指示を仰ぐ為ではない。試験のように私がその場の判断を間違えていないかどうか、テストをしただけだ。未熟な私は間違えないように常に彼らに見守られながら、この場に臨んでいる。

 そんな未熟な私が、一体何故ここにいるのか。

 冴木さんや、八木君のような脳みそは私にはない。ただ、私でなければいけない理由があるのだ。


 その理由を使う場面は、おそらくもうすぐだ。


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