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CAGE2
なんども絶望しそうになった。
本当に希望があるのか。未来があるのか。
永遠にこの牢獄が、あなたの中で続くんじゃないかって。そう思うと、その度胸がはちきれそうになるほどの苦しみに見舞われる。
――お願い、どうか。
それでも諦めずに前に進み続けてきた人達がいる。
諦めたら、その瞬間に絶望は私達を瞬く間に食いつぶす。
負けてはいけない。
世界が諦めても、私達だけは絶対。
「お願い。」
自然と私は両手を組み、神に祈っている。
私の肩に手が置かれる。
「……すみません、大丈夫です」
「いや、いい」
分かっている。さんざん祈ったのだ。
祈りだけに任せてはいけない事も分かっているつもりだ。
それでも、人は弱い。祈りという支えを求める。
「待ってるからね」
その祈りも、今日で最後にしよう。