それでいいのか?
試しにどうぞ
『ここはどこだ?』
気が付いてから最初に思ったのは比較的ありきたりで平凡な、けどとても重要なことだった。
しかし周りを周囲を見回して俺は唖然としてしまった。
『なんなんだここは!?』
俺が最初に目にしたのは約10mほどの高さはあろうかと思われる石のような見た目の天井であった。
そして周りには天井と同じ材質の壁があり、さらには壁をくり抜いて造った棚や中に石器のような食器や金属で出来た棍棒のような物が収まっていた。
『本当にここはどこなんだ?俺はたしか…あれっ?』
その時俺は重大な問題に思い至った。それは…
『記憶がなくなっている?いや抜け落ちている?それ以前に俺は何者なんだ!?』
俺の内側は驚愕・絶望・恐怖それらを解け合わせた混沌のような感情に支配された。
そしてその爆発にも似た感情の奔流は出口を求めた。
俺は天井に向かって本能的に叫んだ…ハズだった。
『こ、声が出ない!?そんな!?…そんな、ばかな』
体から力が抜け感情が零れ落ちた。
そして心に最後に残った物は寂しさだけだった。
『誰でもいい、助けて』
その時俺の後ろからガコリと何かを外す音がした。
不意に振り向いて見ると壁の一部が外れていた。
そしてそこから出てきたのは…
「ぷひっ?」
ピンク色の子豚を二足歩行させて原始人の服を着せた感じの生物だった。
『クハッ』《ズキュゥン》
俺の頭の中がピンク色に染まった瞬間だった。
オチが短いかも。