バイバイ…じゃぁね…
「おぉ。着いた着いた。ここが幸希の家が所有してるっていうとこかぁ。」
「うん‼いいとこでしょう。」
「えぇ。都会と離れてるから空気はおいしいし雑音はないしで本当にいいとこだね。」
「えへへ。そうなことないよ。それに縁ちゃんの好きな星もすっっっごくキレイに観えるよ‼」
「そっか〜夜が楽しみだなぁ。」
「それにここ“雫様”の勇姿がリラックスしてみれるからね。」
「げっ」
「あぁ、愛しの雫様。なぜ貴方様は二次元の世界の住人なの?あぁーーー」
「また、始まった…」
「私にふった縁ちゃんが悪いんだよ。」
「いやいやいやいや‼ふってないからね!」
「では、これから」
「はい、ストップ。それ聞いてたら長くなるから準備が終わってからね。」
「……分かった。じゃあしゃべりながらするからちゃんと聞いててよ。」
「しっかり聞き流すから安心してね♡」
「じゃぁ、さっさとやっちゃおうか。」
「おーい。スルーすんなよ…」
「てへっ」
(イラッ)
「よしっ準備OKだね!」
「…幸希は、口数が多かったけどね。」
「気にしな〜い。気にしな〜い。」
「ハァー。“つぎ”から気をつけてよ。」
「……“つぎ”かぁ。」
「“いま”は駄目でも“つぎ”があるでしょ?」「そうね。そうよね…」
「じゃぁお腹も空いたし、ご飯でも食べますか」
「はーい!」
「弁当と来る時にコンビニで買ったお菓子と飲み物と幸希が好きだって言ってたの持って来たよ。」
「やった〜‼縁ちゃんのこういう所が好きだよ‼」
「はいはい。幸希は何持って来たの?」
「美鈴さんが作ってくれたのといいの持ってきたよ」
「いいのって何?まさか雫様グッズの何かじゃないでしょうね?」
「チッチッチ。じゃ〜ん!“コレ”よ‼」
「エナジードリンク⁇」
「フッフッフ。中身は違うわよ縁ちゃん。」「じゃぁ何なの?」
「飲んでからのお楽しみ‼」
「あんまりいい予感がしないけど…コレ貰うわ。」
「私はコレにするね!」
「それじゃぁ」
「かんぱ〜い‼」
「「ゴクッ」」
「っ⁈げほっげほっ」
「うぇーにが〜ぃ」
「げほっ中に何で“お酒”入ってんの⁉げほっ」
「何でって…飲みたかったからに決まってるじゃない。はい、水。」
「ゴクゴク…フゥーでっ何の酒持って来たの?」
「さぁ?父様秘蔵のを適当に選んでいれましたから覚えてませんわ。」
「にこやかに言うんじゃないの!」
「イテッ」
「はぁー」
「落ちついた?」
「なんとかね。」
「じゃぁパクッ早くムグムグッ食べましょうゴクン」
「いっ家で言われなかったかしら食べながら喋るなって」
「それに」
「ウグッ」
「私がむせたのは誰のせいかしらねぇ」
「ごっごめんなひゃい」
「しかも、私の好物まで食べてねぇ?」
「ごめんなひゃいごめんなひゃいごめんなひゃい〜〜‼」
「よろしい。私もコレ半分貰うから。」
「そんなぁ〜」
「ごちそうさまでした。」
「美鈴さんの料理美味しかったよ。」
「そうでしょうそうでしょう。」
「………」
「………」
「あのさぁ…縁ちゃん」
「はぁ。ここまできたんだから今さらやめないわよ。」
「本当にいいの?縁ちゃんにはここまで付き添ってもらうつもりはなかったんだけどな。」
「こっちこそ渡りに船って感じよ。一人でやる勇気無かったし、幸希もでしょ?だから、私に相談してきたんでしょう?」
「…ありがとう。」
「フフッ幸希とじゃなかったらやらなかったわよ。話し聞いてあっそう。好きにしたらで終わりだから。」
「酷い人だなぁ。縁ちゃんは…フフッ」
「そんなことないよ……“コレ”が幸希の分ね。」
「ありがとう。私だとなかなか手にはいんなかっただろうし」
「大丈夫よ。」
「…縁ちゃん」
「んっ何?」
「話し…変わるけどね…生まれ変わったらどんな世界に生まれたい?」
「…幸希は雫様の世界でしょ?」
「YES!!…っで縁ちゃんは?」
「う〜ん…神…話…みたいな世界かな。」
「そうなんだ!でも何で⁇あぁ‼星が好きだから?」
「それもあるけど、何かいいじゃん。神様とか精霊とかが実際に目で見えて話したりできるし…こっちと違ってね。」
「そっか。」
「うん。」
「縁ちゃんが友達で良かったよ。うぅん、親友で…」
「幸希…ゴメン、トリハダタッタ。」
「縁ちゃんヒドいよ‼」
「ごめんごめん。私も幸希が親友で良かったよ。」
「じゃぁ、ここで抱擁を」
「しないから」
「バッサリ切ったね。」
「はいはい。いつまでもしゃべってたら進まないからここまでね。」
「ブーブー」
「ブタじゃないんだからブーブー言わない。」
「ここはツッコンでくれるんだね。」
「うるさい。はい、水。」
「口移しで」
「あげないわよ」
「縁ちゃんごめんなさい」
「…見事な土下座ね。」
「うるさい。」
「「ゴクッ」」
「じゃぁ、“コレ”もつけるね。」
「縁ちゃん早くない?」
「眠くなる前にやった方がいいのよ。こういうのは」
「うぅーん。眠いぃ」
「早くない?」
「私ってこういうのは効きやすいの。」
「そうなんだ。」
「うぅ〜。クサいよ〜」
「しょうがないでしょ。ほら、ベッドに行くよ。」
「はーい、縁お母さん。」
「誰がお母さんだ。」
「到着。ほら、ゴロンしなさいゴロンって」
「そこまで子供扱いしなくてもよくない」
「さっきお母さん扱いしたでしょ。」
「それとこれとは違うよ。」
「同じことだと思うけど」
「いいのいいの。縁ちゃん一緒に寝ようよ」
「話繋がってないし狭いから嫌だよ。」
「いいじゃん。はやくはやく。」
「…しょうがないなぁ。」
「やったぁ……やっぱり縁ちゃんって胸大きいのね。」
「ベッドからでるわよ。」
「そんなこと言ってもベッドから出ないくせにぃ。」
「うっさい」
「縁ちゃんが照れてる〜いいのみたなぁ」
「いいから、もう寝なさい。」
「うん。お休み…じゃないね。」
「そうだね。」
「バイバイ…縁ちゃん」
「うん。じゃぁね………幸希」