表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛鉄の英雄  作者: 紅井竜人(旧:小学3年生の僕)
大魔導士の後継者編【上】
59/295

第五八話【神様の依頼Ⅴ】

御神木が放った光に思わず目を瞑り、瞼を閉じていても瞳から光が脳へと伝わってくる。


知覚できる白い世界に対し、熾輝達は、薄らと瞼を開けた。


すると、目の前に映し出された光景は、先程まで4人が居た神社とは別の場所、人々が行きかい、周りには様々な店舗が一つの建物内に集約されたデパートの中に立っていた。


咲耶と可憐は、何が起きたのか理解できず、辺りをキョロキョロと見渡し、アリアは今起きている事に心当たりがあるのか、特に慌てた様子を見せていない。


そして、熾輝もアリア同様、何が起きたのかを正確とまでは行かないが、大方の予想が出来ていた。


「ここって、街はずれにあるデパート?」


「どうしてこんな所に居るのでしょう?先程まで神社に居たはずですが。」


状況を理解できず、思わず今の現状に対する疑問を二人が口にし始めた。


「二人とも落ち着いて、これは現実じゃないよ。」


同様する二人にアリアが落ち着いた声で二人に呼びかける。


熾輝は、そんなアリアを見て、やはりアリアはこの現象に思い当たる節があるのかと思っていた。


「これは、おそらくフューチャーの魔術だ。」


「「ふゅーちゃー?」」


「フューチャー、つまりは未来を映し出す魔術ですね?」


熾輝は陳列されていた時計が示す日時をと魔術名から、いま起きている現象についてアリアに問いかける。


熾輝も魔術による幻覚に近い何かである事はおおよそ理解していたつもりだが、まさか未来を映し出すような術式が存在していたとは思ってもみなかったため、内心で驚いていた。


「そう。だけど、本来この魔術は、未来視の力を術者に付与するもので、こんなふうに第三者が見られるような魔術では無いはずなんだ。」


ここで、現状を理解しているハズのアリアが口にしたのは、自身がしっている魔術と異なっているという告白だった。しかし、その疑問に直ぐ答えてくれる人物がいた。


「それは、真白様と燕のおかげだ。」


声のした方を見れば、先程、神社で一緒にいた宮司が熾輝達の後ろに立っていた。


「なるほど、燕を核として魔術を発動させ、燕が見ている風景を何らかの方法で僕たちの脳の領域に投影しているといった感じですか?」


「…理解が早くて助かる。」


現在、熾輝達に起きている事象を瞬時に看破し、宮司は感嘆しつつ、現状を説明し始めた。


「この風景は、真白様と燕が見せている未来の風景だ。」


「み、未来ですか?」


「そうだ。そして、これから起きる事件を君たちに止めて貰いたい。」


状況の説明をしながら歩く宮司につづき、熾輝達は彼の後を追うように歩き始めた。


「ここは、3日後の未来を映した世界だ。そしてあれを見てくれ。」


宮司が指し示す方向に熾輝達は、そろって視線を向けた。


そこには、空間に亀裂が入っており、中から現れた発光体にデパートの客たちも騒ぎ始めている。


まるで脈を打つように動くそれは、デパートのほぼ中央で静止し、そして…爆発した。


「「キャーッ!」」


「っ!」


「・・・。」


映像である以上、熾輝達は衝撃を感じたりすることはない。


しかし、爆発によってひこ起こされた参事は、少女達には耐えられるものでは無かった。


建物が一瞬にして崩壊し、爆発の影響はデパート一つに収まる事は無く、付近の建物を巻き込むようにして、破壊の爪痕を残していた。


周囲を見渡せば瓦礫に埋まった人や、人の原型を留めていないものまでいる。


咲耶と可憐は目を覆い隠して現状を見ないようにしていたが、この事象は彼女らの脳内領域に直接干渉している魔術である以上、視界を覆っても映像は直接脳へと映し出されるため無駄であった。


そして、惨状を映し出していた光景が、白く塗りつぶされて、気が付けば熾輝達は神社の境内で立ち尽くしていた。


「うっ!」


「咲耶!?」


不意に咲耶が口元を抑えて地べたに座り込み、その横では可憐が真っ青な顔色のまま立ち尽くしていた。


そんな二人の状態を見て慌てた様子でアリアが二人に近寄っていく。


「あまり良い趣味とは言えませんね。」


「すまない。我らとしてもこの様な思いは、させたくは無かったのだが、もう時間がない。」


そう言った宮司の顔は苦虫を噛み潰したように歪んでいた。


おそらくは、年端もいかない子供達にあのような光景を見せなければならなかった事への自責の念に駆られているのだろうが、熾輝にとっては、心底どうでもいい事であった。


「とにかく二人が落ち着くまで時間を下さい。」


今も蹲る咲耶とフラフラと今にも倒れそうな可憐を見やり、熾輝は心の中で溜息を付きながら宮司に申し向けた。


「…そうだな、一先ずは休息が必要であろう。境内には燕の家が一緒にあるから、そこで休むといい。」


その後、悲惨な光景を目の当たりにした熾輝達は燕の自宅へ趣き、休息を挟む事になった。





「熾輝君は、平気なの?」


唐突に話掛けて来た燕の方へ視線を向けると、巫女服から普段着へと着替えた少女が熾輝の顔を覗き込んでいた。


「…少し驚いたけど、二人みたいに気分が悪くはならなかった。」


驚いたと言った熾輝ではあるが、実際は彼の心は少しも動揺なんてしていなかった。


それは、未だに感情を取り戻していないからなのか、それとも過去に魔界で人の生き死にを散々見て来たせいで、生死に対する価値観が彼の中で軽くなっているのかは、熾輝にも分からなかった。


「そうなんだ。」


「細川さんもわりと平気そうだね。」


「まぁ、私の場合あれが初めてじゃなかったし、それに人の生き死には…」


「そうか、細川さんにも霊が見えるんだね。」


「っ!?」


歯切れの悪い燕の言葉に、熾輝は大まかな事情を察していた。


霊視能力、それは人ならざる者を見る力。発現者の多くは先天的に見える者か、オーラを習得した者の中でもごく一部とされている。


先程の燕との会話の中で、隆寺の神主が代々受け継いできた何かしらの能力を燕が引き継いでいる事は分かっていた。


オーラを扱う事の出来ない燕が神使に命令したり、尚且つ法隆神社で祭っている真白様と呼ばれる神様と意思疎通が出来る時点で、予想するには、そう難しくなかった。


「熾輝君にも幽霊が見えるの?」


「見えるよ。でも真白様という神様の気配は何となく分かったけど、姿までは見えなかった。」


「…今は、真白様の力が弱まっているから、存在も気薄になっているってコマさんが言ってた。」


「コマさん……さっきの宮司さんのこと?」


「うん。本当はオン・アニチコ・マリシ・・・何とかっていう長い名前らしいんだけど、覚えられないからコマさんって呼んでるの。」


「…随分てきとうに抜粋した文字で名前を付けたんだね。」


「だって、すっごく言いにくくて、しかも覚えられないような名前なんだもん。」


何となく、コマの気持ちが分かってしまう熾輝は、かつて記憶を失ったときに、シンと呼ばれていた事を思い出し、微妙な顔を浮かべていた。


「それよりも、熾輝君、さっきから私のこと細川さんて呼んでるけど、いい加減名前で呼んでよ。」


話を逸らすように、不意に燕がそんな事を言ってきた。


熾輝もクラスメイトの友人から名前で呼んでほしいと言われた相手からは、すんなりと名前呼びをしているが、それでも、冗談か本気か、婿に来いと言ってきた相手に対して、気が付かない内に一線を引いてしまっているのか、素直に名前で呼ぶ事が出来ないでいた。


「…でも、会って間もない相手に馴れ馴れしいと、―――」


「私が呼んでほしいんだけど?」


間髪入れずに名前呼びを強要してくる燕は、畳に座っている熾輝にズイズイと身を寄せてくる。


「えっと、……僕たちまだお互いの事よく知らないでしょ?よかったら細川さんの事を教えてよ。」


「え?」


熾輝の張った予防線をいともたやすく超えてくる燕に対し、苦し紛れに放った言葉が以外な効果を発揮したのか、身を寄せて来ていた燕の動きが止まる。


しかし、何を勘違いしたのか、彼女の脳内では熾輝の言葉は、「君の事をもっと知りたい!」みたいに変換されており、うかつにも顔をほんのりと紅潮させていた。


「べ、別にいいけど、そしてら名前で呼んでくれる?」


「……わかった。」


名前呼びは譲れないのか、彼女の押しに対し、これ以上の抵抗は無意味と悟った熾輝は、小さく肩を落として、それを了承した。




細川燕は、法隆神社の神主の一人娘として生まれた。彼女の父親は元は普通のサラリーマンで、巫女であった母親と結婚をする条件として、当時健在であった祖父から神主の勉強をし、合格すれば結婚を許すと言われたため、脱サラし猛勉強の末、神社の神主として認められるほどの知識を得た父は見事に結婚を許されたのだ。


結婚後1年が経過して燕が生まれ、彼女は何不自由なく幸せに育てられていた。


しかし、彼女の祖父が他界して程なくし、母親が病で倒れた。


その病気は、千万分の一の割合で発症すると言われる病気で、治療方法は未だに解明されておらず、唯一母の病気に効くかもしれないとされていた治療には、法外なお金が掛かるとされていた。


父は、親戚はおろか知人や金融会社を駆け回りお金を工面した。だが、借りていたお金の額が余りにも莫大で、遂に神社の土地の所有権を担保に入れざるおえない状況となってしまったのだ。


父は、神主の仕事の他に、借金を返すため、昼夜を問わずに働いた。全ては愛する妻のため、そして娘のためと、必死に働いた。


しかし、治療の甲斐虚しく母はこの世を去ってしまい、残されたのは、燕と父親、そして莫大な借金だけだった。


葵は母の亡骸の前でただ泣く事しか出来なかった。そんな時、頭を優しく撫でる温かい感触を覚え、視線を向けて見れば、そこには見た事も無い4人の姿があったのだ。


「――――それが真白様、コマさん、右京、左京だったの。お母さんが死ぬ間際に私に教えてくれた。細川家の女性には、代替わりの時に神様と神使が見えるようになるんだって。表向き、神主は男の人が務めているけれど、本当の神主は巫女である私たちなんだ。」


熾輝は、少し寂しそうにしている燕の話を黙って聞いていた。


「なんのために神様達を見る事が出来るのかは、分からない。それに、私は歴代の神主よりも力が強いおかげで、コマさん達を実在化できるって真白様が言ってた。」


コマ達と巡り合った日の事をまるで昨日の事のように語る燕の顔は、儚げで、それでいて、何処か楽しそうな表情だった。


きっと、彼らは彼女が辛いときに寄り添っていたのだろう。だからこそ彼女は彼等を大切に思い、そして、母親との思い出のこの神社と失いたくないのだと熾輝は感じていた。


「でも、もしもこのまま跡取りが居なくなったら、借金返済は不可能だと判断されて神社は無くなっちゃうの。」


「それが、僕に婿に来てほしい理由?」


「…そう。」


「でも、それだと君の気持はどうなるの?神社を守りたいって気持ちはわかったけど、君はそれで本当に幸せになれるの?」


熾輝はコマ達が危惧している思いを敢えて声にすることによって、燕に問う。


しかし、燕の答えは何も変わらなかった。


「だって、この神社は、お母さんやお母さんのお母さん、もっと前の神主が守ってきた大切な場所だよ?それに真白様やコマさん、右京や左京が居るんだもん。それを私の代で終わらせられないよ。」


きっと、この神社は彼女にとって、かけがえのない場所で、此処を守るためなら彼女は、自分の感情すら安々と殺すのだろうと熾輝はそう思った。


だからこそ、それ以上は何も言えなかった。


「あの~、お二人さん?仲良くお話ししているところ、悪いんだけど、そろそろいいかなぁ?」


そんな二人の間にいつの間に現れたのか、アリアが話しかけてきたが、その表情は何処か怒っている様にも見えた。


「二人はもう大丈夫なの?」


「……ええ、少し驚いては居たけれど、もう平気よ。」


そう言ったアリアの顔は少し曇っていたことから、きっと、彼女がいうほどには持ち直しては居ないのだろうと思いつつも、これ以上時間を割いてもいい事が無いと判断した熾輝は、今後の事を話し会うべく、二人の居る部屋へと向かう事にした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「早速だけど、件のデパートに行ってみたいと思っている。」


開口一番に告げた熾輝の一言に、その場の面々は目を丸くした。


「ちょっと、待ってよ!今から行くって、どういうつもりよ⁉」


「言葉のとおりだ。先ずは実際に敵の正体と状況の確認をする。」


アリアの疑問に対し、平坦とも言える熾輝の声が静かに響き渡る。


「アンタ、咲耶の状況を分かって言っているの?せめて万全になるまで待った方がいいでしょ?」


「万全を待って、事態が悪化しないとも限らない。行くとしたら早い方がいい。」


喰ってかかるアリアに対し、それでも冷淡とも言える熾輝の態度は変わらない。


「っ!少しは人の事を思いやれって言っているのよ!」


「……それで、万が一が起きた時、責任が取れますか?」


「そんなの、咲耶がとる必要は無いでしょ!」


「アリアこそ、咲耶の事ばかり言っていないで、状況を把握した方がいい。」


「何ですって?」


熾輝の発言に、アリアの表情に青筋が浮かぶ。


その表情を見た咲耶は、意外なほどに驚いていた。かつて、アリアと過ごす中で彼女のこんな顔を咲耶は見たことがなかった。自分の事をここまで親身になって思ってくれる彼女に対し、心から感謝の念が湧き上がるが、それと同時に咲耶は、熾輝の意見をもう少し聞いてみたい気持ちがせり上がる。


「事態が起きるのを知っているのと知らないとでは、立場がまるで違う。ましてや僕たちは魔導書の収拾を行っているんだ。事件を起こしているのが魔導書だとしても、知らぬ存ぜぬは突き通せない。それに人の生き死に関わる問題だ。」


「っそれは……」


「アリア、私なら大丈夫だよ。」


「咲耶、無理しちゃだめだ。それに時間はまだ三日もあるんだから。」


「それは違うよアリア、三日もあるんじゃない。三日しか無いんだよ。だから熾輝君の考えを聞こう?」


「咲耶……」


咲耶の説得に、荒ぶっていた心を落ち着かせ、アリアは座り直し、熾輝の声に耳を傾ける事にした。


「熾輝君、ごめんね。話を続けて。」


「……わかった。」


気丈に振る舞う咲耶から向けられる視線に何か強い意志を感じ取った熾輝は、姿勢を正し、自分の考えを伝える。


「まず、話をする前にアリアに確認したい事がある。」


「確認?」


「うん。真白様が見せた風景の魔法をフューチャー・・・未来視と言っていたけど、その魔法の的中率はどの程度のものかなんだけど。」


熾輝の質問にアリアは顎に指を添えて考えを巡らせた。


「ハッキリとは言えないけど、見える未来が遠いと、それだけ的中率は落ちていく。さっきの風景が3日後だとすると的中率は……7割ってところね。」


アリアは、あくまで己の経験則から魔術の的中率を算出した。


「それでも未来視としては破格の能力か…わかった。だとするならば、状況にいくらかの誤差はあっても、ほぼ確実に爆発の被害は起きると考えられる。それと、もう一つ。」


まだ何かあるのかという表情のアリアを無視して、熾輝は質問を続ける。


「爆発の元となる魔術に心当たりは?」


「あるよ。あれは文字通りの魔術だ。」


「やはり、魔導書か。解除方法に心当たりは?」


「凍らせるか、魔力を吸収するかのどっちかだけど、あそこまで膨れ上がったボムを凍らせるには今の咲耶の技量が足りないし、吸収する系統の魔術も魔導書レベルの魔術でなきゃ対応できない。それに、あの魔術の発動条件は、膨大な魔力と、魔力のチャージ中に物理的な衝撃が加わるだけで爆発が起きる。はっきりいって、今のところ打つ手なしさ。」


「凍らせるか、魔力自体を吸収か……わかった。だけど、一先ず現場に言って状況を確認しよう。確認後、魔導書の封印が無理だと判断すれば、その時は別の方法で人的被害を抑えられるかを考えよう。それでどうだろう?」


「うん。私はそれでいいと思う。」


熾輝の意見に咲耶が同意を示すが、やはり顔色が宜しくない。それでも気丈に振る舞おうとする少女を見て、アリアは渋々ながらに同意した。


かくして、熾輝達は、件のデパートへと向かうのだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


件のデパートは街の外れに位置しているとはいえ、街で一番大きなデパートである。


デパートの向かいには、大きな規模の駅があり、街の中心街よりは、集まる人の数も相応にして多い。


電車を降りた熾輝達一行は、駅を出て眼前に建つデパートを見上げていた。


3日後、件のデパートで起きる爆発により、現在彼等がいる場所も被害の煽りを受け悲惨な物になるとは、待ちゆく人々の誰が想像するだろうか。


「デパートに来たはいいものの、この後はどうするのですか?」


先ずは状況の調査をしたいと言っていた熾輝に向けて可憐が問いかける。


実のところ、彼女たちは現場へ向かう事を了承したが、何をするのかを全く聞かされていないのだ。


「まぁ、付いて来て。とりあえずは移動してから説明するから。」


そう言って、熾輝は歩を進める。


しかし、


「えっと、熾輝君。デパートはそっちじゃないよ?」


熾輝が進んだ先には件のデパートは無く、正確に言えばデパートから少し離れたビルだった。


「わかっているよ。でも今デパートに行っても意味は無いからね。」


「「「「?」」」」


熾輝の考えに誰一人として理解が出来ないが、歩く速度を緩めようとしない熾輝に黙ってついていくことにした。


熾輝がビル内に入って、一直線に向かった先は建物の屋上だった。


屋上から外を見渡せば、街並みが垣間見え、正面にはデパートも見て取れる。


「一体こんな所でなにを調査するっていうの?」


「私も知りたいな。熾輝君には何か考えがあるんだろうけど、此処で何をするの?」


ビルの屋上に着いてそうそうにアリアと燕がたまらず熾輝に質問をする。


「簡単に言うと、これから魔導書が存在する異相空間に忍び込む。」


熾輝の発言にその場の空気が固まり、皆が一様に目を丸くした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ