永遠の姫
初投稿です。
小説を書くことには不慣れですので、お手柔らかにお願いします。
そしてこの短編は東方project二次創作です。
苦手な方はブラウザバックしていただけると良いかと思います。
幻想の秋、いとおかし。
五月雨、切なき秋雨。
夏、冬の間にありし寂しき季節。
我、思ふ。生涯終へる時、幻想の彼方へ。
「あ、姫様。詩なんて詠ってどうされたんですか?」
「失礼ねイナバ。私だって詩ぐらい詠めるわ」
人間はよく言う。
人は見かけによらぬと。
では、見かけが変わる中身がある人間と、見かけが変わらぬ中身のない人間。
どちらが偉くて、どちらが正しいのでしょうね。
「輝夜、たまには晩酌に付き合って頂戴な。」
「余りお酒は得意では無いのだけれど。」
酒は百薬の長だ。
だが、蓬莱人からすれば只の気分がよくなる水である。
輝夜はそれが麻薬のようで怖いのだと言うが、多分弱いだけだ。
永遠の生命、尽きず、絶えず、滅ばぬ真の不死。
それは、この世の全ての罪のなかで一番に重い。
業火で焼かれ、その身朽果てようとも死ねない。
願わくば、その焔が月まで届かんことを…
七つの大罪、五つの難題。
その煙、狂いし姫に届け。
竹林の奥深くに、竹取の翁といふものありけり。