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夏生詩集

返り血を

作者: 夏生

毎日、毎日

返り血を浴びている

あまりにもあまりにも

酷い形で引き裂かれていく

命の血飛沫を

朝一番に浴びるのだ


止めるすべのない手を

奥歯噛み締めながら見る

誰か、誰かと叫んだところで

血は止められない


何故だ、何故、何故


問うて答えが出たことはなく

虚しさに胸をかきむしる



電波から新聞記事から

命の血飛沫が飛んでくる


嘆きが何になる

必要なのは寄り添って

深淵の底に光を当てること


血は流すものじゃない

通わすものだ


一日でもいい

誰の血も浴びず過ごしてみたい







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