返り血を
毎日、毎日
返り血を浴びている
あまりにもあまりにも
酷い形で引き裂かれていく
命の血飛沫を
朝一番に浴びるのだ
止めるすべのない手を
奥歯噛み締めながら見る
誰か、誰かと叫んだところで
血は止められない
何故だ、何故、何故
問うて答えが出たことはなく
虚しさに胸をかきむしる
電波から新聞記事から
命の血飛沫が飛んでくる
嘆きが何になる
必要なのは寄り添って
深淵の底に光を当てること
血は流すものじゃない
通わすものだ
一日でもいい
誰の血も浴びず過ごしてみたい