表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ケモノと私  作者: 鵺琉
7/18

拾う(ラグルside)

『出会い』の前半、ラグルsideです

森を散歩していた俺が、ソレを見つけたのは、全く運が良かったと思う。


泊まっていた宿屋を抜け出し、煩わしい視線の無い場所を求め、森を見つけ、服を隠して四つ足になり、朝の空気の中を駆けた。


ふと、気になる感覚を受けて、そちらに向かい、俺はソレを見つけたのだ。


近くに投げ出された袋をよけ、俺はソレに近付く。


ソレは、甘い匂いはしなかったが、清涼で病の時にも気にならない、むしろ良くなりそうな匂いがした。


鼻先でソレをつついてみる。


ソレはどうやら、意識を失っている様だ。


うつ伏せ状態だったのを、ひっくり返してみる。


額から、血の香り。


どうやら、ソレは額を強か打ち付け、気絶したようだ。


まぁ、呼吸の状態などから察するに、異常は無さそうだ。


俺は額を舐め、傷をふさいだ。


ソレの血は、他のイキモノより、甘い味がしたように、俺は感じた。


ソレは、人間で、多分女だった。別に性別はどちらでも構わないんだ。


重要なのは、ソレが俺が探していたモノだった、という事だ。


何故ここに落ちているのかは、わからない。


だけど、俺は有り難くソレを拾って帰る事に決めた。








帰り道の途中。


ソレが俺の体の上で目を覚まし、俺の毛皮を撫でたのを感じ、声をかける。


背中からソレを下ろして、さらに語りかけようとした。

緑の宝石の様な瞳に、魅了される。


ああ、やっぱりソレは俺が求めていたモノだったのだ。


胸が昂った所で、ソレが再び気絶してしまい、俺は焦った。


結局、ソレの声を聞けないままに、俺はまた、宿屋へと道を急ぐのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ