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ケモノと私  作者: 鵺琉
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06.路地裏にて

ラグルさんから離れた私は、公衆トイレの方へ向かいます。


実は、本当の目的地はトイレの脇の路地裏です。


トイレの中では、私のしようとしている事の条件が満たせないのです。


それは、建物の中で成功した事は、一度も有りませんでした。


トイレの入り口辺りで、ラグルさんの方を向くと、彼は丁度こちらに背を向けて、露店の人と話をしていました。


露店の人は女性で、ラグルさんと何とか少しでも多く会話しようとしている様に見えました。


ますます良い感じです。


私は、気づかれない内に路地裏に飛び込みました。




路地裏は、少し歩くと、突き当たりに成りました。


私は、突き当たりの壁に駆け寄ります。


手ぶらの時にも必ず持っている、小さな入れ物を取り出します。


それは、町で良く見かける、乾燥防止のハンドクリームが入っている入れ物に良く似ていました。


勿論、中身は違いますが。


私は中のクリームを手に取り、壁に模様を描きました。


一般人には、ただの模様に見えるかも知れませんが、コレは転移の魔法に必要なものなのです。


描き終わって、呪文を唱えようとした時、後ろから声がかかりました。


「何してんだ、リズ?」


私は慌て振り向き、壁の模様を背中に隠します。


路地裏の入り口に、ラグルさんが居ました。


うす闇の中、ラグルさんの瞳が、ケモノの様に煌めきます。

ラグルさんは、あっと言う間に私の前に移動し、私をその長い両腕と壁で囲いました。


ラグルさんは、私を上から見下ろし、見据えてきます。


ラグルさんに見つからない内に消えようと思ったのに、仕方有りません。


ラグルさんは、より距離を詰め、私達は口づけをする様に顔が近づきました。


私はよじる様に、壁に体を押し付けます。


心臓がバクバクと暴れていますが、それを無視して、私は言葉をつむぎます。


「さよなら、ラグルさん。」


それからすぐに、転移の言葉を紡いだので、ラグルさんが、言葉を発する前に、私は独特の浮遊感に包まれました。


次の瞬間には、私は圧迫感から解放され、鮮明に思い浮かべた我が家の前へと、移動していました。

乙女のあこがれ、壁ドンがあっさり流されてしまった…Orz


壁ドン、その内リベンジします…壁]_・)チラッ

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