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第三十八話……性の解放

「うわ、こんな所でも盛り合ってるぞ!」

「う、うわぁ……は、初めて直接見ちゃった……」

「一部だけど、これ、交代制でヤってるでしょ」

「間違いないな。モンスターが少ないことと膠着していることを良いことにな」


 時間停止中に『ギアインフィニティ』に近づいた俺達は、その光景に呆れていた。


「じゃあ、早速始めようか。コイツらを驚かせたら、流石にやめるだろう」


 スイ以外は、分担して全員の目を瞑らせ、スイは順番にヤツらに幻を見せて行った。

 そして準備が整うと、俺達は所定の場所に移動し、ミレイが時間停止を解除した。


「ちょっといいかな?」


 完全に背後から声をかけられ、『ギアインフィニティ』は全員、大きくビクッと反応し、後ろを振り返った。


「なっ……! い、いつの間に!」

「最初に言っておくけど、俺達はアンタらと戦う気は一切ないんだ。アンタらより早く来て、身を隠していただけ。まずは、話を聞きたい。俺が『ギアインフィニティ』について詳しく話したら、ミレイ達が興味を持ったんだ。いいだろ? 俺は彼女達の意見を尊重したいし、彼女達が全てだから、この際、その考えに同調することにしたんだ」


 『ギアインフィニティ』のリーダー、『レイルズ』は戸惑っていたが、すぐに落ち着きを取り戻し、俺の話を聞く気になったようだ。

 ヤツは、スイと並ぶ秀才と言われていて、一見インテリで真面目そうだが、その智慧を使う方向が間違っている。


「……。ちょっと、メンバーと話し合いたい。少し待ってくれ」

「分かった」


 下半身を露出していたメンバー達も、服を直してそそくさと輪に加わり、こちらに聞こえない声量で何かを話し合っていた。

 まぁ、聞こえなくても丸分かりなんだけどな。

 視認系スキルのヤツらに目を離すなと言って、さらに俺が嘘をついていないかどうか確認するつもりだ。


「アイツらの中に、嘘を見破るスキルを持っているヤツがいるんだよ。ただし、二択で質問する必要がある。その場合は、誰が質問してもいい。その作戦も兼ねてるな」

「へぇー。まぁ、嘘はついてないから問題ないな」


 そして話し合いが終わると、全員が俺達の方を向き、レイルズが一歩前に出た。


「先に一つ聞いておきたい。どんな興味を持った?」

「単純だよ。私達も性に開放的になりたい。もっと気持ち良くなってみたいっていう興味。ミレイ達はそんな話全く知らなかったからさ。素直に話していたら良かったのにな」


「その興味の話は本当か? 女子一人一人に聞きたい。端的に『イエス』か『ノー』で答えてくれ。それ以外の言葉は不要だ」

「どうだ?」

「イエス」

「イエス!」

「イエス」


 三人の回答を聞いて、レイルズは特にメンバーに確認する様子もなかった。


「……。分かった。どんな話を聞きたいかは、基本的にそちらから聞いてくれ。都度、こちらからも質問する……が、その前に別件でもう一つ。その『男』は誰だ? 『リトルヴィーナス』にもう一人加入したとは聞いてないぞ」

「ああ、さっきそこで会ったんだ。Bランクパーティーの人。モンスターに襲われて仲間とはぐれたらしいんだけど、俺達を助けてくれたんだ。でも、『ただの流れ者よ』とか言って、名前も教えてくれなくてさ」


 そう、『ギアインフィニティ』には、俺達の他にもう一人見えているのだ。

 バイスンほどではないが、高身長で比較的筋肉質、見た目はワイルド系だが寡黙っぽい雰囲気を出している。


「この人も『ギアインフィニティ』に興味あるって。野獣のように激しくぶつかり合いたいらしい。とりあえず、俺達は『師匠』って呼ぶことにした。師匠、そうですよね?」

「……」


 師匠はコクリと頷いた。


「……分かった。じゃあ、続けてくれ」

「俺達がアンタらのパーティーに興味があると言っても、『ギアインフィニティ』はすでに定員ギリギリだ。そこで、パーティー同士で協力関係を結べば、ダンジョン攻略でもプライベートでも一緒に活動できていいんじゃないかって考えたんだ。まず、その点についてはどうだ?」


「良い案だと思う。君も知っての通り、我々は特に記録更新を狙っているわけではないからな」

「じゃあその前提で、『ギアインフィニティ』の『日々の活動』の考え方について、三人から質問をしてもらおう。その方が、どのぐらい興味を持っていて、どういうことを求めているか分かりやすいかなと思って。だから、そっちも包み隠さず話した方が、後々スムーズだと思う。じゃあ、ミレイから」

「う、うん……。私、露出プレイに興味があって、色々な場所で色々な恥ずかしいことをやってみたいと思ってるんだけど、どんな感じでやってるのかなと思って……」


「……。意外だな、君がそんな嗜好を持っているなんて。しかし、こちらとしては是非歓迎したいことだ。包み隠さず話してくれたのだから、こちらも誠意を持って説明しよう。

 我々はAランクパーティーだから、性行為に関しては、基本的にどんなことでも許される権利を持っている。その権利を最大限活用しないなど、究極のバカがすることだ。

 当然、部屋の外で性行為をしようが、学園外でしようが、重犯罪でなければ、どんなことをしようが逮捕されることはない。注意はされても、少し謹慎すればいいだけ。謹慎中だって、寮内ではいくらでも楽しめる。放尿、脱糞、大いに結構。我々以外の人間が片付ける。そのことを報告されようが、撮影されようが、かまわない。それ自体を楽しめばいいし、中央政府からデータ破棄を命令できる。それだけの地位なんだ、Aランクは。

 たとえ協力関係でもそれに準ずるし、法律の条文を全て読み終わるまで、もし不安であれば、パーティー間でスワッピングしてもいい。

 ミレイさん、この話を聞いて、より興味を持ってくれたかな?」

「……」

「うん! すごく楽しみになった! 私の恥ずかしい姿を早くみんなに見てもらいたい!」


 ミレイの返事を聞いて、レイルズや他のメンバーは安心したように微笑みを浮かべた。

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」


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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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