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第二十五話……理想の先輩と後輩

「その……正直に言いますと、この三人以外は、やはり信用できないなと思っていました。口ではレジェンドランクを目指すと言っておきながら、常に行動が伴っていないのです。『特訓をしましょう』と言っても、『君達には必要ないよ。それより、作戦のパターンが重要だよ』『そうそう』などと言われて、その作戦もよく分からない内容で……」

「そりゃあ、スパイ元のAランクパーティーは君達に強くなってもらったら困るからなぁ」


「スパイですか……。でも、流石に全員ではないですよね? 六人もスパイとかあり得ないですよね?」

「いや、あり得るよ。だって、スパイ天国宣言をしたんだから。最終的な報酬は君達の身体」


「……。アレがそんな宣言に……」

「まぁ、殺すのは冗談だから、帰還したら自主脱退を促してみればいい。『やっぱり四人の方が、効率が良いことが分かった。それ以上になると、自分では制御できないことが分かった』とでも言って。そこで、『じゃあ、リーダーを交代しよう』と提案したり、それに賛同したりするようなヤツらは、間違いなくスパイだ。自分がリーダーになれば、罠にハメやすい」


「その場合はどうすればいいですか? 解散しかないのでしょうか? 強制脱退させることはできないですよね?」

「基本的にはできないけど、一応はできる。俺も普通に追放されてきたし。手続きは少し複雑だけど。ただ、審議会の心象は多少悪くなる。これは俺の勝手な想像だけど、ランク認定の際は、しっかりとした説明が求められるんじゃないかと思う」


 まぁ、トリプルランク認定の時は、必ず求められるんだけど。


「ただ怪しいと思っただけでは、納得させるのは難しいですよね?」

「その時は、俺達が君達を推薦すればいい」


「え⁉️」

「まず俺達が、審議会に有無を言わせないパーティーになるから、その上で君達を推薦すれば、『実力も先見性もあるリトルヴィーナスのアドバイスに従いました』と言うだけでいい」


「あ、あの……そう言えば、この付近まではどうやって来たのですか? 痕跡を辿られたにしても、私達がある程度片付けたとは言っても、モンスターが相当いたと思うのですが……。神代先輩が加入しただけで、それほどまでに変わるものなのでしょうか」

「ああ、それほどまでに変わった。君達には先に言っておこうか。もちろん、公開されるまで黙っていてほしい。『リトルヴィーナス』は昨日午前まではDランクパーティーだった。しかし、今ではダブルAランク確定パーティーだ。昨日午後に、七百階と七百一階を文句の付けようもないほど大幅更新した。認定時期を延長しているだけ。ここまで普通に来られたのは、それだけの実力があるということだ」


「なっ……!」

「驚くのも無理はない。俺も驚いたからな。ただ、『リトルヴィーナス』が急成長したからと言って、君達は絶対に焦らないこと。焦るとロクなことがない。やるべきことをやる。本当に大事な意識だから、そこは変える必要ない」


「ありがとうございます。分かりました」

「とりあえず、今日はもう少し転移口から離れて、強制帰還まで様子を見ていてほしい。『嫌な予感がするから、今日はこのままここにいる』と言う。他の六人には、寝首を掻かれないように。多分、文句を言ってくるはずだ。もちろん、全て無視すること。嫌なら辞めてもらって結構、スパイ元のパーティーと合流して結構というスタンスを崩さないこと。ただし、後者は言わないでおく。その代わり、責任を取れと言われたら、自己責任と言うこと」


「『自己責任』は、あまり言いたくはないですけどね……。それも私の『責任』ですか……」

「ああ。そのぐらいは取り返しが付かなくてもしょうがない。普通に再出発できる傷だ。そもそも、ソイツらに付けられた傷なんだけどな」


「……。あ、あの……神代先輩、いえ、『リトルヴィーナス』の皆さん。よかったら……その……推薦の時だけでなく、それまでもそれからも、お付き合いしていただけると嬉しいです……。私達、頼れる先輩が欲しかったんです……。『憧れの先輩が身近にいて、応援してくれたり、相談に乗ってくれたりしたら頑張れるよね』って話していたのです。伝説を目標にするのは良いと思うのですが、遠すぎて……手を繋げませんから……。よろしいでしょうか……?」

『もちろん!』


 俺達は、かわいい後輩に笑顔で即答した。

 すると、彼女達もホッとして笑顔になった。



 『リトルヴィーナス』と『プラチナセレピーズ』は、間違いなく素晴らしい関係になる。

 後輩は先輩を応援し、後押しし、その背中を見て成長する。そして、先輩は後輩に全てを教え、引き上げる。そうすれば、更に前へ、上へ進める。

 それが先輩と後輩の理想の関係だ。


 俺達なら、理想と現実を一致させられる。

 この七人の表情と両手で握手している姿を見て確信した。

 そして俺も、ミレイとレナに引っ張られてそこに入っている。


 『リトルヴィーナス』は、すぐに伝説になる。素直でかわいい後輩には、そのすぐ後ろを付いてきてもらおう。



 今この瞬間のように、すぐに輪になって一緒に喜び合いたいから。

「面白かった!」「つまらん……」

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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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