表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/48

第二十三話……ダンジョンの裏歴史

「レツが立派な男の子に成長してくれて、ママ嬉しいよ。これなら、みんなを満足させられるね」

「どこを見て言ってるんだ……。三人も! そんなに顔を近づけてじっくり見るんじゃない! 流石の俺でも恥ずかしいぞ!」


 キス合戦が終わると、お風呂に入ろうということになり、再び入浴することになったバアちゃんは俺の左腕にしがみ付き、他の三人は俺の前を囲むように、しゃがんで『おおー』と感心していた。


「レッくん、おちんちんまでイライラしちゃったね」

「いや、別に怒ってないけど……。また、ミレイの言いたかったセリフか……」

「じゃあ、緊張かなぁ? ガチガチになっちゃって」

「こういう時は体から力を抜かないとね。ママが特別なマッサージをしてあげるからね」

「みんな、良いママだぁ。レツ、良かったね。今日からは一切我慢せずに、いつでもスッキリ状態を保持できるね。いっぱい甘えていいからね」


 俺を安心させようとしてくれるママ達には感謝だけど、男としての不安は拭い切れないんだよなぁ……。

 男には限界があるから、血が出てしまうんだぞ。


 まぁ俺の場合、おっぱいを吸えば大丈夫なんだけど……。それは言わないでおこう……。


 それからみんなが、俺の体を綺麗にしてくれたり、ナツとスイがダンジョンで言っていた通り、ミレイも含めて三人で洗いっこしたり、懐かしさを覚えながら色々スッキリして……全員がジャグジー付きのどデカイ浴槽に入り、まったりする時間になった。


「今更だけど、ここの電気とかインフラってどうなってるの? バアちゃんに頼んで転移もよく分からなかったし」


 バアちゃんから、『私のことは学園長じゃなく、レツと同じくバアちゃんでいいよ』と言われて、スイはそれに倣いつつ、質問を俺にしてきた。


「インフラは、ハッキリ言って謎だな。ゼロ階層はずっと前からあって、そのままだから。もちろん、バアちゃんのスキルで建築当初の状態に戻ったものの、その辺はノータッチで、故障もしない。転移は動作スキルによるものだけど、昔からある転移室とは、やっぱり別物。

 ここの存在は代々の学園長とレジェンドランクパーティーしか知らない。『管理階層』よろしく、ここから全ての階層にクリスタルなしで行けるし、強制帰還の時間設定も任意」

「それができるようになったのは、先人達のおかげだけどね。授業にあった通り、大昔は斜め地下に進む洞窟と真上に進む塔とで分かれていたけど、ある時を境にそれらが消滅し、新たなダンジョンと入口が出来上がった。それがこの学園の地下に続く階層ダンジョン。

 明らかに神様によって創造された代物だ。だからこの世界の人々は、一人残らず神様を信じている。ダンジョンが人を惹き付ける理由でもあるね。

 でも、実は授業では教えられない秘密がそこにはあるんだ。その一つが、ゼロ階層の技術とインフラ、そしてここへの転移方法。最初のレジェンドは、その転移方法を解き明かした上で、ここをヒントに千階層の存在に辿り着いたとされている。もちろん、日系人。ただし知っての通り、名前は明かされていない」

「聞けば聞くほど面白いなぁ。私、大魔導士になるから、そういう裏の歴史も勉強したいんだよね。大魔導士って魔力だけじゃなくて、知識の宝庫みたいなイメージだから、知らなかったら恥ずかしいと思うし」

「そう言えば、スイの魔力を底上げする方法は? でも、今日はやめておいた方が良いか。明日の決戦に響くから」

「まだ知らない方が良いかもね。知ったら試したくなって、そわそわしちゃうからね」


 話が一段落して、雰囲気的にもそろそろだろうと判断し、俺は立ち上がった。


「よし! 風呂から上がって、もう寝よう!」

「流石にレツも疲れたかな? みんな、マッサージ機を使っていいよ。アレのあとは、ぐっすり眠れるから」

「バアちゃんの部屋で寝ていいの?」

「だとしたら、五人がベッドに並ぶってことか?」

「並ぶ順番は、じゃんけんだね。勝った順に並べば、余計なこと考えずに済むでしょ。ミレイはどっちのスキルも禁止で」


 スイの提案に乗っかることにして、全員でじゃんけんを始めた。


 まぁ、バアちゃんが圧倒的に有利なんだけど……。今はもう、洞察力と反射神経が最高状態だからなぁ。俺に全部合わせれば、俺の隣を確実に確保でき、端も獲得しやすい。

 そうでなくても、情報処理動作スキルで、相手の動きを入力情報として処理し、瞬時に自分の手を決めることができる。

 いずれにしても同じ結果になるのだ。


 三人がそのことに気付いたのは、ベッドで横になって、落ち着いて考えた時だった。

 結局、取り返しが付かない教訓として異論は認められず、バアちゃん、俺、ミレイ、ナツ、スイの順番に並んで眠ることになった。


 『裸族デー』なので、全員全裸で。



 今日だけでも色々なことがあった。

 いや、そんな簡単な言葉では表せないほど、俺の人生のターニングポイントとなった日だった。


 俺の環境は目まぐるしく変わり、俺も含めて、この場の全員の感情が揺さぶられたことだろう。


 明日も激動の一日になることは間違いない。

 しかし、俺達の絆と愛情は決して揺るがない。

 作戦も冷静に遂行できるし、必ず成功させる。



 俺達は、こんなにもガッチリと腕を組み、安心して眠っているのだから……。


 寝返りは打てたので安心してほしい。その後すぐに腕を掴まれたけど……。

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」


と思った方は、以下の「☆☆☆☆☆」から、応援をお願いします!


星一つであっても、皆さんの反応が大変励みになります。

星五つであれば、なおのこと!


ブックマークもよろしくお願いします!



最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


Xアカウント @tachizawalude

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ