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風草の流れ

作者: 人間詩人

草の中を

ゆっくりと

踏みしめながら行く


風が吹いて来ている

ソヨソヨザワザワと

音を立てる緑の草たち

いかにも嬉しそうである


歩く道は硬くなく

柔らかすぎずに良い案配だ

顔を上げてみれば

どこまでも続く草たち

自然に種子が落ちて

生えたのか

ふと風が匂いを運ぶ

緑色の香りとも言おうか

決してキツくなく

自然そのものの

香りを感じさせてくれているなぁ


ずいぶんと歩いたなぁ

一休み一休みと

辺りをを見渡せば

手頃な石が

よっこらしょと独り言を

発しながら座る石の上に

おもむろにカバンから

水筒を取り出して

ゴクリゴクリと飲む

そこへ風が注いで来る

少しだけ汗が落ちて来る

人は

昔は歩いたものである

握り飯と竹筒の水筒を

持ちながら

風呂敷を肩から

ひょいと

ぶら下げながら


ひたすらひたすら

前へ前へと進む

靴も無い

わらじの姿でだ

現代じゃ

靴も有るが

硬い地面には

良い靴でなければ

痛いよな

足の裏が


それと

フイルムカメラから

デジタルカメラへと

変わって行ったから

スマートフォンで

風景を撮るにも

何だか

味気ないなぁ

かなり肉眼との相違が

現れてしまうのだ


それでも

私は

自然を追い掛けながら

風景を撮る

その瞬間が心に映える

感性との連動となるからだ

少しだけクッションの良い

靴を購入すると

しようかと思う

そうすれば

より草たちの中を

歩くのが楽しくなるはずだから

きっと

きっと

きっと


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