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自〇魅遂  作者: ンママママ
2/2

それは美しく、優しい

親が寝た。時刻は、、午前2時半。

バッグに自転車の鍵と、昔買っておいた縄、遠くに行ける程度の金が入った財布を詰めて、静かに家を出た。

スマホは置いてきた。縄の結び方は昔調べたのをまだ覚えている。それ以外で使い道は無い。


自転車を適当にのんびり漕いだ。

暗く静かで、人影ひとつ見えない程々の田舎道は、心地が良くてずっと漕いでいられた。

気づいたら周りは見慣れない景色になり、太陽も昇りかけている。

ボケっとしていたら。真横スレスレで車が通った。

車はクラクションを鳴らしながら、グネグネとしながらものすごいスピードで去っていった。

酔っぱらいだろうか。それともただ荒れてる人?

、、、引いてくれば良かったのに、、、、そうすれば、一瞬で、、、、、、、まぁしょうがない。


「そこのお嬢ちゃん」


後ろからおばあさんっぽい優しい声がした。


「迷子かい?大丈夫?」


振り向くと、予想通り優しそうなおばあさんがいた。

「あっバレちゃいました?実は迷子なんです、、!

���駅に自転車で行ってみようと思ったら迷ってしまって、、w

近くに駅か、線路とかあったりしませんか?」


「そうなのかい!すごいね自転車で、、!でもごめんね、、私その駅を知らなくてね、、、方向が分からないの、、、。線路だったらこの道を真っ直ぐ行けばあるよ。そこから右に行ったら、駅があるよ。」


「ありがとうございます!!助かりました!」


「気ぃつけてなぁ〜」


おばぁちゃんに手を振って、再び自転車を走らせた。

駅名は適当に思いついた名前をそのまま言った。

知らなくて当然だ。

おばぁちゃんの言っていた通り、線路があり、駅もあった。ここらで電車に切り替えよう。

駅にある時計を見た。

私が家を出てから、結構時間が経っていたらしい。

時刻は6時40分。始発まで、まだ時間があった。


近くにあったコンビニに自転車を停め、ついでに水を買って出た。

自転車は、鍵もつけっぱなしにしておいたし、使いたい人が勝手にパクるだろう。

ご飯を買おうかとも迷ったが、人は〇ぬと、尿や糞を垂れ流してしまうらしい。綺麗な状態で人にみつかりたいなどとは思わないが、わざわざ汚い状態の自分の体を放置したいとも思えない。

できるだけ汚要因は減らしておこうと思った。


コンビニから歩いて駅に着くと、ちょうど電車が来るところだった。

しばらく私は電車に揺られた。


途中で電車を乗り換えたりして、私は初めて無人駅に来た。

周りには、森と、田舎町があった。

手持ちの金も、水もすっからかんになり、空も暗くなりかけている。


駅を出ると、真っ先に森に潜った。

しばらく慣れない森を歩き回って、全身が汗と泥、多少のかすり傷による血で汚れ、周りは真っ暗になり、全てが本当にどうでも良く感じられた。

首吊りにちょうどいい支えがあり、深さのある場所はどうしても見つけられなかった。

仕方がないから、そこら辺にあった丈夫そうな木に縄を結びつけ、自分が寝転がるように全身の力を抜けば、〇ねる仕組みを作った。


、、、、、、、、やってみると、とても苦しくて、本当に苦しくて、、、気づいたら私は、起き上がってしまっていた。



、、、ダメだ、、、、、、、、、、、、、〇ねない、、、、、、


気づいたら涙が出ていた。

あぁ、、、、、このまま脱水で〇ぬのもいいな、、、はは、、、、、、、、、




なんで生まれるのは簡単なのに、生きるのも死ぬのもこんなに苦しいんだろう、





「ぅッオェッッッハァッッウッッッッッ」


嗚咽を漏らしながら泣いた。ここまで来たのに。引き返せないところまで来ているのに。帰る場所も、帰る方法もない。生きたいとも思わない。

、、、けど、、、、死にたくない、、、、、苦しみたく、、、、、、ない、、、、、、、、、、、


「…はぁ、、、、、、、、、私は、、、、、弱いなぁ、、、、、、、、、、」



「そこの弱虫なお姉さん。僕が助けてあげようか。」




、、、、、、目の前には子供の様な人影があった。

暗くて、よく見えない。男か女かも分からない。

声もよく通る声であったと言うだけで、判断材料にはならなかった。


「、、、、、、、、、誰、、、?」

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