採掘エリアと言いたいだけの邪龍
さてさて、こっちはどうかな?
ぽちぽちと操作して、別モニターへ切り替え。
そこにはヘルメットと鶴嘴を装備した冒険者が、えっほえっほと壁をどついている。
ここは銀の採掘エリア。
先程の訓練場エリアの売り上げの一部で、鉱脈を設置した所だ。
採掘大好きマンが24時間体制で、ガッツンゴリゴリ採掘している。
ギルドからの要望で、鉄・銅・銀・金の主要な金属系を定常的に。
魔法触媒にもなる宝石類も、水晶やルビーを筆頭に各属性に応じたものを。
で、ミスリル・オリハルコンといった魔法金属は、月に一回程度で設置することが決まっている。
価値を下げずに、比較的安定した供給のバランスがウンヌンカンヌンだそうだ。
まぁ、そんなに頻繁に設置したらDP赤字になっちゃうから、頼まれてもダメだけどねー。
しかしそれでも、当てがある、というだけで、かなりのアドバンテージみたいだね。
上手いこと隠してるところ、冒険者ギルドと鍛冶ギルドと魔導具ギルドの結託は強いみたいだ。
「おっさん達、せいが出るにゃー」
「おぅ、猫の嬢ちゃん。その辺危ねーから、ちょっと離れてな!」
「はいにゃー」
ふふふ、猫娘投入である。
獣人ではなく、ワーキャット。
前者はこの世界の住人。
後者はダンジョンモンスター。
同じようで、違うのである。
むさ苦しい男だらけの採掘現場に、ニコニコと愛くるしい女子の存在!
飲料水と弁当の配達、&、冷たいオシボリをそっと手渡し。
さりげないおさわりを添えて。
「いつも大変だにゃぁ。怪我には気を付けるにゃー」
「お、おぅ。あんがとな///」
ふははは!あざとくて何が悪い!
見ろ!あのおっさんを!顔を赤くしている!
可愛い!
元気系にゃんこ女子を投入することで、おっさん効率が120%だー!
おっさん効率ってなんだー!
あ、サキュバス系女子はおっさん達ソワソワして、仕事になりませんでした。
何故だ?
「男心は難しいのよー」
「あんたは働きなさいよ」
「ギルマスとの調整、超疲れたので、今日も休憩です」
ソファーでくつろぎながら、ビール片手にぐでぐでしているユーキさん。
残念ながら、マスタールームではDP計上されないんです。
あっちいってください。
「あー、そういえば」
やな予感。
「ダンジョンの中にさ、牢屋って作れる?」
「出来なくはないけど……、何?」
「王都の牢屋がさ、パンパンなんだとー」
ほらきた。
「人間牧場系は、他から目をつけられやすいのよ。……魅力を感じないわねー」
「ははは、この前潰したダンジョンにさ、あったぜ。牢屋部屋」
「ふ、ふーん。…で?」
ニヤニヤとユーキ。
あー、こりゃ知ってるな。
「聞いた話だと、1.5倍らしいじゃん。ダンジョンなんとかの効率が」
だよねー。
でも、それやるとさ。
目をつけられるのよね。上の人達に。
「人助けと思って。考えてよー」
「出来れば、やりたくないわ。どうしてもってなら、あっちで24時間程度、汗水流して働いてきたら、考えなくもないわよ」
「ふむ。よかろう!」
うわ、珍しく乗り気。
面倒臭いなぁ。
「マスター Don’t mind」
やかましいわ。
ってか、言いたいだけでしょーー!