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ある星のうた  作者: 福田有希
第三部;特進科
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第三部第十三話;美里

美里が交通事故に巻き込まれてしまった。

あのあと美里は救急車に搬送され有香が一緒についていった。

そして着いた病院先で死亡通告がなされた。


僕とルナは有香の連絡により病院に歩いていった。


「ルナ、美里を生き返らせることはできる?」

僕自信が生き返らせたことがあるルナにいった。

「それは出来なかったよ・・・。」

ルナが答えた。


「なんでだよ。バラバラで死んだ僕を生き返らせたルナなら美里も。」

「無理なの。」

「なぜ?」

「私と由真は一緒の命で生きているから。」

「だから美里も。」

「私がどれだけ生きるかわからない。そして私の命で由真も生きている。

 もし命が無限にあるのなら生き返らせれたのかもしれない。

 一つの命を私達2人が使って生きている状態なの。」

「それって・・・もし一つの命で3人が生きるようになったら?」

「私たちの寿命はそれだけ短くなる。」


「詳しく教えてくれないか?ルナ。」

「今、地球人の女性の寿命はいくつか知ってる?」

「知らない。」

「女性の平均寿命は87歳くらい。私のところの寿命とそんなに変わらないの。

 私は一人ならあと71年生きると考えてね。

 それを2人で削っているから後35年くらいの寿命しかない。」

「それって僕たちは51歳までしか生きられないということ?」

ルナはうなずいた。

僕は余命宣告された気分になった。


「その後71年の寿命を三人で使ったらどうなる?」

「あと23年の命。」

「そう私達三人は39歳までしか生きられない。」

「でも39歳まで生きられるじゃないか!」


「命は永遠じゃない。いつかは私たちはこの世から消えていくの。」


「それなら僕の命を美里に!」

「由真とわたしは一つにつながっている。

 由真が死ねば私も死ぬ。そしたらその時点で美里ちゃんも死ぬの。」


「もう本当にどうすることもできないのか?」

「由真、ほんとうにごめんなさい。」

ルナは涙を流した。僕は抱きしめることしか出来なかった。


病院に着き、僕とルナは有香の元に行った。

有香が僕たちをみて口を開いた。

「美里ちゃんと一緒に歩いていて、歩道を歩いて道路を歩いてて、

 雪で滑った車が来て、美里ちゃんがね、私を突き飛ばしたの。

 私は道で倒れて車が横を通り過ぎていったの。

 そして車がね。ガードレールにぶつかってて、美里ちゃんを探したら車の横に居て、

 美里ちゃんが倒れてて、倒れてて。。。」

有香はボソボソと話していた。

「有香・・・。」僕は椅子に腰掛けている有香の前に座った。

「美里は命がけで有香を助けたんだね。」


「美里ちゃんが倒れてて、動かなくて、全然動かなくて、息してなくて。

 必死に私は・・・。でも、息してくれなくって。」

僕は有香が必死に人工呼吸を美里にしていた光景を思い出していた。

「有香は必死になって美里を助けようとしたんだよね。」


有香がゆっくりと僕の顔を見た。

僕は有香を抱きしめた。ルナが来て僕と有香を抱きしめた。


美里の遺骨は村山家の墓に納められた。

百合姉さん、僕、ルナ、有香の4人がお墓に納めるところを見ていた。

「美里ちゃん、村山家の人たち知らないよね?一人で寂しくないかな。」有香が言った。

「大丈夫だ。美里も村山家の人なんだから。」百合姉さんが答えた。

僕は美里の本当の父親のことを思い出していた。

『村山勇人 お前の父親の弟の娘だ。』

美里の本当の父親は僕の父さんの弟。


「美里ちゃん。待っててね。いつかまた逢えるからね。今度はずっと一緒にいようね。」

有香の言葉に僕も涙を流した。

僕にはどうすることも出来ない。美里の笑顔が僕の脳裏をかすめた。


僕は有香の肩に手を置いてその場から歩き出した。

有香が泣いて僕に抱きしめ、僕も有香を抱きしめた。

百合姉さんが僕たちの背中を押した。

僕たちは歩き出した。


「有香、おまえは美里の分も生きていかなくちゃいけない。」

僕は友人の母親の言葉を思い出していた。


『遠くからずっと見守っていてあげなさい。由真君が苦しいとき、辛いときには手を貸してあげなさい。

 私はそれでいいと思うのです。』


(美里、僕たちが苦しい時、辛いとき、僕たちに渇を入れに来てくれよ。お願いだ。)

美里の笑顔が思い出された。



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