第二部第二十一話;テスト開始
今日から4日間のテストが始まる。
僕には納得のいかないところがあった。
4日とも午前中で終わるという点だ。
午前中の授業は4科目ある。
それが4日というと16教科分のテストがあるということだ。
国語・・・現代文と古文の2科目
地理歴史・・・日本史、世界史、地理の3科目
公民・・・現代社会、倫理、政治・経済の3科目
数学・・・数学ⅠⅡⅢ、数学ABC、2科目
理科・・・科学、物理、科学、化学、生物、地学の6科目
保健体育・・・体育、保健の2科目
外国語・・・英語(ヒヤリング、ライティング含む)の1科目
家庭・・・家庭基礎、家庭総合、生活デザインの3科目
情報・・・情報、社会と情報、情報の科学の3科目
体育は抜かしていいとしても24科目存在している。
しかしテストは16科目ある。数がぜんぜん違うのだ。
現代文と古典で2科目
(日本史、世界史)歴史で1科目
地理の1科目
(現代社会、政治・経済)で1科目
倫理で1科目
(数学ⅠⅡⅢ、数学ABC)で1科目
(科学、化学)で1科目
(物理、生物)で1科目
(地学で1科目
保健の1科目
英語(ヒヤリング、ライティング含む)の1科目
(家庭基礎、家庭総合)まとめて1科目
生活デザインの1科目
情報で1科目
(社会と情報、情報の科学)まとめて1科目
こうするとちょうど16科目になるが、さすがに科学と化学は別物だし、
物理と生物も分けるだろう。
現代文と古典で2科目
日本史、世界史、歴史で3科目
地理の1科目
(現代社会、政治・経済)で1科目
倫理で1科目
(数学ⅠⅡⅢ、数学ABC)で1科目
科学、化学、物理、生物、地学で5科目
英語(ヒヤリング、ライティング含む)の1科目
情報で1科目
(社会と情報、情報の科学)まとめて1科目
これでも17科目と1科目多くなってしまう。
家庭基礎、家庭総合、生活デザイン、保健、はやっぱり無いのか。
どう考えても全教科テストといっている割には
テスト期間の16科目には全教科は収まらないのである。
僕達は与えられた教科書を、
全教科8月まで終わっているところをひたすら勉強した。
もちろん本当に全教科だ。
しかしテストのことを考えるとおかしいことに気がついた。
どのようにテストをするのであろうか?
もしかしたら問題数が極端に多いのではないか?
100点満点で1問1点で100問あれば100点だ。
一科目100問あれば16教科で1600問出来る。
1600問もあればすべての科目が楽に入るであろう。
テスト1教科一ページ(1枚)だという保障は無いのである。
あの教頭のすることだ。絶対に何かがあるに違いなかった。
僕はそのことをルナや有香、美里に言った。
・4日間16教科ですべての教科が出来ないということ
・1科目に2教科をやることになるかもしれないこと。
・問題数が極端に多くて、
一問当たりの点数が異常に少ないのではないか?ということを伝えた。
三人はその意見に驚いていたが、
「まぁ ありえない話じゃないね。」と言った。
「問題数が多くても集中すれば何とかできるよ。」
「そのためにここまでやってきたんだから、頑張るしかない。」
「ちゃんと落ち着いて集中していこう。」
僕達はがんばってきたんだ。出来る絶対に出来るんだ。
という意思を持って学校に向かった。
男子は今日はC組でやることになっているので僕は教室に行こうとした。
ルナ、有香、美里が僕に「頑張って!」とエールを送ってくれた。
「ルナ 自分の名前はまず最初に絶対に書くんだぞ。」としっかり伝えて
「任せて♪」と答えてくれた。
「有香集中しような。」
「由真も集中して頑張ろうな」とお互いに言い合った。
「美里、タブレット端末は電源切っておけよ。そして楽しくやろうな。」
「由真君も落ち着いて頑張ってね。」
一人ひとりに励ましあって僕は教室に入った。
僕の席は『む』だからいつも廊下側に行くようになっている。
そして席に着いてタブレットの電源を落とした。そして深呼吸をした。
そのうち台車を転がしたような音が廊下から聞こえてきた。
そして先生がA4サイズの小冊子のようなものを一人ひとりに配りだした。
先生が「それではテストを始める。名前を記入しなさい。」と言った。
僕はその小冊子に名前を書き込んだ。
「それでは始めてください。」と先生が言って僕達は表紙を開いた。
凄い問題の量だった。小冊子一冊が一教科として収まっていたのだった。
僕は深呼吸して問題を解いていった。
最後の問題を解いたところでちょうどチャイムが鳴った。
「1限目のテストはこれで終わります。問題を回収します。」
と先生が言って問題を持って言った。
みんなが「これマジかよ!半分くらいしかできなかったよ。」と言っていた。
僕は無事にちょうどぎりぎりだったけど最後まで終われたことに感謝した。
休み時間になったのでタブレットを開いた。
メールは来ていなかったのでまた電源を切った。
また台車の音がごろごろと聞こえてきた。
なんかもうこの音は恐怖の音でしかなかった。
またA4サイズの小冊子が配られた。
「二時限目のテストを開始します。まず名前を書いて。
それでははじめてください。」
また深呼吸してから集中して問題を解いた。
最後の問題を解いてちょっと余裕が出て
もう一度確認していたらチャイムが鳴った。
「はい。問題を回収します。」と言って持って行った。
次にまた台車の音がごろごろと聞こえてきた。
さすがにもうこれは精神的に来る音となってトラウマになりそうであった。
「3時限目のテストを行います。」といってテスト問題を配った。
同じA4サイズの小冊子には変わりは無いが、
明らかに今までより厚くなっていた。
理科だ。と僕は思った。
科学、科学、物理、生物、地学をまとめたのか?
もしくは数学ⅠⅡⅢと数学ABCの組み合わせに間違いがないと思った。
「さて名前を書いて。はじめてください」といってページを開いた。
地理と日本史、世界史のテストだった。
集中して問題を解いていった。
またぎりぎり最後の問題を解いたときにチャイムが鳴った。
そしてまた廊下をごろごろと台車の音が近づいてきた。
最後の4時限目といえどももう恐怖でしかない。
これが4日も続くのかとおもうとおかしくなりそうであった。
そして目の前にまたもやA4サイズの小冊子が置かれていった。
しかもまた今まで以上の厚さを誇っていた。
「最後の4時限目のテストを開始します。
名前を書いてください。では始めててください。」
深呼吸して僕は始めた。いつもより集中していた。
とにかくひとつづつ落ち着いて頑張るんだ。
そういう気持ちしかなかった。
そしてギリギリで問題を終えてチャイムが鳴り
今日のテストが終わった。
「問題を回収します。」といって先生は問題を持って行った。
無事に終わり僕はタブレットを開いて
メール確認をしたが何もきていなかった。
今日はやっと帰れると思って立って深呼吸をしようとしたが、
あまりの問題の多さとずっと集中していたせいもあって
ふらふらだった・・・。
(本当にマジでこれがあと3日も続くのかよ・・・。)
と思ったらうんざりした。
僕は疲れていたがルナと有香と美里が心配だった。
D組に行き三人を探した。
有香は机に臥せっていた。燃え尽きたという感じだった。
美里はルナと話をしていた。
(あの2人は不死身なのか・・・。)
特にルナは凄く楽しそうだった。
ルナは僕を見つけて「由真!どうだった!凄い量だったね。」
と笑顔で話してきた。
「ルナ、楽しかったか?」と聞くと「うん!」と答えた。
僕は美里を見た。つかれきった顔で小さく首を振っていた。
僕は美里を見て微笑んだ。
有香も美里も帰る準備をして、僕のほうへ来た。
「ルナ、荷物を持ってこいよ。帰るぞ」と言った。
「了解! 由真お兄ちゃん!」と言って荷物を取りに行った。
「あれだけの元気はさすがにないわ・・・。」と有香が言った。
「瑠奈ちゃんは本当に凄いね。」と美里もルナの元気には驚いていた。
ルナが一言。
「後3日しかないんだね。」と言った。
僕らは「後3日もあるんだよ。本当にきついよ。」と言った。
「ここでご飯を食べていこうか?食堂はやっているって言っていたし。」
そして食堂に行ってご飯を食べた。
「もう今から寝ちゃいたいくらい、っていうか本当に寝たい。」
と有香が言うと、
「今から寝たら夜に寝れなくなっちゃうよ。」とルナが言って来た。
「とりあえず家に帰ろうか?そして明日の打ち合わせしよう。」
と美里が言った。
帰るときに生徒が台車でダンボールを運んでいた。
そして僕は(あれ?)って思いその生徒を見た。
「どうしたの由真君。」美里が僕を見て言った。
「台車の音ってあんなに小さかったか?」僕は思ったことを言った。
「そういえばテストのときの台車の音って凄く聞こえたよね?」
と有香が言った。
「うん ゴロゴロ言いながら運んでいたよね。」ルナもそう言った。
「でもさ。あの台車。」と僕はダンボールを運んでいる台車を指差した。
「凄い静かだ。」
「うん、ゴロゴロ言っていない。」
「何でだろう・・・。」
3人も驚いていた。
「すぐに家に帰るぞ!」僕はなるほど!と思って家に帰った。
3人も「どうしたの?」と言って僕の後に付いて来た。
「すぐに会議だ。」あの音が原因だったんだ!僕はそう思った。




